オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

オンキョウ製ミニコンポ用スピーカーの測定2

2018-01-21 01:35:23 | スピーカー評価
 前回予告していましたように今回は、タイムアライメントを何とかして採ってみました。

 ■1)ツイータの外しと天板への設置
 先ずは、外しました。

 このままですと、ケーブル線が短すぎて、箱の上まで届きませんので、赤黒ケーブルを20cm位追加しました。

 これでやっと箱の上まで届きました。ツイータは、フェライトのダブルマグネットのようです。ツイータにパスコンが付いていましたが、容量が書いていないので測ったら、2.2μFでした。

 ツイータの型番は、TW-3230Bで、25W、5.5Ωと書いています。この型番を見るとTW3001を思い出しますね。


 ■2)測定風景
 これは、以下

 ツイータを箱の上に置いて、6.2cm奥に設置したのが上の写真です。マイクは、40cm離しています。

 ■3)タイムアライメントデータ
 これは以下。ここでは割愛しましたが、実際は1mmづつオシロデータを採っています。

 ①は、前回も採りましたが、再度ツイータが、バッフル面に付いているオリジナルの状態でインパルス応答のオシロを採ったものです。今度は、時間差=0.179msで、距離差=6.1cm(前回6.2cm)とほぼ同じです。パルスの前に少しリンギングが水色の〇で示したようにありますがタイムアライメントが合っている他の条件ではありません。②は、ツイータを箱の上で5.8cm奥に置いたもので、③は、6cm奥です。ほぼ2つのパルスは重なっていますが、黄色の丸の部分に変曲点(2つのパルスの繋ぎ目)がありこれが、距離とともに後にづれます。更にツイータを奥にしたのが次のデータ。

 ④が、ツイータを箱の上で6.2cm奥に置いたもので、⑤⑥⑦が順に、6.4cm、6.6cm、6.7cmです。⑦では明らかに1stの+パルスの高さも下がり気味で形も丸みが帯びておりアライメントがずれはじめています。1st+ピーク高が最も高く、しかも鋭く、黄色の〇の変曲点も最もなだらかな④の6.2cmがタイムアライメントの採れた位置と判断します。結果的には1/11に計算で予測した値に合致しました。

 【結論】
 スピーカーD-N7TXのツイータと、ウーハーのタイムアライメントの採れた位置は、ツイータが、バッフル面から6.2cm奥に引っ込んだ位置である。
このインパルス応答は、素晴らしく優秀である。

■4)各ユニットのDC抵抗
 インピーダンス(Z)は抵抗を直列に繋いだりして少し手間がかかるし、私の所有のデジタルの簡易テスターではACと言っても400Hzまでしか測れないのでとりあえずDC抵抗を測ってみました。先ずは、ツイータで

 5.3Ω(公称Z=5.5Ω) 次は、ウーハーで

 3.6Ωでした。スピーカー自体は、4Ωと書いているのでそんなもんですね。

 ■5)考察
 タイムアライメントについては、ウーハーの白いコーン紙の一番奥とバッフル板迄の距離が~3.5cmですので、タイムアライメントもそれに近いと予想していたが、6.2cmと2.7cmも奥になっている。ツイータはパスコンで90度位相が進んでいると思うのでその関係かもしれないが、位相なら周波数とともに波長が変わるのでパルスが一律に時間移動しないと思うが波形はきっちり重なっている。この2.7cmは謎である。604-8Gと2405では大体合致していたと思う。オンキョウさんも6.2cm奥にツイータを置けばよいとは判っていたと思うが、6.2m引っ込めて製品を作るには、結構手間がかかるので、コストアップ及び見た目もすっきりしないのでやめたと推測。また、パスコン2.2μF(LCRメーター実測値2.16μF、テスターでは2.25μF)の場合、ウーハー4Ω、ツイータ5.5Ωで6db落ちの1次のネットワークでクロス周波数を出すと、計算上13.4KHzとなるが、実際は6.5KHzとなる。この辺りは、計算では当たらないことはどこの本でも書いている通り。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オンキョウ製ミニコンポ用ス... | トップ | 2405のインピーダンスに... »
最新の画像もっと見る

スピーカー評価」カテゴリの最新記事