オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

620Aと2405Hへの3次フィルター評価(同相)

2017-03-07 10:00:54 | ネットワーク
 前回2405Hのみ3次フィルターHPFを付けて評価したので、今回は、620AへもLPFを同相で追加して両方3次として評価しました。尚、以前紹介した棚瀬さんのHPでは、1次のみトーンバーストが正しく再生されるということで、2次及び3次では、位相歪みらしきものが実験結果で見られていますので、1次よりは波形再現性では劣ることは把握して評価しています。詳細を知りたい方は、そちらをご覧ください。(http://a011w.broada.jp/gpae/)

 ■1)620Aと2405Hへの3次フィルターF特評価
 先ずは、データをご覧ください。

 ①は、620Aの3次フィルター通過後、②は、2405Hの3次フィルター通過後で、③は、両方、④は、今回使用した3次フィルターの仕様で、9KHzのクロスで設定しました。①を見ると、9KHzで設定したにも拘わらず、3.5KHz辺りから18db/OCT位で低下しています。③も同様に6KHzでディップがありますので、低音側は、もっとクロス点を高周波側にした方が良かったかもしれません。2405H側は、10KHz位から低下しており、ほぼ設計通りです。F特は、あまり良くは無いですが、位相差がポイントと思っているので、トーンバースト評価に移ります。

 ■2)620Aと2405Hへの3次フィルタートーンバースト評価
 これも下記のデータをご覧下さい。

 ⑤が、4KHz、⑥は、6KHz、⑦が、8KHzです。これを見ると、前回の高音側のみ3次フィルターを付けた場合と同様、本波に位相差の波を合わせたような乱れがあります。6KHzでは、ほぼ逆相とも思える位、波が無くなりかけています。波形的に、同相の3次フィルターは、620A+2405Hには、このままの設置状況含めた設定では、適用不可と判断しました。

 棚瀬さんのHPの3次のデータでは3次は同相を推薦されていますが、トーンバースト波形を見た限りでは逆相もそこそこの波形でした。ですので、次回は、3次フィルターを逆相接続したデータを紹介します。お楽しみに。
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