話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

ブルーノタウト

2018-04-24 15:24:48 | 建築
久しぶりに少林山へ散歩に行きました。

境内に85年前、1933年からにドイツ人建築家が
3年ほど住んでいました。
洗心亭です。
6帖と4.5帖の小さい離れです。
   


ブルーノタウト(1880~1938)です。
桂離宮を一躍有名にしのもタウトです。

戦争の暗い影で日本での作品は少ないですが、
先日 TV 美の巨人で熱海の住宅の内装工事の作品が
現在も残されている放映がありました。
日向邸です。
依頼主の実業家がタウトに
「金はいくらでもおしまない、 口は一切出さない。」
と依頼されたそうです!!(凄い!)
贅を尽くした仕上げです。

当時の財閥はこの類の人が結構いたんですね。
画家も今でいうスポンサーが付くかどうかで随分違う
活動になりました。


タウトがなぜ高崎に滞在したかは
当時井上房一郎が面倒をみて 主に工芸 竹細工の指導者として
招へいしました。
時代背景から建築の仕事はほとんどなく
上記「日向邸」唯一です。

予約で公開されているとのこと
熱海の温泉と一緒で行きたいな~(^_-)-☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
余談
この洗心亭の雨落ちの仕上げがなかなかいい感じです。


 
  
  


おもてなし花壇

2018-04-16 08:59:13 | 建築
安中市のおもてなし花壇のイベント登録をしています。
今年も板鼻展示場で玄関前が完成しました。

右手は今までトクサが植えてありましたが
相性が良くなくて枯れたりしてしまいました。
今回、コンフーサーを植えました。
手前は「くるめつつじ」です。
   
左は季節の色とりどりの草花たちです。
どぞう お越し下さい
  
  

くまのもの

2018-04-14 11:51:02 | 建築
「くまのもの」・・・?
こちらは 建築家 隈研吾氏の展覧会が
東京ステーションギャラリーで開かれています。


国内外で現在超売れっ子の建築家です。

この展覧会では主に建築素材に関しての
試行錯誤の記録と建築実例と 
素材の部分 実物模型が展示されています。


  




現在100以上のプロジェクトを実施されているそうです。

ご本人の素材へのこだわりは
自然素材 天然こだわりです。

竹・木・紙・石・土(左官)が主な素材です。

大規模の建築がほとんど全てです。

普段我々が住宅への素材こだわりと共通することも
ありますが、スケールが違い過ぎます。
構造的な検討ではかなりの苦労が伝わります。

コメントの中で随所に
20世紀のコンクリート建築への批判が見られます。
この時代は素材・物質の優位がコンクリート前提で
建てられたことで他の素材と縁が切れてしまった。
自身の当時の建築を含めての言葉でもあるし
誰しもがコンクリート打ち放しの 安藤さんを
思い起こさせる文面でした。

数多くの施工例が大きな写真展示をされていました。

群馬県の富岡市役所が最近の完成ですが
富岡のとの字もありませんでした。
(ちょっと 残念(-。-)y-゜゜゜)

私の推察ですが、展示内容からして
まだ今のように人気建築家になる前の15年以上前の
栃木の「馬頭広重美術館」はかなりお気に入りと
感じました。

全然知らなかったのですが、
機会があれば行ってみたいところがありました。
四国の山奥で梼原町 「木橋ミュージアム」など
一連の建築をぜひ見たいです。

今日のお土産

 

2018-04-07 11:44:03 | 建築
現在読んでいる本です。


                         エクスナレッジ社刊

名建築の本などは一般的に
現存している建築や当時の写真になります。
この本は歴史的にも古くは紀元前600年から近代の建築で現在は無い建物を
当時の政治や世情を交えてイラストで描かれています

古くなればなるほど
作者の創造になります。
そのイラストが建築系ではない
作家が描いているので専門的な枠組みから
外れていたりして楽しいページもあります。
全部で39物件の物語です。

古いのではエジプト紀元前4世紀頃の アレクサンドリア図書館
 
冒頭の表紙は
紀元前600年頃のイラク バグダッド
バビロンの空中庭園です。

国内での最古参での登場は
1207年 京都「方丈庵」
鴨野長明の方丈記に出てくる話しです。

・・・・・・・・・・・・・
ゆく川の流れは絶えずして、
しかももとの水にあらず
淀みに浮かぶうたかたは、
かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世の中の人と住処 
またかくのごとし・・・・・・

有名な一節です。
現代にそのまま移行できませんが、
物があふれるこの頃として、
本質としては通じるところもありますね。
  
  
小さな庵で
3.3×3.3m四方の家です。
約10㎡(3坪ちょっと 6帖間くらい)
高さが2.1m
最小限の家で晩年暮らしたとのことです。

現在
下賀茂神社か?上賀茂神社?に再現模型があると聞いています。
   

最小限の小さな家の設計に挑戦したいです。(^_-)-☆
        

ぼくのおうち わたしのおうち

2018-04-03 15:21:35 | 建築
完成内覧会がありました。






一組の方々が終わると次に一組とちょうどよいタイミングの見学者でした。
ありがとうございました。

お子さん連れが多かったです

前日には建築主様のお立合いがありました。
同じくお子さんとご一緒でした。


全体を見ていただきました。
とても喜んでご満足度200%だそうです。(*^_^*)
ありがとうございます。

出産前で現在 入院中の奥さんへ画像メールをいっぱい送られていました。


この内覧会にご協力いただきありがとうございました。

末永くご愛顧ください。