毎夜毎晩「自閉症」を検索しては読みふけっていた。
私はパソコンにまったく興味はなかったが少しでも情報がほしかった。
ジューには何も変化はなく私はとてもあせっていた。
ジューは自閉症なんだという思いと、いや、ジューのことだけは間違っているのかも、という両方の思いで胸をざわつかせながら・・・
リンはちょうど魔の2歳児と呼ばれる時期で毎日毎日
「いや!しない!嫌い!」を繰り返していた。
「ジューこっちにおいで。本読んであげる・・・あっぱらぱらめくっちゃ駄目だよ。これがキリンだよ。首ながいね~これが・・」
「ママ~リンちゃんにも読んで!」
「あ~もう!リンは後でって言ったじゃない!リンが来たからジューがあっちにいっちゃったでしょう!」
なぜこの子は私の言う事が聞けないんだろう。
「ママ~おしっこ」
「ちょっと待ってて。ジューこれはね・・・」
「でちゃったよ~」
「あ~もうあんたは何やってんの!ママ忙しいんだからね!」
なぜこのこは私を煩わすんだろう。
「さっ靴履いて。いくよ。」
「いや!ママが履かせて!」
「自分でできるでしょう。」
「いや!リンちゃんはママがいいの!」
「なんで出来ないの!あんたは自分でできるでしょう!」
なぜこのこは私を困らせることばかり言うんだろう。
このこがいるとジューとの時間がつくれない。
こうしている間にもジューとほかの子の差は広がってしまう。
なんとかして私がジューを普通の子にしなければいけない。
取り返しの付かない事になってしまう前に。
リンは普通の子なんだからジューにもっともっと時間をかけてあげなくては・・・
それにしてもリンは泣いてばかりだ。イライラする。
私がジューの事でこんなに大変なのに。
私がジューのことでこんなに頑張っているのに。
このこはなぜ私の邪魔ばかりするんだろう。
今思えば信じられないのだが、私はこの頃リンを本当に疎ましく感じていたのだ。
私が拒めば拒むほどリンは私に執着した。
それがリンに対しての怒りになり私はリンを可愛いと思えなくなっていた。
こんなはずではなかったのに・・・。
私はこんな思いをするために、いやさせるためにこの子達を産んだのだろうか。
そんな憂鬱な気持ちで何日か過ぎたある日リンが食事中にお茶をこぼした。
「テレビばかり見てるからでしょう!もう食べなくていいから外にでてなさい!」」
私は大声で怒鳴り泣いているリンを外に放りだした。
「ママ~ごめんなさい。ごめんなさい。お茶こぼしちゃってごめんなさい。」リンが大声で泣いている。
こういう事が起きてもジューは何とも思わない。
どうせ今だって知らん顔で・・・。
その日ジューはその様子をジッと見ていた。
そして静かに椅子をおり窓に近づいていった。
そっと窓を開けてリンを見つめる。
「リンちゃん・・・」
初めて本当に初めてジューがリンの名前を呼んだ瞬間だった。
私はパソコンにまったく興味はなかったが少しでも情報がほしかった。
ジューには何も変化はなく私はとてもあせっていた。
ジューは自閉症なんだという思いと、いや、ジューのことだけは間違っているのかも、という両方の思いで胸をざわつかせながら・・・
リンはちょうど魔の2歳児と呼ばれる時期で毎日毎日
「いや!しない!嫌い!」を繰り返していた。
「ジューこっちにおいで。本読んであげる・・・あっぱらぱらめくっちゃ駄目だよ。これがキリンだよ。首ながいね~これが・・」
「ママ~リンちゃんにも読んで!」
「あ~もう!リンは後でって言ったじゃない!リンが来たからジューがあっちにいっちゃったでしょう!」
なぜこの子は私の言う事が聞けないんだろう。
「ママ~おしっこ」
「ちょっと待ってて。ジューこれはね・・・」
「でちゃったよ~」
「あ~もうあんたは何やってんの!ママ忙しいんだからね!」
なぜこのこは私を煩わすんだろう。
「さっ靴履いて。いくよ。」
「いや!ママが履かせて!」
「自分でできるでしょう。」
「いや!リンちゃんはママがいいの!」
「なんで出来ないの!あんたは自分でできるでしょう!」
なぜこのこは私を困らせることばかり言うんだろう。
このこがいるとジューとの時間がつくれない。
こうしている間にもジューとほかの子の差は広がってしまう。
なんとかして私がジューを普通の子にしなければいけない。
取り返しの付かない事になってしまう前に。
リンは普通の子なんだからジューにもっともっと時間をかけてあげなくては・・・
それにしてもリンは泣いてばかりだ。イライラする。
私がジューの事でこんなに大変なのに。
私がジューのことでこんなに頑張っているのに。
このこはなぜ私の邪魔ばかりするんだろう。
今思えば信じられないのだが、私はこの頃リンを本当に疎ましく感じていたのだ。
私が拒めば拒むほどリンは私に執着した。
それがリンに対しての怒りになり私はリンを可愛いと思えなくなっていた。
こんなはずではなかったのに・・・。
私はこんな思いをするために、いやさせるためにこの子達を産んだのだろうか。
そんな憂鬱な気持ちで何日か過ぎたある日リンが食事中にお茶をこぼした。
「テレビばかり見てるからでしょう!もう食べなくていいから外にでてなさい!」」
私は大声で怒鳴り泣いているリンを外に放りだした。
「ママ~ごめんなさい。ごめんなさい。お茶こぼしちゃってごめんなさい。」リンが大声で泣いている。
こういう事が起きてもジューは何とも思わない。
どうせ今だって知らん顔で・・・。
その日ジューはその様子をジッと見ていた。
そして静かに椅子をおり窓に近づいていった。
そっと窓を開けてリンを見つめる。
「リンちゃん・・・」
初めて本当に初めてジューがリンの名前を呼んだ瞬間だった。
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