日々のてづくり 

暮らしの中の
手づくりを
大切に…。

手仕事の言い訳

2016-11-23 | 日記


私が子供の頃、母がかぎ針編みに熱中していた頃がありました。
あの頃の、昭和のお母さんたちは皆何かしら作っていたように思います。
母の手の中でくるくると毛糸が編まれていって、手ぶくろやマフラーが出来てくる。
ある時は姉と私にワンピースを編んだ事もありました。
白と緑の配色の透かし編みのワンピース。今でもはっきりと思い出せます。
正直言って好きな色合いではなかったけれど、出来上がった時は本当に嬉しくて
姉と二人でそれを着て、お姫さまごっこをして遊んだのを覚えています。

10年ほど前のことですが、体の具合が良くなくて何も食べられなくて寝込んでいた時
「うちのおかずのついでだから」と手作りのシュウマイを届けてくれた友人がいました。
ひき肉と、人参を細かく刻んで餡にしたそれは本当に優しい味で、
疲れ切っていた体に染みわたるようでした。

素敵なものや便利なものや美味しいものが何でもたやすく手に入る時代、
「どうしてそんなに時間をかけて、わざわざ手作りするの?」
と言われたり、(そんな目で見られたり)する事があります。
だけど、大量生産されたものには代え難いような事が、手仕事されたものにはあると
どうしてもそう思えます。
あたたかい思いを少しでもお伝えできたらな...と手を動かし続ける日々。

以上、手仕事の言い訳をしてみました。

小春日和

2016-11-06 | 日記
秋の美しいいちにち。
遠出をする時間はなかったけれど、近所の公園で出会った木々たち。
やさしい光の中で唄う、季節の歌が聴こえてくるようでした。












11月です。

2016-11-03 | 日記


早いもので11月。

空気はますます澄んで、空の色も優しい青色。
毎年眺めている公園の銀杏も、少しづつ色づきはじめました。
何だか今年は、そんな一つ一つがとても切なく感じてしまう。
歳のせいか...^^;
変にセンチメンタルになりたくはないのだけど。

この一瞬たりとも、二度とは戻ってこないかけがえのないもの。
小さな花々たちが精一杯のびている姿や、木々の葉が美しく色づいている事に
当たり前のようだけれど深く感動してしまう。

そんな感動を形にしたい衝動は、「自分自身を表現する」のとは
ちょっと違うし、そうであってはいけないような気がします。

感動し、表現する事で、私自身にも語りかけてくる自然の声を聞くような...。

年末までは、目の前のことでいっぱいの日々ですが
来年は少し余裕をもって活動したいな...と夢想しながら針を動かす日々です。