生徒さんからよくこんな話を聞きます。
「背景の色って何にしたらいいかわからない」
何色にしても絵は出来るのですが、考え方のヒントになれば良いと思うので
少し書いてみましょう。
上の写真は白い花に白い背景、必然的に紫の花と葉の色が目立ちます。
では紫の花に近い色ではどうかな?
ぐっと印象が変わって白い花が引き立ちましたね。
背景が濃くなれば、明るい色のモチーフは見えやすくなります。
次は葉の緑と同系の色にしてみると、
また印象が変わります。
この緑は紫の背景と同じくらいの明度で少し彩度(鮮やかさ)も抑えてあるので
白い花はより白さを増してみえます。
ちなみに明度とは 色を白黒で見た時に白いか黒いかの度合いです。
この画像もモノトーンにしてみるとわかり易いと思います。
最後に、花のシベの色、紫の補色である黄色にしてみると・・・
なんだか落ち着きのない感じになりました。
ですが、光の温度は暖かく、活発な印象にはなったので、
黄色の明度(明るさ暗さ)と彩度(鮮やかさ)を調節すれば、
紫の花とも喧嘩せず、白い花も浮き立たせ、元気で明るい印象の絵が出来ると思います。
こういった具合に、モチーフに含まれている色を選んで背景の色を作ってみるというのも
一つの目安になるのではないでしょうか。
グラスの下の部分に映り込んだ色の変化にもご注目〜。