弁護女子。~越谷の女性弁護士の日々~

越谷市の弁護士(離婚・親権・面会交流・養育費・財産分与・不貞問題等を主に扱っております)の生井澤葵の日々を綴ります。

709条の説明に、不貞。

2021-05-20 | 法科大学院兼任教員

私が多く取り扱う仕事のジャンルの1つに、

不貞の問題があります

 

そもそも、不貞の問題は多いので、

多くの弁護士の方が、

不貞の問題を扱った経験がおありだと思います

実務的な経験が豊富なジャンル

たくさん勉強しているジャンル

・・・ということで、

大学院の授業でも、このジャンルを使うほうが、

私の「教え」のクオリティが高いことは確実です

 

709条の不法行為の要件の説明や、

要件事実の説明は、

絶対に不貞の事案ベースで話させてもらったほうが、

分かりやすくトークできる

 


ただし、問題が。

 

場所は学校ですし、

しっかりした本では、

709条の条文の説明で、あまり不貞の事案を使っていない

そのような環境で、

不貞の事案をホワイトボードに書くのは、

いかがなものか???

 

さらに言えば

「この先生、

 若者に興味を持たせるために、不貞とかの話をチョイスしたのかな?」

と、

学生さんに思われたら、それは申し訳ない失敗・・・

 

だって、

学生さんたちは、

不貞の話題で楽しめる立場ではないでしょうし、

(真剣な受験生)

実際の事件として考えれば、

どうにもしんどい話なので、

(気持ちの部分が大きい事件なので)

実務的にはぜんぜん「楽しい」ではないからです。

 

「ぐへへ、不貞の話ちゃうからね」

なんて、

ニヤケて授業をしたら、

学生さんにも、不貞事件そのものにも、失礼!!!

 

ここは、毅然と、堂々と、最も不貞の事案が、

709条の説明には適切であるという確信をもって、

授業をすべし!!!

 

はて。

毅然・堂々とした、

あおい先生なんて、

みたことがないけど。

できないよね、それ。

 

おさっしのとおり。

あおい先生は、

見ている側が不安になるような、

まごまごした様子で、たくさんの言い訳をしながら、

ホワイトボードに不貞の事案を書いたんだ。

 

事案は、

うさぎ妻とあひるの不貞。

うさぎ夫があひるを訴えるのがベース。

 

不貞をどこか、マイルドにするために、

当事者がすでに「人」ではないところに、

あおい先生の、とんちんかんな配慮がある。

 

ちなみに、

あおい先生はこの事案を使って・・・。

 

訴訟物

訴訟物理論

訴えの三類型(給付・形成・確認)

抗弁

反訴

弁論主義

和解

不法行為の各要件

 

という、豪華なメンツの紹介をした。

 

 

随分後になるのですが、

大学院の他の先生の授業でも、

不貞がガッツリ取り上げられていて、

心からホッとしました

 

 

◆◆菅沼法律事務所◆◆
弁護士 生井澤 葵(埼玉弁護士会所属)
埼玉県越谷市越ヶ谷1丁目11番35号
         吾山ビルⅡ 4階
電話:048-969-3801
(お電話の際には「ブログを見た」と言っていただけますと、
 スムーズです)

◆プロフィール◆
埼玉県越谷市の弁護士
中央大学法科大学院兼任教員
JADP認定夫婦カウンセラー 
埼玉弁護士会司法修習委員会セクハラ相談窓口
離婚問題、不貞問題についての相談を多くいただいております。
法律相談ご希望の方・講演のご依頼・弁護士の詳細なプロフィールはこちら
 →弁護士生井澤葵 HP