岐阜の画廊 文錦堂

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古谷 道生 作品/「-信楽・伊賀- 古谷和也 陶展」より

2018-08-30 16:19:06 | 工芸
皆様、こんにちは。

今日も岐阜は最高気温が35度を記録するなど、厳しい残暑となりました。

さて、今週末からは、2年ぶりとなる「~伊賀・信楽~ 古谷 和也 陶展」【 9月 1日(土)~ 9日()】が開催されます。
今展では【初窯】と題して、和也さんが新たに築窯された穴窯によって焼成された初窯作品を中心に出展されます。
和也さんがわざわざ信楽から出展作品を届けに来てくれましたが、初窯ならではの変化に富んだ逸品揃で否が応でも期待が高まります。

加えて、今回はコレクター様のご協力により和也先生のご尊父 故 古谷道生 先生の作品も展示・販売する予定です。
お亡くなりになられて18年余の年月が経ちますが、今もなお多くの愛陶家を惹きつけて止まない道生作品。
生涯に30基以上の窯を築き、著書「穴窯ー築窯と焼成ー」は穴窯を志す多くの陶芸家のバイブル本となっています。

開催に先立ち、故 古谷道生先生の作品をご紹介致します。
生涯、穴窯焼成にこだわり続けた道生先生の“魅力”が凝縮する作品からは、焦げ・緋色・ビードロなど多彩な景色が楽しめます・・・。



   古谷 道生 作 「信楽大壺」 H40.0×D40.0cm・・・・・(売約済



   古谷 道生 作 「伊賀徳利」 H14.0×D 8.5cm・・・・・(売約済



   古谷 道生 作 「信楽徳利」 H14.0×D 9.2cm・・・・・(売約済



   古谷 道生 作 「信楽片口」 H 9.0×D14.2cm・・・・・(売約済



   古谷 道生 作 「信楽ぐい呑」 H 4.6×D 7.5cm・・・・・(売約済



   古谷 道生 作 「信楽ぐい呑」 H 5.3×D 6.5cm・・・・・(売約済

古谷 道生 (ふるたに みちお)

1946年 滋賀県甲賀郡信楽町神山(現甲賀市信楽町)の半農半陶の家に生まれる
1964年 滋賀県立甲南高等学校窯業科を卒業し、京都府陶工訓練所に入所、内田 邦夫が開く、内田クラフト研究所に入所
1968年 日本一周陶業地研修の旅(轆轤賃挽きのアルバイトをしつつ全国陶業地を廻る)に出る 1970年 穴窯を信楽町神山に築窯し独立
1971年 中国国際陶芸展入選、日本陶芸展(毎日新聞社主催)入選 1982年 信楽陶芸展最優秀賞受賞
1985年 西武陶芸展大賞受賞 1996年 日本工芸会近畿賞受賞、滋賀県文化奨励賞受賞 2000年 7月19日没・享年54

日本伝統工芸展・日本陶芸展・中日国際陶芸展 等、多数入選 / 秀明文化団より秀明文化基金賞受賞
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小山 冨士夫「信楽徳利」

2018-08-25 10:44:10 | 工芸
皆様、おはようございます。

台風が過ぎ去り、また暑さがぶり返してきました。(

さて、来週末からは次代の信楽を背負って立つ古谷 和也さんの2年ぶりとなる個展が開催されます。
今回は【初窯】と題して、和也さんが新たに築窯された穴窯によって焼成された初窯作品が中心に出展されます。
加えて、コレクター様のご協力により故 古谷 道生 先生の作品も展示される予定です。 乞う、ご期待です!!
ついては、開催を記念して【信楽】の逸品をご紹介します。

ご紹介する作品は、世界的な陶磁学者であり、同時に優れた陶芸家でもあった小山 冨士夫(1900-1975)の【信楽徳利】です。
世界の陶磁学会にその名を知られた小山先生ですが、若き日に陶工を目指したこともあり作陶技術は素人の粋を超えています。
その作風は、自由でのびのびとしており、どれもお人柄同様に温かく魅力的であります。

花ノ木窯では、焼締め陶は南蛮を一番奥に、続いて備前を真ん中に、そして火前に信楽を入れて薪窯で焼成されたそうです。
この作品も広口に作られた特徴的な口縁部や、まるで羽衣手の様に灰が流れ落ちる景色など見所が多く、品格溢れる趣となっています。
先日、小山先生のお弟子であられた近藤精宏先生が来廊された折にお見せしたところ、大変懐かしがって下さいました・・・。

ご紹介致しました作品は、弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて販売させて頂きます。



    

小山 冨士夫 作 「信楽徳利」 H11.0×D 8.7cm・・・・・¥172,800-




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「器が育つ」

2018-08-23 15:10:38 | コレクション
皆様、こんにちは。

迫りくる台風20号の影響で、岐阜の上空も次第に雲が厚みを増してきており雨も降り出してきました。
これから台風の進路にあたる地域の皆様は、どうぞ十分にお気を付けください。

さて、陶器の世界でよく使われる「器が育つ」という言葉があります。
これは、愛陶家ならではの呼び方で、使い込むうちに陶磁器の器肌に染みが出たり、艶を帯びたりすることを意味しています。
取分け酒器などは、長年の使用によって器全体に酒が染み込むことで、器肌もしっとりと艶やかになります。
古来より酒徒は、これを「とろとろになる」と表現し、使い込んだ酒器が見せる様々な変化を楽しんだそうです・・・。

ということで、今日は私がいつも愛用していてとろとろに育った作品をご紹介致します。
来週末から個展開催予定の古谷 和也さんによる「伊賀ぐい呑」です。
名古屋栄三越で5年前に購入したこの作品ですが、いつ頃からか使う度にだんだんと黄味が増してくるようになってきました。
私が所有するコレクションの中でも一番変化した作品の一点です。

呑兵衛としても知られる和也さんの酒器は、酒を吞むごとにその表情を変えていき、呑み手をきっと楽しませてくれることでしょう・・・。

「-信楽・伊賀- 古谷和也 陶展」 平成30年 9月 1日(土)~ 9日(



   古谷 和也 作 「伊賀ぐい呑」 H 5.8×D 6.5cm 
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「夏休みスペシャル企画」(7)

2018-08-19 12:04:37 | 工芸
皆様、こんばんは。

お盆休み、最後の日曜日いかがお過ごしでしょうか。

さて、1週間にわたって「夏休みスペシャル企画」と題して新たに入荷した作品をお届けしてきましたが、本日が最後のご紹介となります。

ラストを締めくくる作品は、今年1月に開催した「酒器展 2018」で大きな注目を集めた瀬戸 毅己先生の【曜変盃】です。
『中国陶磁史』を基に独学で【曜変天目】の研究を続けられ、見事に再現させた瀬戸先生。
1300度以上という高温で焼成された作品は、まさに【耀変】と呼ぶに相応しい深みのある景色を見事に創り出しています。

漆黒の景色に不規則に散在する銀色の斑紋、その周囲を燦然と青く輝く光彩など、まるで宇宙の如く神秘的な趣を漂わせる逸品です・・・。

ご紹介致しました作品は、弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて販売させて頂きます。



   瀬戸 毅己 作 「耀変盃」 H 4.9×D 8.1cm・・・・・(売約済
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「夏休みスペシャル企画」(6)

2018-08-18 16:19:20 | 工芸
皆様、こんにちは。

猛烈な暑さも和らぎ、ここ数日は過ごしやすくなりましたね。

さて、「夏休みスペシャル企画」と題して、連日新たに入荷してきた作品をお届けしておりますが、今日も素敵な作品をご紹介致します。

今日ご紹介する作品は、伝統ある九谷焼の次代の担い手として期待される 山近 泰さんの人気シリーズ【アニマル'S】です。
「九谷五彩」と呼ばれる、緑・黄・紫・紺青・赤の和絵の具を自在に活用して、画面一杯に様々な動物たちが生き生きと描かれています。
九谷焼ならではの繊細さと大胆さ、色の強弱やガラス化した和絵の具の美しさが表現されており、見る者を楽しませてくれます。

ご紹介致しました作品は、弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて販売させて頂きます。



   山近 泰 作 「アニマル'Sぐい呑」 H 5.2×D 7.0cm・・・・・¥48,600-
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