井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

パールマンは不滅です②

2017-11-23 16:29:34 | ヴァイオリン
協奏曲2曲を聴いた日には福岡市に泊まって、翌日朝はヴァイオリンのレッスンだった。
前日のコンサートはああだったこうだったの話を交えてのレッスンは、なかなか有意義に終わったのだが…。

パールマンと同時に台風も訪れてくれたのである。
その頃、台風でもバスは止まらなかったので、先生のお宅への往復は何とかできたのだが、国鉄は運行を止めてしまっていた!

その日の夜は熊本でリサイタルだった。そちらのチケットも買っていたというのに!

携帯電話の無い時代、どうやって連絡をとったのか思い出せないのだが、とにかく親に相談すると、バスで行けという指示だった。
当時ある程度は高速道路が開通しており、しかも例によってバスは台風程度なら走っていたのである。

とは言え、リサイタル開始の時間には全く間に合わない。
いや、パールマンも台風だから間に合わないかも、という淡い期待をして、開演1時間後くらいに会場、熊本市民会館に着いたのだが…

熊本市は雨も完全に止み、リサイタルは定刻に始まっていた。ちょうど休憩時間に滑り込んだ形だ。

半分聴けなかった。悔しい、残念無念!

前半はシュトラウスのソナタと何かだった。
でも、負け惜しみを言えば、シュトラウスのソナタは好きではない。
それ以上に述べれば、前半聴けなかった分、後半はかなりの集中力で聴いたように思う。
その証拠に、協奏曲の印象より、リサイタルの方がずっと良く覚えているから。