葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

蝉の初鳴き

2006年07月23日 16時50分57秒 | 日記 ・ 雑記録
昨年の夏には、葡萄舎の前の路地をはさんでお向かいのお宅があった。
お宅を取り壊し、周囲の庭木も伐採されて、今は更地だ。

私は、虫の声、鳥の声を聞き分けるのは得意じゃないから、
蝉の声も正確に聞き分けたことはない。
お向かいの庭木にはたくさんの蝉が鳴いていたものだが、
一つの季節が始まって終わっても、そういえば、
ミンミン鳴く蝉、ジィジィ鳴く蝉、ツクツクボーシ、カナカナもいたな、
そんな程度だ。

お向かいの庭木はなくなったが、隣は長府毛利藩の家老のお屋敷跡で緑の多い敷地だ。
今年も、三日くらい前から蝉が鳴きだした。
ただ、蝉が止まる樹木は遠くにあるから、今年は蝉時雨が聞けるだろうか。

蝉時雨、あればあったでかまびすしいし、なければないで物寂しい。
フランスでは、蝉が鳴くのはプロヴァンス地方だけ、とか。
だったら、日本で、蝉時雨が聞ける幸せをかみ締めようか。

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