陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

アマゾンが発表した Kindle Fire タブレットの特徴:アップルの i-Pad のライバルになるか?

2011-10-03 15:08:36 | Weblog
 米国の大手総合通販企業 アマゾン.コムは、グーグル社の Android OS 上で動く新型タブレット Kindle Fireを米国で発表した。予約も開始され、商品は11月15日に渡される。標準仕様の価格は、199ドル。アップル社の i-Pad は、499ドルだから、6割も安い価格設定。

 若い人達の i-Pad 人気は発売以来全く衰えず、日本のメーカーも Android OS や Windows OS を用いたタブレットを販売しているが、台数からして先発のアップルに水を空けられた感じだ。私も i-Pad をいたずらしたことがあるが、ゲームで遊ぶのも楽しいし、インターネットに入ってブラウズするのも容易だ。画面を指先だけでページめくりが出来たり、画面の拡大縮小も容易。

 ところで、i-Pad のような商品開発は、日本企業からは中々独自発信されない。アップルが独創的な形で発売すれば、類似品を追従して売り出す。それは、i-Phone を追い掛けるスマートフオンの状況と似ている。アップルの製品には、世界中の若者が興味を持つ。便利さに加えて、時代の先取り感が強いのだ。

 今回、どの様な製品がアマゾンから発表されたのか。japan.internet.com の記事によると、


Amazon、Android タブレット「Kindle Fire」やタッチ対応の新機種
(japan.internet.com)

米国 Amazon.com は2011年9月28日、電子書籍リーダー端末「Kindle」シリーズの新モデル4機種を発表した。従来と同じく電子ペーパー「E Ink」画面を採用する電子書籍向けモデルは、廉価版の「Kindle」(広告付き価格79ドル/広告なし価格109ドル)、タッチパネル付き Wi-Fi モデル「Kindle Touch」(99ドル/139ドル)、タッチパネル付き Wi-Fi / 3G モデル「Kindle Touch 3G」(149ドル/189ドル)の3種類。いずれもハードウェア キーボードをなくすことで、既存モデルより小型/軽量化している。また、新たにカラー液晶画面を搭載する Android ベースのタブレット端末として「Kindle Fire」(199ドル)を提供する。

【Kindle Fire 】

マルチタッチ対応の7インチ液晶画面で各種操作を行う。これまでの Kindle 同様、電子書籍/雑誌/新聞を購読できるほか、Amazon.com の販売する音楽、テレビ番組/映画といった映像コンテンツが楽しめる。一般の Android アプリケーションも利用可能。

Amazon.com から購入したコンテンツは、既存モデルと同様に Amazon.com のオンライン ストレージにバックアップされる。電子書籍の読んでいるページや映像コンテンツの再生位置といった情報も、ユーザーの利用している対応デバイス/ Kindle アプリケーション間で自動同期される。

Web ブラウジングは、新たに開発した「Amazon Silk」を使う。Amazon Silk は Amazon.com のクラウド コンピューティング サービスと連携し、動作時のページ レンダリング処理負荷を軽減するという。

バッテリ駆動時間は、電子書籍を読む場合は8時間、映像再生の場合は7.5時間。ストレージ容量は 8GB。サイズは7.5×4.7×0.45インチ(約190.5×119.4×11.4mm)、重さは14.6オンス(約413g)。

現在、米国向けの購入予約を受付中。出荷開始は11月15日の予定。

【Kindle Touch / Kindle Touch 3G】

Kindle Touch と Kindle Touch 3G は、マルチタッチ対応の6インチ電子ペーパー画面で操作する。ボタンを使う必要がなく、ページ送りやコメント入力、電子書籍の購入などが行いやすくなったという。

バッテリ駆動時間は2か月。ストレージ容量は 4GB。サイズは6.8×4.7×0.40インチ(約172.7×119.4×10.2mm)、重さは、Kindle Touch が7.5オンス(約213g)、Kindle Touch 3G が7.8オンス(約221g)。

現在、米国向けの購入予約を受付中。出荷開始は11月21日の予定。

【Kindle

画面は6インチ電子ペーパーで、タッチスクリーンを搭載していない。操作は、既存モデル同様ボタンで行う。Wi-Fi モデルのみで、3G 対応モデルの設定はない。

バッテリ駆動時間は1か月。ストレージ容量は 2GB。サイズは6.5×4.5×0.34インチ(約165.1×114.3×8.6mm)、重さは5.98オンス(約170g)。

すでに販売を開始した。

なお既存機種は、Wi-Fi モデル「Kindle Keyboard」(広告付き価格99ドル/広告なし価格139ドル)、Wi-Fi / 3G モデル「Kindle Keyboard 3G」(139ドル/189ドル)として販売を続ける。9.7インチ画面の大型モデル「Kindle DX」(379ドル)も引き続き販売している。
http://topics.jp.msn.com/digital/general/article.aspx?articleid=712462


 この Kindle Fire の価格は、原価割れを起こしているんではないかとの調査結果がある。ロイターによると、

キンドル・ファイアは原価割れ、1台209ドル=調査会社2011年 10月 2日 15:12 JST

 [サンフランシスコ 30日 ロイター] 米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)が199ドル(約1万5300円)という低価格で発売するタブレット型端末「キンドル・ファイア」について、米調査会社アイサプライは30日、推定原価が209.63ドルになるとの調査結果を明らかにした。

 アイサプライは、キンドル・ファイアの製品原価が191.65ドルで、製造費を含めると209.63ドルになるとしており、推定通りなら、アマゾンは1台製造するごとに約10ドルの損失を出すことになる。

 この件について、アマゾンは30日午後時点でコメントしていない。
 投資家やアナリストは28日の発表以降、199ドルというキンドル・ファイアの価格が原価かそれ以下と推測しており、パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・ミュンスター氏は、1台ごとに50ドルの損失が出るとの見方を示している。

 アイサプライのアナリスト、ウェイン・ラム氏によると、アマゾンはキンドル・ファイアを通じて同社の商品やサービスの購入を促し、端末販売の損失をカバーしたい考えだという。

 米アップル(AAPL.O)「iPad(アイパッド)」の半値以下という低価格戦略で、その強力なライバルになるとみられるキンドル・ファイアだが、同じ米グーグル(GOOG.O)の基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載するソニー(6758.T)や韓国のサムスン電子(005930.KS)などのタブレットには値下げ圧力が強まるとみられている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23443420111002

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