環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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東海大学湘南公開セミナー   「21世紀前半社会の最大の問題:環境問題」-原因は経済活動の拡大ー

2007-12-20 23:46:26 | 市民連続講座:環境問題


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東海大学公開セミナー委員会は2007年度の秋学期に2本の講演会を企画しました。一つは12月12日(水)に行われた講演会で、講師は寺島実郎さん(日本総合研究所 会長・三井物産戦略研究所 所長)で、演題は「21世紀世界の潮流と日本」、もう一つは1週間後の昨日行われた私の講演で、演題は「21世紀前半社会の最大の問題:環境問題―その原因は日常の経済活動の拡大である―」でした。

私の講演の冒頭で参加者に、先週の寺島さんの講演を聞いた方がどのくらいいるのか挙手をしてもらったところ参加者の20%程度でした。おそらく、この20%の参加者は寺島さんと私の話を聞くことによって問題の存在の大きさを知るきっかけをえられたのではないでしょうか。主催者がつくった資料に書かれている「講演概要」を記しておきましょう。


第288回 『21世紀世界潮流と日本』
寺島実郎(財団法人 日本総合研究所 会長、株式会社 三井物産戦略研究所 所長)

今回は混迷する21世紀の世界潮流に対するお考えをお話し頂くと共に、その中で日本はどのような役割を果たすべきか、特に今後、日本は国際社会の中でどのような立場で行動しなければならないのか。また、現在の世界経済の視点現状などについて持論を展開して頂ける予定となっております。グローバルな観点から国際社会の中の日本の立場をいかに進めていくべきかを考え直す機会ともなり、また世界経済の現在置かれている現状、問題点、国際社会における日本の立場などとても大変役立つお話が伺えるものと思います。

具体的には海外企業・市場の動向、為替、各国国債、社債、株式、石油、派生商品市場や海外企業・産業におけるトピックスを紹介するとともに国際政治経済の動向、欧米に限定せず、現代の国際経済・国際金融動向に欠かせない中国、ロシア、インド、中東、中南米そして中東欧などの政治・経済トピックスを選び出し、寺島実郎氏の詳しい解説が加えられます。


第289回 『21世紀前半社会の最大の問題:環境問題―その原因は日常の経済活動の拡大である―』
小澤徳太郎氏(環境問題スペシャリスト)

昨今、温暖化などの環境問題について、6月6日~8日、ドイツのハイリゲンダムで主要テーマを「地球温暖化対策」とした主要国首脳会議が開かれました。日本の安倍首相がその会議において、「世界全体の温室効果ガス排出量を2050年までに半減する」という長期目標を設定し、その達成手段として革新的技術の開発と低炭素社会の実現を目指すという提案がなされました。

確かに、これは良い提案であると思われますし、環境問題に常に他国の後手に回ってきた日本から見れば、大きな一歩であると言えます。しかし、世界全体で半減という数値目標は、京都議定書の削減目標である6%すら削減できず、逆に8%増やしてしまった日本には無理なことです。

そして、タイトルからわかるように、経済活動が環境問題の原因となっています。日本はそれを全く理解せず、20世紀の考え方のまま、経済成長一辺倒です。それに、日本は省エネが世界でもトップレベルだと言っていますが、それなら何故一向に削減できていないのでしょうか。例えば、スウェーデンは小国ながら、「緑の福祉国家」・「持続可能な社会」を目指し、世界の先頭に立って、様々な政策を実施し、既に素晴らしい成果をあげているのです。

この講演会では、環境問題とは何かという根本的な問題や、日本における環境問題やその対策の現状を、スウェーデンという国を通して比較しながらお話頂きます。そして、現状をしっかり知ってもらい、環境問題に対して自ら正しく考える事ができるようにして頂きたいと思います。


私が思うに、せっかくの機会ですからこの種の講演企画は同じ日に行うとか、対論にするとかすると、もっと話が現実的になると思います。いずれにしても、このような企画が今後増えることが望まれます。






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