扁鵲(へんじゃく)のつぶやき

東洋鍼灸専門学校 鍼灸科50期卒業生の同窓ブログです。
日頃の不安、悩みを率直に語り合いましょう。

Book Review『新老人の思想』五木 寛之著

2017-02-06 21:19:00 | 読書
今年65歳でいわゆる「准高齢者」となるので最近この手の
タイトルがどうしても目についてしまいます(^^;

五木寛之は早くから夏井睦医師のベストセラー「傷は
絶対消毒してはいけない!」を絶賛したり、鍼灸にたいして
エールを送ってくれているので好感を持つ作家の一人です。

帯のコピーが良いです。
「もう甘えるわけにはいかない。自立と相互扶助。
新老人階級の理想と現実」


以下、納得のキーワードを引用

■今の高齢化社会の不安は結局は少数の若い世代が多数の
高齢者層を支えるという意識から生まれている。
そうではない道を考えるべきなのだ。格差は同世代間にある。
それを同世代で埋めればいい。

簡単にいえば元気で資産もある老人たちが頑張って
弱い同世代を支えることを考えるべきだろう。
余裕のある老人は年金を返上し、保険を使わずうんと働いて、
うんと税金を払えばいいのだ。

■いずれにせよ、今後、高齢者が当然のように国や家族の
保護を当てにすることはできなくなるだろう。
私はそのことを言っているのだ。その心構えは高齢者の
レッテルをはられた時点ではもう遅いのだ。
せめて50歳を過ぎたら将来の見取り図を
作ってあるべきではあるまいか。

■ナチュラルエイジングのすすめ
年をとると自然の老化があらゆる面で露呈してくる。
それを少しでも食い止めようとアンチエイジングという
発想が流行している。
しかし老化は自然の成り行きであって病気ではない。
アンチ、アンチと騒ぐよりも、
むしろナチュラルエイジングを考えるべきではないだろうか。


[ゆず日記]
やっぱりここが最高!

コメント (4)
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