鈴鹿の山で道迷いがあったようですね。
事件・事故:いなべ・藤原岳、道に迷った男性2人無事下山 /三重
毎日新聞 2008年3月25日 地方版
ごく普通の道迷いだなあ、と思いながら記事を眺めていたのですが、最後の方で「え?」っと思ってしまいました。
引用
下山途中に登山道から外れ午後6時半ごろ、三岐鉄道三岐線の西藤原駅に携帯電話で「道に迷った」と連絡があった。
引用おわり
西藤原駅に連絡ですか。
ここで疑問に感じるのは、西藤原駅の電話番号をなんで知っているのか?ってことです。自分の地元にある駅の電話番号さえ知らない人がほとんどだと思うのですが、どうやって下山口の駅の番号へ電話を架けることができたのでしょうか。携帯からネット接続して駅の番号を検索でもしたのでしょうかねえ。
まあ、携帯電話が通じるなら、警察か消防にさっさと電話するのが手っ取り早いですし、西藤原駅の駅員だって困惑するでしょう。
そういえば1年ほどまえに氷ノ山で女性が遭難した事故がありましたけど、この時も救助要請を直接警察等にしないで、家族の携帯電話に何度も入れていました。で、家族は「助けて」というメッセージに夜中まで気づかなかったわけです。
関連記事 その1 その2
さっさと警察に連絡していれば、あるいは助かったかもしれません。
救助要請しようか迷うような微妙な状況ならまだわかりますけど、生命の危機に直面している時でも警察に直接救助要請しないというのは、ちょっと理解できません。駅に連絡しようが家族に連絡しようが結局警察に通報しないと救助活動はスタートしないのですから、まわりくどいことしないほうがいいと思うのですけどね。
まわりくどい救助要請といえば、ちょいと昔にこんなことがありました。私が山小屋辞めた次のシーズンのことですが、後輩たちが槍岳山荘を年末年始に小屋開けして営業していました。この時は天気が大荒れで大変だったのですが、こんな時にも単独で北鎌尾根を縦走しているクライマーがいたのです。
で、そのクライマー氏は途中で凍傷になってしまい、山小屋へ助けを求めようとしたのです。で、使った手段がアマチュア無線でした。
彼は一生懸命アマチュア無線で山小屋を呼び出すのですが、誰も応答しません。というか応答しないのが当たり前で、山小屋ではアマチュア無線の監視なんかしていません。しょうがないので彼は再び縦走を開始して、何とか山小屋に到着したのです。ようするに凍傷とはいっても行動不可能なほどではなかったのですね。
で、このクライマー氏は下山後、とある山岳会のメーリングリストで山行報告を行い、「山小屋にはアマチュア無線が無いのか!」といった感じで小屋の対応を非難しまくったのですが、不思議なことに、その内容が私のメールにまで流れてきてしまいました。誰かがうっかり誤送信したみたいです。「なんじゃそりゃ!」と思った私は、後輩に事情を聞いてから、その山岳会に対して抗議のメールを送りつけました。
単独で冬の北鎌を縦走するような人でもお粗末なのがいるものです。
アマチュア無線で救助要請する場合、直接警察や消防に連絡できるわけではなくて、たまたま傍受したアマチュア無線愛好家が関係機関へ連絡をとるという形になります。で、このクライマー氏は直接山小屋に連絡を取ろうとしたわけですが、どういう理由があったのでしょうか。警察がイヤで、小屋番だけに助けて欲しかったのですかねえ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/bd/e8587925a8cc21ee3ad1ecfbec25f213.png)
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事件・事故:いなべ・藤原岳、道に迷った男性2人無事下山 /三重
毎日新聞 2008年3月25日 地方版
ごく普通の道迷いだなあ、と思いながら記事を眺めていたのですが、最後の方で「え?」っと思ってしまいました。
引用
下山途中に登山道から外れ午後6時半ごろ、三岐鉄道三岐線の西藤原駅に携帯電話で「道に迷った」と連絡があった。
引用おわり
西藤原駅に連絡ですか。
ここで疑問に感じるのは、西藤原駅の電話番号をなんで知っているのか?ってことです。自分の地元にある駅の電話番号さえ知らない人がほとんどだと思うのですが、どうやって下山口の駅の番号へ電話を架けることができたのでしょうか。携帯からネット接続して駅の番号を検索でもしたのでしょうかねえ。
まあ、携帯電話が通じるなら、警察か消防にさっさと電話するのが手っ取り早いですし、西藤原駅の駅員だって困惑するでしょう。
そういえば1年ほどまえに氷ノ山で女性が遭難した事故がありましたけど、この時も救助要請を直接警察等にしないで、家族の携帯電話に何度も入れていました。で、家族は「助けて」というメッセージに夜中まで気づかなかったわけです。
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さっさと警察に連絡していれば、あるいは助かったかもしれません。
救助要請しようか迷うような微妙な状況ならまだわかりますけど、生命の危機に直面している時でも警察に直接救助要請しないというのは、ちょっと理解できません。駅に連絡しようが家族に連絡しようが結局警察に通報しないと救助活動はスタートしないのですから、まわりくどいことしないほうがいいと思うのですけどね。
まわりくどい救助要請といえば、ちょいと昔にこんなことがありました。私が山小屋辞めた次のシーズンのことですが、後輩たちが槍岳山荘を年末年始に小屋開けして営業していました。この時は天気が大荒れで大変だったのですが、こんな時にも単独で北鎌尾根を縦走しているクライマーがいたのです。
で、そのクライマー氏は途中で凍傷になってしまい、山小屋へ助けを求めようとしたのです。で、使った手段がアマチュア無線でした。
彼は一生懸命アマチュア無線で山小屋を呼び出すのですが、誰も応答しません。というか応答しないのが当たり前で、山小屋ではアマチュア無線の監視なんかしていません。しょうがないので彼は再び縦走を開始して、何とか山小屋に到着したのです。ようするに凍傷とはいっても行動不可能なほどではなかったのですね。
で、このクライマー氏は下山後、とある山岳会のメーリングリストで山行報告を行い、「山小屋にはアマチュア無線が無いのか!」といった感じで小屋の対応を非難しまくったのですが、不思議なことに、その内容が私のメールにまで流れてきてしまいました。誰かがうっかり誤送信したみたいです。「なんじゃそりゃ!」と思った私は、後輩に事情を聞いてから、その山岳会に対して抗議のメールを送りつけました。
単独で冬の北鎌を縦走するような人でもお粗末なのがいるものです。
アマチュア無線で救助要請する場合、直接警察や消防に連絡できるわけではなくて、たまたま傍受したアマチュア無線愛好家が関係機関へ連絡をとるという形になります。で、このクライマー氏は直接山小屋に連絡を取ろうとしたわけですが、どういう理由があったのでしょうか。警察がイヤで、小屋番だけに助けて欲しかったのですかねえ。
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そう遠くまで届かないでしょう
電話じゃないので同じ周波数に合わせていれば誰でも傍受できます
非常通信の周波数も決まっています。
山小屋をやっているなら少なくとも非常通信の周波数をスキャンするくらいのことはやってもいいのではないですか?
あなたの考え方は間違ってると思いますよ
北アルプスの稜線なら、ハンディの5Wはかなり使えます。1Wでも相当飛びますよ。私は白馬岳周辺から0.3Wのアマ機で塩尻の人と交信できたことがあります。
まあ、たとえ非常時でなくとも普通のアマチュア無線家なら「山小屋の人がアマチュア無線愛好家で、この時間帯なら良くXXXHz帯の無線を聞いている」とか予め知っていなければ、相手先を呼び出して交信できるなんて思いもしませんよ。普通にCQか最悪ヒゼウで飛ばすでしょう。こんな行動をとるのは免許とっただけで交信経験がないアマチュア無線家か、違法局でしょう。
実際のところ、非常事態の現場で誰も応答してくれなければ大都市へ見通しが利く斜面か稜線にでて交信先をさがすのが一番かと。
固いことを書きましたが、アマチュア無線を非常用にせず無線も山行も楽しめるのが一番だと思いますよ。慣れ親しんでいれば非常時にも有効に使えますしね。