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妖精が見える子供

不思議な雰囲気をもったの息子ジュー。
双子の姉のリンと共に、毎日ニッコリ暮らしています。
最近にゃ~ずが仲間入🐱🐱

ジューに向き合えるまで・・・4

2004年06月06日 08時47分19秒 | ジューに向き合えるまで
帰ってから私の不満は爆発した。

なぜ私があんなことを言われなくてはならないのか。
なぜあなたは笑っていたのか。

夫は黙って聞いていた。
私は夫を責め続けた。

なぜあなたはジューにもっと関われないのか。
なぜあなたはテレビをみて笑っていられるのか。
なぜあなたは・・・・・

「どうしたら満足なんだ!」
私の言葉をさえぎり夫は今まで聞いた事のない大声で怒鳴った。

夫はとても穏やかな人だ。
大らかな両親に育てられてとても素直で純粋で・・・。
私も子供達も夫に怒鳴られた事など1度もなかった。

夫も辛かったに違いない。
でも私達はお互いを思いやる余裕などなかった。

リンが涙を浮かべて心配そうにティッシュを渡してくれる。
「ありがとう。ごめんね。」
私達は涙をふいてジューを見た。

ジューはテレビを見ている。
まるで何事もないように。
そこだけ違う世界。ジューだけの世界だ。

初めて児童精神科にかかった日
隣で男の子が奇声をあげてもジューは知らん顔で積み木を積んでいた。
ジューだけの、私には入る事のできない世界にいた。

私達がどんなにジューのことで喧嘩になろうとどんなに嘆き悲しんでいてもジューには届かない。

「このこは・・・ジューは異常だ」私はつぶやいた。

私はジューを育てていけるのだろうか。

ジューあなたが産まれた日はすべてが輝いてみえた。

でも今私はあなたをそんなふうには感じられない。

ジューあなたは生まれてこなかった方がよかったのかもしれない。











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