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続いて、 「環境問題について考えたことや気づいたことなどを自由に書きなさい」(20行程度)という問いかけ に対する社会学部社会政策学科1年の男子学生の回答を紹介しましょう(原文のまま)。
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この授業が開講するまでは、砂漠、枯山、油まみれの鳥なんかを見せられて、「だから環境は大切にしましょうね」というものを想像していたが、とんでもなかった。思いもよらぬことの連続であった。
まず、環境問題と経済のつながりについて、何故、今までこんなあたりまえのことに気がつかなかったのだろうとあ然とした。と同時に、柔らかい表現を使うTVのCMによって自分の環境問題への概念がどれだけ歪められているかに驚いた。
経済規模の拡大が自然環境の劣化につながるというあたりまえのことに気づいていない人々は少なくないだろう。これを知るだけでも日本人の意識は大きく変わるのではないだろうか。
TVで絶望的なものを見せられたり、聞かされたりしていると、世界の将来は真っ暗闇にしか思えなかったが、スウェーデンのように明確なビジョンを持ち、確かな足どりで環境問題に立ち向かっている国があることを知って、まだ将来に光がある気がした。
今、日本に足りない「明確なビジョンを持つ」という概念は、環境問題のみならず社会体制をも変えることができる力を持っていると思う。輸入概念にはなってしまうが、これが日本の将来を明るく照らすことを期待する。
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この学生の回答に関連する記事がこのブログ内にいくつかあります。
私の環境論13 「環境」と「経済」は切り離せない
私の環境論14 環境問題は経済の「目的外の結果の蓄積」
私の環境論16 環境への対応、輸入概念でよいのか
21世紀前半社会:ビジョンの相違② 日本のビジョン「持続的な経済成長」
緑の福祉国家10 「新しいビジョン」を実現する行動計画
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