寺田本家24代目のブログ

寺田本家の24代目当主の発酵日記。
心を込めた自然酒造りや発酵の里へをめざす町おこしへの取り組みをご紹介しています。

発酵がつなげたご縁

2013-01-26 22:42:35 | Weblog


お酒造り体験にベルギー人のラフさんとギリシャ人のスタブロスさんがいらっしゃいました。

日本在住のマクロビオティック講師・パトリシオさんのご紹介です。

お二人とも日本は初めてで、日本語は全く話せませんが、マクロビオティックを10年以上実践されていて、玄米や梅干しが大好きで、マクロビオティックを学ぶ中で日本の発酵文化に興味を持ち来日されました。

寺田本家に来る前は、岡山の「まるみ麹」さんをお訪ねになられ、味噌作りを体験してきたそうです。

スタブロスさんはギリシャのラフカディオ島というところにお住まいで、あのラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の生まれた島だそうです。

時代を超えて、日本とギリシャを発酵文化がつないでいます。

麹・甘酒・酒粕の発酵ごはん

2013-01-26 09:09:40 | 出店予定・イベント

麹・甘酒・酒粕の発酵ごはん

寺田本家のお酒造りと、寺田聡美先生の発酵料理レシピをまとめた本が出ました。
写真が鮮やかでとっても素敵な本です。

酒粕で粉チーズを作っちゃったり、甘酒でケチャップを作ったり、驚きのレシピがいっぱいです。

ぜひお手にとってご覧ください!

能登はやさしや土までも

2013-01-08 21:17:53 | Weblog


「この時期に青空が見えることはとっても珍しいことなんですよ」
そう言いながら、能登で地域起こし協力隊をしている志野くんは懐かしい人好きのする笑顔を見せてくれました。

寺田本家の原料米も作ってくれている「あいよ農場」の一員として、千葉の有機農家の旗振り役でもあった志野くんは、急に能登に移り住むといって皆を驚かせました。
でも、まだ能登に来て4カ月ばかりなのに、地域の方にたくさん繋がりを作って、地元出身の方が驚くほどの能登の話をいろいろときかせてくれました。

能登島は能登半島の真ん中あたりにある周囲72キロの島です。
自分は正直に言うと、今まで能登半島の真ん中にそんな大きな離島があることを知りませんでした。

昔はフェリーで能登島に降り立つと匂いがしてくるほどたくさんの松茸がとれて、周りの海は鰤や蟹やカキなど豊饒の恵みが溢れています。
まさに里山・里海の地で田畑も広く、ミカンとリンゴと両方収穫することができ、オリーブ栽培にも挑戦する方がいるそうです。

湾の中にあるから日本海なのに海が鏡のように穏やかで、イルカも住みついていてシーカヤックなどで回っているとよく目撃されるそうです。
ちょうど道路の一周が50キロくらいなので、3月にはマラソン大会も開催されていて、でもなんでそんな寒い時にやるのかを地元の人に尋ねてみると、だってその時が旨いものがたくさんあるからよと答えるそうです。
能登の方たちは人が優しくて挨拶だけでとどまらないで会話が拡がり、少しでも来た人の心を掴んでしまうことを
「能登はやさしや土までも」
と言いならわしたそうです。
出会った方が口々に「能登はやさしや土までも」と話しのどこかしらで仰っていたのが印象的でした。

七尾市の造り醤油屋「鳥居醤油店」さんもお尋ねしました。志野くんがお母さんと慕うおかみさんのお人柄や、センスがあふれる店構えの素敵さ、国産大豆にこだわった本物の醤油造りにかける姿など、とても魅力にあふれたお醤油屋さんでした。

能登はおどろくほど魅力にあふれる土地でした。

発酵するまち高島

2013-01-08 21:16:09 | 発酵の里

能登に別れを告げて特急サンダーバードに乗り込み、琵琶湖のほとりの発酵するまち、高島市に伺いました。

高島市は酒蔵や醤油蔵も多く、また琵琶湖の湖魚を使った「鮒鮓」や「鮎の熟れ鮓」、鯖街道で運ばれてきた鯖を使った「鯖の熟れ鮓」などもある、まさに発酵文化に溢れた町です。

また水が豊かに湧き出て、近年では、通りの軒先を流れる水路を家の中に取り込んで利用する「かばた」と呼ばれる独特の生活様式でも脚光を浴びている地域です。

発酵文化は、良質の生きた水が豊富な環境あってこそということを改めて感じました。

発酵サミットでは高島での発酵イベントを中心になって取り組む、造り醤油屋さんの岩佐さんにパネラーとしてご登場いただきます。

そのご挨拶と打ち合わせにお邪魔したのですが、驚くほど歓待していただき、小鮎など高島の地元の食材を使った高そうなお食事をご馳走になったり、市長室の案内されて市長さんと面談したり、気軽に伺ったつもりがすっかり恐縮してしまいました。

発酵するまち高島もとても魅力あふれる地域でした。
ぜひ1月20日(日)全国発酵食品サミットin神崎で全国各地の発酵する魅力的な方達に会いにいらしてください。

まだ残席もあるようです。お早めにお申し込み下さい。
http://www.hakkou.org




加賀竹の浦夢創館

2013-01-08 11:48:23 | Weblog


加賀に来ています。
発酵サミットでパネリストとして、ご登場いただく加賀竹の浦館さんに、ご挨拶と打ち合わせに伺いました。
廃校になった小学校を拠点に「へしこ」や「味噌」などの伝統発酵食作りや、教室などで年間1万3000人が訪れるそうです。
売店と加工場とキャンプ場と食堂を機能的に設備して、しかも古い建物を生かしたとっても素敵な場所でした。
夜はあいよ農場にいて今能登で地域起こし協力隊している志野くんと合流します。