寺田本家24代目のブログ

寺田本家の24代目当主の発酵日記。
心を込めた自然酒造りや発酵の里へをめざす町おこしへの取り組みをご紹介しています。

タイに行ってきました①

2005-05-31 21:51:05 | 発酵の里
タイのバンコクに行ってきました。
日常の生活をすっと離れていつもと違う風景の中に身を置くと、体内地図が大きく広がって、凝り固まりがちな心がふっと緩んできます。



バンコクと日本は2時間の時差。
気温は37度。
夕暮れ過ぎ、シーロム通り沿いに立ち並ぶ屋台を冷やかしながら、雑踏をかき分けていきます。
昔の貧乏旅行の時は屋台でしかご飯を食べたことが無かったけど、今回はガイドブックに載っているようなレストランで夕食を食べました。
タイ料理ってカレーとサテーと麺とお粥だけじゃ無いんですね。
ワタリガニのカレー炒めはうまいもんだなぁと思いました。そのほか豆腐をカリッとあげたやつとか、はさみの先っぽが青くなっているエビを丸ごと焼いたやつとか今まで食べたことの無いような料理がたくさんでてきました。
それが暑いし辛いしとってもビールに合うんですね。ごちそうにお腹一杯になってビールで気持ちよく酔ってとっても正しいバンコクの食事を楽しみました。



その土地のものを思いっきり楽しんで食べる。食いしん坊は旅人のひとつの資質、なのかもしれません

種まき

2005-05-25 18:44:08 | 酒造り
蔵仕事の合間を見つけてさっちゃんと種まきをしました。
プランターにぱらぱらとチャービル・ルッコラ・チャイブ・ディル・へちま等など。チャイブとかチャービルなんて大きくなってみないとどんなふうに育ってくるのか僕にはわかりません。

種はアースデイ東京や千葉にも出てた“たねの森”さんで買ったのと、浜松の“芽吹き屋”さんで買ったやつです。
やっぱり種がいいやつだと生命力も強いようです。その生命力を信じていつも撒きっぱなしで後はあまり手入れをせず、いつの間にか大きくなっているのに驚いたりしてます。

去年は伏見甘長とうがらし・白とうもろこし・オクラ・もちあわ・トマトなどが僕達をビックリさせてくれました。反対にうまく行かなかったのがスイカ・だだ茶豆・下仁田ネギなどなどです。他にもいっぱい失敗しながら年々うまくなっているような、なっていないような。。。

畑にもオクラとエゴマをまいてきました。
お腹に8ヶ月の赤ちゃんがいるさっちゃんも、一緒にクワを持って畑を耕します。
「お産は自然でなくっちゃね」という本の中に畑仕事は妊婦にとてもいい運動だって書いてあって、さっちゃんはノリノリで畑やってました。

赤ちゃんが生まれてくる頃には、まいた種たちもすっかり大きくなってるはずです。
ドキドキ


心は今日もアースデイ!

2005-05-24 23:14:35 | 出店予定・イベント


アースデイ千葉に来てくださった皆さん。ありがとうございます。
たーくさんの方に出会えて、たーくさんの方とお話しができて、とーっても素敵な一日でした。

トージバのテントを間借りして右側に木幡めぐみさんのヤムヤムジャパン、左側に中島デコさんのブラウンズフィールドと普段から仲良くさせてもらっている人たちに囲まれて出店環境は最高!

お昼は天気も良くって、たーくさんの方がいらっしゃって下さいました。




一番目に売り切れたのがこのイチゴのタルト。
よく考えてみると僕も食べそこねました。残念!



大学生のジュンペイとマサシが埼玉から駆けつけて手伝ってくれました。おかげでずいぶん楽させてもらいました。
ユキオちゃんもアースデイ東京にひきつづきお酒売り部門で大活躍。
たくさんの人に手伝ってもらって感謝感謝です。



今回はついにトージバマネーTRを使う人が出現!いよいよ本格的にトージバマネーが動き出しているような気がして嬉しかったなぁ。

たくさんの方とお話しした中で嬉しかった言葉
・「いいお酒は人を繋ぐよね」
・「しびれるほどうまいね」
・「ディスプレーがかわいいね」   
・「いつもこのお酒探してるんです」 
・「お店はどこにあるんですか?」  (放浪食堂は決まったお店はありません)

などなどでした。

放浪食堂ちゃんぷるーの素も夏の間はしばらくお休みです。
僕とさっちゃんの間には赤ちゃんがやってきます。
そしてとっとちゃんは南米に旅に出るようです。

そして次回の放浪先は秋、市川のコルトンプラザにあるギャラリーらふとで行われる「工房からの風」です。たくさんの作家さんが日本各地から集まってお店を開きます。
ちゃんぷるーの素は麹の作り方のデモンストレーションから始まって、甘酒の作り方・甘酒を使ったお菓子などを皆さんにお届けします。


らふとのホームページは
http://www.nikke-cp.gr.jp/raft/

お楽しみに

明日アースデイ千葉に行こう!

2005-05-21 10:59:41 | 出店予定・イベント
明日はいよいよアースデイ千葉ですね。
たくさんの人たちとお酒・料理を通じてお知り合いになり、環境のことや千葉のこといろんなことお話できたらなんて思っています。

会場が今年からマリンスタジアム横の幕張海浜公園に移りました。

それにともなって、カフェでの飲食物の販売が少し変更になりました。
基本的に金銭でのやり取りは禁止なのでチケットで飲食物をお渡しすることになりました。
そのチケットは会場内に3ヶ所交換所が設置されているので、そちらで入手できます。
10円券・50円券・100円券などが用意されているので現金と交換してそのチケットを持ってご購入ください。

あともう一点、お酒の販売に関してご連絡があります。
やはり基本的にお酒の販売に関しても禁止になってます。
そこで今回は“共同購入”という形をとらして頂くになりました。
公園内ではお酒の販売をしているのではなく、前もってご注文して頂いていたお酒をお渡ししているという形をとります。

そこでご購入していただくときにお手数ですがお名前を教えていただきたいのです。
あくまでも体裁なのですがお名前を教えていただくことで“共同購入”という形が成立するのでご面倒ですがよろしくお願いします。
本名・仮名・ニックネーム・あだ名・ペンネーム・源氏名なんでも結構です。

それではアースデイ千葉05’ 皆で大きなエコの輪を作りましょう!

200万人都市が有機野菜で自給できるわけ

2005-05-18 22:59:31 | 酒造り
“有機農業・自転車・風車・太陽電池・自然医療・・・・
エコロジストたちが長年、夢見てきたユートピアが現実のものとして、国家規模でカリブ海に突如として出現した・・・・・”

「200万人都市が有機野菜で自給できるわけ」〔都市農業大国キューバリポート〕(吉田太郎著 築地書館)
という本を読みました。

キューバと言って僕が知っているのは、カリブ海に浮かぶ共産主義の島で数年前にいくつかの映画で見たサルサのことや、野球がめっぽう強くってオリンピックなど数々の国際舞台で優勝しているということ、それと僕の奥さんのさっちゃんが旅の途中で訪れたことがあるとてもお気に入りの国だということぐらいでした。

なんとキューバは国全体で有機農業を推進してるのです!

そのきっかけはソ連の崩壊とアメリカの厳しい経済封鎖でした。国際社会から孤立してしまったキューバは世界中のどこの国も何も売ってくれないし買ってくれない状態になってしまったのです。

それを乗り越えるためにキューバが選んだのが国民皆で有機農業をはじめることだったんです。
有機農業は農薬がいりません。化学肥料もいりません。種があって土があれば作物がとれるんです。経済危機ででたたくさんの失業者がみんな町中のコンクリートをはがして野菜つくりをはじめてしまったんです。

それを国をあげて応援するなんてとっても素敵な話しじゃないですか。

手に入らなくなった薬の代わりに、ハーブや鍼灸を使った自然医療の研究に取り組んだり、石油に代わるエネルギーとしてソーラー発電を村むらに設置したり、移動手段として車の代わりに自転車を使うようにしたり、と一つ一つの事例が今の僕に興味あることばかりです。

そのような改革を支えたのが、地域コミュニティーでした。地方分権化をすすめ住民が参加できる改革をすすめていくことで個人個人のつながりが深くなり、人々が進んで協力し合う社会ができあがっていったのです。

この本の最終章に日本の江戸時代はとてもうまくできた持続可能社会だったという話しがでてました。結・講・連などの地域コミュニティーやイベントコミュニティーをベースに、江戸時代の人たちは循環型社会を作り上げていたということです。

この本は今のなんだかあちこちほころび目立つ社会に住む僕たちにとても大きなヒントを与えてくれます。

ちなみにこの本400ページあります。とても分厚いです。
ようやく読み終わったと思ったら、続編もあってタイトルが「1000万人が反グローバリズムで自立できるわけ」というものでまたおんなじくらい分厚いやつでした。ここまできたら読まなきゃとおもいました。










ちゃくちゃくとアースデイ千葉

2005-05-17 21:27:03 | 酒造り
今日は免許の更新で幕張の免許センターに行ってきました。
免許センターの建物に入ると後は、ただ言われるとおりに歩いていって最後に講習を聞いて更新の終了。講習ではたくさんの事故の写真や映像を見せられて、これから運転するのが嫌になるほどでした。
といっても終わった途端にそんなことは忘れてしまってるのでしたが。

それが終わってからすぐ近くにあるアースマーケットにアースデイで使う野菜や雑穀を買いに行きました。
アースデイ千葉を中心になって企画運営しているのが、このアースマーケットの代表の東さんです。
今は準備の最終段階で目が回るほど忙しいようです。
出店者もフリーマーケットが去年が40店のところが今のところの申し込みが80店。
ちょっとしたお料理を出すカフェの出店も去年が10店ほどのところが20店舗と倍増!
その人たちと連絡を取りながらオーガナイズしていくのはとっても大変だろうなと思いました。
東さんには本当に感謝です。

その東さん、明日のNHKラジオに出演するそうです。午前11時から正午12時の間に7分間アースデイ千葉のことをお話しするそうです。本人は緊張して今からドキドキしてるって言ってました。はた目から見てるとそんな人には見えないのですが。。。

今日の写真に載っているアースデイ千葉のチラシは皮細工職人の相馬君のデザインです。たくさんの人たちが力を出し合ってアースデイを作り上げていく。
もうアースデイ千葉は始まっているんですね。


アースデイ千葉ですよ!!

2005-05-16 19:02:52 | 出店予定・イベント
皆さん!今週末5月22日(日)はアースデイ千葉ですよ。
何が何でも参加しましょう!
場所などの詳細はこちらで
http://www.bluelotus.jp/earthday-chiba/

ちゃんぷるーの素も出店します。
今回のメニューは
・つぶつぶタコライス
・そばパスタ
・竹の皮包みおむすび
・酒粕クリームパイ
・イチゴのタルト
・豆乳チャイ
・冷やし甘酒  etc.

どうですか?うまそうでしょう!ぼくもこれを書いているだけでよだれがこぼれそうです。
酒粕クリームパイなんて今まで誰も食べたことのないお料理です。
あなたも歴史の証人になってみませんか!なんてね

お酒は
・五人娘
・醍醐のしずく
・あわみ
・香取90
・発芽玄米酒むすひ
などなどをご用意してお待ちしてます。

東京のアースデイとまた一味違って千葉らしいのんびりしたムードが漂うアースデイ千葉。

グローバルの変化はローカルから始まります。
エコロジーは実に楽しいことの連続なんですよ、ほんとに。

皆さんに会えるのを楽しみにしてます。







山菜採り

2005-05-12 22:36:52 | 発酵の里
もうすっかり先週のこととなりましたが、ゴールデンウィークの後半に東北へ山菜採りへ行ってきました。
うちの蔵では東北でも実験的に田んぼをやっていて、そこの田んぼの周りや周辺の山々には時期になるとうなるほど山菜がでてきます。
フキノトウから始まって、タラノメ・コシアブラ・シドケ・ウルイ・セリ・ゼンマイなどなど。



コシアブラです。


今回はいつものちゃんぷるーメンバーと皮職人の相馬君とまいちゃんとみよちゃんと、それからいとこのとしおくんも一緒に参加しました。総勢7名。

天気予報は昼から雨というあんまり嬉しくない予報で、朝に千葉を出発して昼過ぎに現地に到着してすぐに山菜採りに山に入りました。

今年は4月になっても気温が低いので例年より遅いめの山菜採りだったのですが、ちょっと遅すぎたようでタラノメなどはすっかり成長して大きくなってるものがいっぱい。それでも皆が食べる分くらいあっという間に採れました。

コシアブラはもう採っても採ってもいくらでも見つかるといった調子で、みんなもう夢中で袋いっぱいに採ってきました。



山に自然に生えている山菜を見つけられるようになるとなんとなく貨幣経済から脱却することができたような気がして自信がつきます。(実際はそこまで行く交通費などかかっているのですが)
自分の食べ物を自分の目で見つけて自分の手で採取するというのはきっと人間の根源的な悦びにつながるのでしょう。
森の中を目を凝らして歩いててうまく見つかったときの嬉しさは他のことには代え難いものです。

それを夜になると皆で囲炉裏を囲んで食べるのがまた最高!




採ってきた山菜は天ぷらにして、揚げたてを頂きます。そのほか思い思いにもちを焼いたりきのこを焼いたりしながらお酒を飲んで、いろんなことを語りながら夜が更けていきます。

ほら山菜採り行ってみたくなったでしょう!?

結局1泊の予定が2泊して帰ってきました。


大阪の出来事

2005-05-10 07:22:19 | 発酵の里
みなさんGWはどう過ごされましたか?
僕は実家の大阪に帰ったり、東北へ山菜採りに行ったり、とあいかわらずあちらこちらに飛び回っていました。

実家の近くにツツジがとてもきれいなスポットがあって、毎年恒例なのですが母と一緒に散策してきました。
5月の日差しは割と強くて歩きつかれた母と僕がベンチで休んでいると、隣り合わせに座ったおばちゃんが「昔はこのツツジの下にみんなゴザを広げてお弁当をたべたりしたもんや。川向こうではチョゴリを着た人たちがやっぱりお祭りやったんやろうな、ぎょーさん集まって踊ってはったわ。みてて飽きへんかったで。今はもうそんなん見られへんようになってもうたけどな」
と話してました。
僕は広い川原で春を日差しを喜ぶたくさんのチョゴリを着た人たちの姿を思い浮かべました。
ふわふわした踊りを踊って笑い声が響いてくるおとぎ話しのような世界。
ほんの少しだけ時間を遡れば、大阪という街はそんな情景があちらこちらに見られたようです。

人の記憶の中に刻み込まれた一点が、ふとした会話の中に浮かび上がってくる時、僕の中の故郷を想う心がピリっと痛みを感じました。