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妖精が見える子供

不思議な雰囲気をもったの息子ジュー。
双子の姉のリンと共に、毎日ニッコリ暮らしています。
最近にゃ~ずが仲間入🐱🐱

ジューに向き合えるまで・・・2

2004年06月01日 15時06分48秒 | ジューに向き合えるまで
今まで感じたことのないくらい長い一ヶ月だった。

私の母とリンとジューを連れて児童精神科のある病院をたずねた。

病院とは思えないようなつくりで少しホッとした。
車を停めると歩いてくる親子連れが見えた。

小学生ぐらいの男の子で大きな奇声をあげている。
母親は無表情でその子の手首をつかんで中に入っていった。

私一人ならすぐ帰ってしまっていたかもしれない。
リンが「おばあちゃんここは何処なの」と母に聞いている。
私達はそれを聞き流し重い足取りで中に入っていった。

受付をすませてロビーに行くと何人かの人が待っていた。
リンとジューは玩具のあるところへ走っていき遊んでいる。

お揃いの服を着た小さな二人をこの人達はどういう目で見ているのだろう。

ジューが変なことをしなければいいのに。
こういう場所に来ていながら私は人の目ばかりが気になっていた。


さっき見た子が2人の隣で突然奇声をあげて飛び跳ねた。
リンは走って戻ってきて言った。「こわい」
その子の母親にはきっと聞こえていただろうが表情は変わらなかった。

ジューはちらりとも見ない。
黙々と積み木をしている。

とても異様な光景だった。

この前児童相談所にきていたS先生が来てジューの名前を呼んだ。私はホッとしてジューを抱きかかえて逃げるように部屋に入った。

「どうですか」と先生がいった。
私は鞄の中から10数枚の紙を出して先生に渡した。

私はジューが自閉症ではない証拠をできるだけたくさん書いていた。
今思えば滑稽ではずかしいくらいだがそのときは必死だったのだ。

先生はしばらく黙って少し目を通していた。

「自閉症といってもいろいろな子がいます。パニックを起こす子そうでない子、話せる子、話せない子、これができるから自閉症じゃないのではなくてジューくんが何が苦手なのかを考えてあげてください」

今だったら理解できる。
でもそのときの私にはまったく理解できずジューが自閉症でないことを認めてもらえない事に失望した。

先生が今度入園する保育園について話始めた。
「入園前にいちどジュー君の事を話してみてはどうですか。」

ジューのことを人に言うなんてとんでもない。
あと入園まで4ヶ月もあるのに。
もしかしたら間違いかもしれないのに・・・

私はそう言いたいのをぐっとこらえていた。

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