岐阜の画廊 文錦堂

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魅惑の井戸・楽/週末特別企画

2014-05-24 12:03:14 | 工芸
皆様、こんにちは。

今日の岐阜は朝から青空が広がり、ばむ陽気となっています。

今週は殺人的なスケジュールとなり、一昨日は金沢へ、昨日は東京にと、それぞれ車で日帰り出張による強行軍となりました。
さすがに今朝は、2日間で約1500キロに及ぶ車旅の疲れが出て、なかなか起き上がることが出来ませんでした・・・。(涙)
ただ、今回の出張はとても収穫が多く、ぐい呑コレクターT氏のご依頼を受けて行った金沢では、T氏による珠玉のぐい呑コレクションを買い取らせて頂くことが出来、美術商冥利に尽きるお仕事をさせて頂きました。
来週末の週末特別企画は、「T氏コレクション展」と題して物故作家を中心としたT氏秘蔵のコレクションをご紹介させて頂きます。 乞うご期待!!

 T氏が長年に亘って全国各地を歩かれ収集された愛着の品々。


それでは、今日も恒例の「週末特別企画」として新たに入荷した作品をご紹介していきたいと思います。
今日ご紹介する作品は、兵庫県淡路島の地で作陶活動を続ける大前 悟さんの新作です。
今日ご紹介致しました作品は、本日18:00~弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて販売致します。

先ずは、根津美術館にて開催された先の「井戸茶碗 展」で受けた感動をそのままに作られた「井戸」作品から。 枇杷色の釉肌、梅華皮がとても綺麗な逸品です。



   大前 悟 作 「井戸盃」 H 4.5×D 8.0cm (売約済

続いて、「黒」2作品を。

「長治郎新撰七種」のうちの一碗で、初代長次郎の初期の代表作である「黒樂茶碗 銘 ムキ栗」(文化庁蔵)を模した、大前さんの意欲作です。
マット調の柔らかな器肌や、胴部から口部にかけて四方に変形した他に類を見ない造形は、使っても鑑賞用としても楽しめそうです。



   大前 悟 作 「黒四方盃」 H 5.0×D 6.8cm ¥21,600-

漆黒の光沢を放つ釉肌が総体的にかかった作風は、茶碗の如く凛とした趣を感じさせます。



   大前 悟 作 「黒ぐい呑」 H 4.6×D 6.4cm ¥21,600-

最後は、「赤」作品もご紹介致します。 本年3月には赤楽専用の薪窯も築かれました。



   大前 悟 作 「赤ぐい呑」 H 4.8×D 5.7cm (売約済

大前さんの「楽」作品は、樂焼の始祖 長次郎も用いたと言われる聚楽土を使用し、手作りの楽窯で炭やコークス・薪などを燃料に焼上げられた作品です。
手づくねによって成形された丸みのある器形は、黒や赤の器肌と合わさり、味わい深い趣を感じさせます・・・。

注:東京渋谷にある穴窯陶廊 炎色野さんで大前さんの個展が開催されます。 お近くの方は、是非足をお運びくださいますようご案内申し上げます。

 「大前 悟 作陶展」 5月30日(金)~ 6月 4日(水)/ 穴窯陶廊 炎色野
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今年もまた魅力溢れるメンバーが揃いました!!/次回展DM紹介

2014-05-19 17:31:48 | 工芸
皆様、こんにちは。
今日は、暑かったですね・・・。() 

さて、先の「~はっけよいのこった~ 文錦堂場所 木村 浩之 展」 も無事に終えてホッとするのも束の間、早くも次回展のDMが出来上がってきました!! 
取急ぎ、ご紹介させて頂きます。

次回展は、“旬”な若き陶芸家たちによる熱き競演で毎年人気のグループ展「NEW Generation展 2014」です!!
炎芸術さんの「展覧会プレビュー」のコーナーで取り上げられるなど、次回展もまた話題の展覧会となりそうで今から開催が待ち遠しい限りです・・・。

 炎芸術118号/阿部出版



「NEW Generation 展 2014」 平成26年 6月 7日(土)~ 15日() 会期中無休

今年もメンバーを新たに、次代の陶芸界を担う30~40代の新進気鋭の作家に焦点を当てた「NEW Generation展」を開催致します。
今年の出展作家は、備前の原田 拾六氏に14年間師事し、2011年に独立して登窯を築窯し、昨年初窯を焚いた小出 尚永(1978年生)さん。
象嵌によるモダンな作品で、若くして日本工芸会正会員となった笠間の澤田 勇人(’78)さん。
「志野焼」の人間国宝である父 鈴木 蔵氏に師事し、美濃陶に挑戦する鈴木 健(’71)さん。
中央大学在学中に、作陶を始め、韓国での修業を経て信楽で独立し、焼締陶をはじめ粉引など幅広い作品を手掛ける鈴木 大弓(’81)さん。
瀬戸の窯元の5代目であり、ユーモラスな絵付が人気の深見 文紀(’80)さん。
そして、紅一点の三藤 るい(’78)さんは、唐津の川上 清美氏に学び、唐津市内で朝鮮唐津や黒唐津に取り組んでいます。
“旬”な若手作家6名による茶器を中心に酒器も含めた熱い競演を、皆様お揃いでご高覧賜りますようご案内申し上げます。
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美濃の俊英/週末特別企画

2014-05-18 13:38:40 | 工芸
皆様、こんにちは。

今日の岐阜は、青空が広がり穏やかな1日となっています。

さて、恒例となりました「週末特別企画」、今日もお薦め作品として新たに入荷してきた作品をご紹介したいと思います。
今日ご紹介する作品は、次代の“美濃”を担う二人の俊英による作品です!! 陶都 美濃の地で彼らの将来を皆が期待しています!!
ご紹介致しました作品は、本日18:00~弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて販売させて頂きます。 

先ずは、志野焼の巨匠で父でもある若尾 利貞先生の作風とは全く異なり、青磁に強い憧憬を持って作陶活動を続ける若尾 経さんによる逸品から。
透明感ある青磁釉の釉肌に映えるベンガラによる赤い景色が、稜線で施釉面を区切ったシャープな造形と合わさり幽玄な景色を生み出しています。



   若尾 経 作 「青瓷ぐい呑」 H 5.8×D 6.0cm・・・・・(売約済

続いて、祖父に加藤 卓男(1917-2005 三彩・重要無形文化財保持者)を、父に七代 加藤 幸兵衛を持つ加藤 亮太郎さんによる紅陶作品も。
紅陶はさび黒の器地にベンガラを塗り焼いたもので、弥生土器と赤楽が混在するイメージだそうです。



   加藤 亮太郎 作 「紅陶酒呑」 H 4.2×D 6.2cm・・・・・¥16,200-
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私の一押し作品!!《テラコッタ編(2)》/木村 浩之展より

2014-05-18 09:35:45 | 工芸
皆様、おはようございます。

今朝の岐阜は、澄み渡る青空が一面に広がっています!!
岐阜市内では第4回「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン2014」が開催されるため、朝から上空をヘリコプターがひっきりなしに飛び交っています。
昨今のマラソンブームを反映してか年々開催規模も大きくなっており、昨年は国際陸上競技連盟(IAAF)が2008年より定めた世界の主要ロードレースを格付けするラベリング制度においてブロンズラベルも取得致しました。
今年は、招待選手に川内 優輝選手や藤原 新選手、またスペシャルゲストとしてキャサリン・ヌデレバ選手(ケニア)、野口 みずき選手(シスメックス)、そしてチャレンジランナーとしてAKB48の田名部 生来さんも参加されるそうですよ。

さて、開催前から大きな“話題”を呼んだ企画展!! 「~はっけよいのこった~ 文錦堂場所 木村 浩之 展」 も、本日無事に最終日を迎えることが出来ました。
今日も力士志望の中学3年生の男の子が1人で来廊してくれるなど、会期中は県内外から相撲ファンの方々に足をお運び頂き、改めて厚く御礼申し上げます。 

それでは「私の一押し作品」として、本日も出展作品の中から選りすぐりの作品を見立てていきたいと思います。
ラストを飾るのは、昨日に引き継き力士の特徴をよく捉えた「テラコッタ編」です。 表情豊かで肉体美溢れる力士たちをどうぞお楽しみください!!

先ずは、力士面から。 お相撲さんはその福々しい風貌から、古来よりありがたがられる存在でもあります。



木村 浩之 作 「力士面」 (縦)29.0×(横)25.0cm ¥75,600-

続いて、古格を漂わせ、まるで出土品かと思わせる様な趣の3作品を。



   木村 浩之 作 「テラコッタ」 H22.4×D14.0cm ¥59,400-



   木村 浩之 作 「テラコッタ」 H19.0×D 9.6cm (売約済



   木村 浩之 作 「テラコッタ」 H10.4×D 7.0cm (売約済

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私の一押し作品!!《テラコッタ編(1)》/木村 浩之展より

2014-05-17 09:51:05 | 工芸
皆様、おはようございます。

週末の土曜日、いかがお過ごしでしょうか? 
今日の岐阜は朝からポカポカ陽気で、絶好の行楽日和となっています。 是非、今週末は岐阜まで足をお運び “熱気” に包まれた文錦堂場所をご覧ください!!

さて、早いもので現在開催中の 「~はっけよいのこった~ 文錦堂場所 木村 浩之 展」 【 ~20日()】 も、残すところあと2日間のみとなりました。
期間中は、県内外から多数のお相撲ファンの方々にご来廊賜わり、厚く御礼申し上げます。

それでは、今日も「私の一押し作品」として選りすぐりの作品をご紹介していきたいと思います!!
今日ご紹介する作品は、力士の特徴をよく捉えた「テラコッタ編」です。 表情豊かで肉体美溢れる力士たちをどうぞお楽しみください!!

テラコッタ (terra cotta) とはイタリア語で「焼いた (cotta) 土 (terra)」に由来する言葉です。
テラコッタは焼成温度によって出来上がりの色彩が変化し、800度程度で焼成されたものがよく見られます。
有名なものとしては、紀元前210年から209年にかけて建設された始皇帝の兵馬俑などにもテラコッタが使われています。




   木村 浩之 作 「テラコッタ」 H15.2×D 9.6cm (売約済



   木村 浩之 作 「テラコッタ」 H 9.0×D 9.8cm (売約済



   木村 浩之 作 「テラコッタ」 H13.0×D 8.4cm ¥30,240-
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