たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

自然への畏敬 <eye 母なる森に抱かれて 悠久のアラスカ南東部>を見ながら

2018-11-28 | 自然生態系との関わり方

181128 自然への畏敬 <eye 母なる森に抱かれて 悠久のアラスカ南東部>を見ながら

 

毎日最新ウェブ記事に<大阪万博会場「夢洲」の環境問題 よみがえる豊洲市場の“悪夢”>というタイトルで、会場となる夢洲の現状をリポートし、埋立処分された産廃等の問題を取り上げています。万場会場ですら普通、地下掘削もさほどたいしたものでないでしょうし、豊洲と同レベルの議論というわけにはいかないと思いますが、そういった不安が広がれば元も子もないわけですね。透明性を確保して、客観的な検証をして、結果を随時公表することで、二の舞を避けて欲しいと思うのです。

 

毎日の昨夕で紹介されたのは<eye母なる森に抱かれて 悠久のアラスカ南東部>でした。この地域は一度は行ってみたいと思いつつ、結局、訪れないままでしたが、こういった鮮烈な写真で(写真家・松本紀生氏)十分堪能できます。

 

そこはアラスカが長い尻尾のようにカナダに食い込む形で長く伸びて、太平洋と北米大陸の西海岸がシアトルまで、多彩な島々が浮かんでいて、船乗りというかヨットマン、カヌーイストにとっては憧れの場所の一つでしょうか。

 

ケネス・ブラウアー著(芹沢高志訳)『宇宙船とカヌー』では、そこを舞台に、豊かな自然と人の交流を感じさせてくれます。私の好きなカヤックを一つのキーワードとして。

 

そんなこともあり、私はなんどか近くまで行ったことがあります。アラスカは三度訪れていますが、一度はアンカレッジから東に少し飛んだところにあるバルディーズを訪れました。年間を通して凍らない港で、エクソン社の石油基地があり、80年代後半、油流出事件が起こったところです。それは素晴らしい場所でした。港をチャーター船で走っていると、ラッコの家族が海面でひなたぼっこしたり、貝殻を割ったりしてのんびりした姿を見ることもできました。イルカだったような記憶ですが、ずっと一緒に伴走してくれたり、生物が活き活きとしている姿を間近にしました。ちょっと行くとおおきな氷河があり、一部はどんどん溶けて、氷山の塊が次々と襲ってくるような場面にも出くわしました。このときが600kmくらい北でしたか。

 

でもジュノーは遠かったのです。別の機会にカナダ・ユーコン準州の州都ホワイトホースを訪ねたことがあります。ここでユーコン川の川下りをカヤックですることができました。このときは当時世界でも最先端の環境訴訟法ともいうべき法律を成立したと言うことで、その実情を少し調べるため政府機関を訪問したのです。でもジュノーから東に300kmも離れていましたね。

 

もう一度近づいたことがあります。それはカナダ西海岸の北端に位置するプリンス・ルパートという港町です。ここでもシーカヤックを借りて港を少しだけツーリングしましたが、周囲の山々が迫ってくる感じで荘厳さを感じさせてくれました。でもジュノーははるかかなたでした。450kmくらい北方にあったのですね。

 

そんなわけでケネス・ブラウアー氏の気分を少しでも味わうとしましたが、無理な話でした。

 

話は飛びますが、アラスカ航空はどのくらい航路があるのか知りませんが、少なくともバンクーバー・アラスカ間は飛んでいましたが、往復したときいずれも満員に近い大人気でした。わたしがある環境関係の資料を読んでいると、隣の人だったか面白いの読んでいるねなんて気安く声をかけてくれる雰囲気もよかったです。なんでこんな話になったかというと、あるハーバード大の教授が引用した資料に、航空会社の収益率を比べるグラフがあり、その中に日本航空はじめ多くの航空会社が赤字で苦戦しているのに、アラスカ航空が黒字で安定していたので、あまりきかない会社ですが、結構うまくやっているのかしらと思うのと、他方で、アラスカの自然に魅了された多くの人が訪れている、値段が少し高いけどと思ったのです。そう自然は金銭では変えられないものですが、経済的評価をすることは適切であれば有用性があるということ少し感じたので、取り上げてみました。

 

さてまわりくどい冗長な前置きとなりました。

 

松本氏が撮影した原生自然の森は、クーバノフ島というジュノーがある海岸線に浮かぶ島の一つです。苔が一面に広がり、樹木と土がまるで一体のような雰囲気さえする森ですね。私もこういった森を、バンクーバー島の中央部付近で見たことがあります。太古の森、それはほとんど人が訪れないところとして残されてきた印象を抱きました。

 

松本氏が紙面で指摘していますが、アラスカと行っても、太平洋岸の南東部からカナダにかけては温暖な海流の影響もあるのでしょうか、レインフォーレストが広がっていて、巨大な樹木がいまなお残されて保全されているところがありますね。

 

他方で、氷河も広がっていますので、別の写真のように<氷河内部の空洞。氷が赤色を吸収するため、反射される青い光が内部を青く染めているように見える。溶け去った後に年月を経て森が現れる>という光の造形の妙も見ることができますね。温暖化が進めば、森が広がるのでしょうか。氷河の先端がどんどん崩れて海面に落ちる様子をあちこちで見ましたが、そういった将来も少し不安に感じさせてくれます。

 

<サケを追うヒグマ(奥)>も近い位置だと撮影するのも怖いでしょうね。<研究者によると、あるヒグマは捉えたサケを8時間の間に40匹も森の中へ運んだという>のは驚きです。シープクリークという小川でしょうか、クリークというと小さな川というイメージもあるのですが、実際は川幅が結構あるところが多く、ただ水深はたいてい浅いように思うのですが、地形学的な用語かどうかは知りません。

 

30分を少し回ってしまいました。今日はこの辺でおしまい。また明日。


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