日々のてづくり 

暮らしの中の
手づくりを
大切に…。

手仕事の言い訳

2016-11-23 | 日記


私が子供の頃、母がかぎ針編みに熱中していた頃がありました。
あの頃の、昭和のお母さんたちは皆何かしら作っていたように思います。
母の手の中でくるくると毛糸が編まれていって、手ぶくろやマフラーが出来てくる。
ある時は姉と私にワンピースを編んだ事もありました。
白と緑の配色の透かし編みのワンピース。今でもはっきりと思い出せます。
正直言って好きな色合いではなかったけれど、出来上がった時は本当に嬉しくて
姉と二人でそれを着て、お姫さまごっこをして遊んだのを覚えています。

10年ほど前のことですが、体の具合が良くなくて何も食べられなくて寝込んでいた時
「うちのおかずのついでだから」と手作りのシュウマイを届けてくれた友人がいました。
ひき肉と、人参を細かく刻んで餡にしたそれは本当に優しい味で、
疲れ切っていた体に染みわたるようでした。

素敵なものや便利なものや美味しいものが何でもたやすく手に入る時代、
「どうしてそんなに時間をかけて、わざわざ手作りするの?」
と言われたり、(そんな目で見られたり)する事があります。
だけど、大量生産されたものには代え難いような事が、手仕事されたものにはあると
どうしてもそう思えます。
あたたかい思いを少しでもお伝えできたらな...と手を動かし続ける日々。

以上、手仕事の言い訳をしてみました。