環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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第2回学習会のご案内  日本は「エコロジー的に持続可能な社会」に向かっているか?

2007-11-25 21:04:26 | 市民連続講座:環境問題


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「平成19年版 環境・循環型社会白書」の「刊行に当たって」を、若林正俊・前環境大臣が書いておられます。 私が注目したのは、全文33行の最後の13行になんと「持続可能な社会の形成」、 「低炭素社会の構築」、そして「循環型社会の構築」という概念が異なる3つの言葉が混じっていたことです。

「刊行に当たって」を読んだ私の最初の感想は、これから日本はどのような社会をめざそうとしているのか、さっぱりわからないということでした。多くの人がそれぞれに努力しているにもかかわらず、日本はますます「混乱の状況」を呈してきたように思います。皆さんのご感想はいかがでしたか?

そこで、「持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>」主催の第2回学習会では「日本は『エコロジー的に持続可能な社会』に向かっているか?」というテーマでお話することにしました。

                                   第2回学習会のご案内


2006年2月に出版された私の本「スウェーデンに学ぶ持続可能な社会 安心と安全な国づくりとは何か」(朝日新聞社 朝日選書792)がこの春、3刷となりました。この本は「私自身の環境論」に基づいて、スウェーデンと日本の現状と将来を総合的に分析し、日本の将来に関心のある方々に必要な情報を提供し、一緒に考えていただこうという趣旨で企画したものです。

そして、今年8月、この本がきっかけで、 「持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>」という小さな組織が誕生しました。この持続可能な国づくりの会は「会の目標」に沿って定期的な学習会を計画しているそうですが、私は最初の2回の学習会の講師の依頼を受けました。初回の学習会は10月21日(日)に行われました。内容は「私自身の環境論」に基づいて、スウェーデンの挑戦「20世紀の福祉国家を21世紀の緑の福祉国家に変えていくための政策的なアプローチ」を検証してみました。

さて、今回2回目の学習会では、「私自身の環境論」に基づいて「日本の現状と将来」について具体的なお話します。日本の問題点と21世紀前半に日本がめざすべき方向をはっきりと示すことができると思います。質疑応答の時間を2時間とりました。質疑を通して新しい発見ができればと期待しています。

私は、私の本の「第6章 予防志向の国」で、次のように書きました。


スウェーデンと日本の違いは、「予防志向の国」と「治療志向の国」、言い換えれば、「政策の国」と「対策の国」といえるだろう。スウェーデンは公的な力で「福祉国家」をつくりあげた国だから、社会全体のコストをいかに低く抑えるかが、つねに政治の重要課題であった。そこで、政策の力点は「予防」に重点が置かれ、「教育」に力が入ることになる。

一方、これまでの日本は、目先のコストはたいへん気にするが、社会全体のコストにはあまり関心がなかったようである。90年代後半になって社会制度からつぎつぎに発生する膨大な社会コストの「治療」に、日本はいま、追い立てられている。



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