横浜 鶴見アトリエアリス〜制作風景〜日々のスケッチ

横浜 鶴見アトリエアリス 一般絵画教室の制作風景や作品を紹介しています

マチエ〜〜〜ルの話

2019-03-27 17:48:04 | Weblog

先日のお話・・・・生徒さんから、にじみやぼかしなどのご質問があったので、では実際にやってみましょう!という運びに。

しかし進むにつれて、わたくしお店を広げすぎてしまい……その結果、即席のマチエルとコラージュ講座と相成りました。

 

マチエルとは・・・絵画を描く場合において、画面上の質感、絵肌を指します。

コラージュとは・・・紙や、その他の素材を貼り付ける表現方法です。

 

今回は油絵の具や盛り上げ材などの厚塗り等ではなく、水彩、薄塗りで出来るものを試してみました。

 

まずは、アクリル絵の具や、透明水彩絵の具で画用紙に、適当に色を置いていきましょう。

水の量を増やせば隣同士の色が滲み、意図していない色合いになったりします。

「ポイントは同じ濃度にしない」ということです。

 

↓こちらは、より模様っぽく、でもランダムな柄になるようにしたマチエルです。

同系色で色を垂らし込んでみたり… 縦横で模様にしてみたり…

わざと筆跡を残しても面白い質感になります。

かすれさせるのは、「ドライブラシ」という技法です。また、筆につける色を部分的に変えることで色味が複雑になります。

 

 

乾いたら、ランダムに切ってみましょう。

 

 

↓切りました。 

にじみに沿って切ったもの、直線的に切ったもの・・・など様々です。

何かに見えたから、その形を想像しながら切った!なんてこともアリです。

 

適当に切った黄緑の形が木になりそうだったので、筆のタッチが残った茶色の紙と組み合わせてみました。

 

↓葉っぱの色を黄緑から、黄色のわしゃわしゃしたマチエルに変えてみました。 

他の黄色い部分の端の部分も細かく散らして落葉っぽく・・・。

色画用紙の背景も付けて、秋晴れの日といったところでしょうか。

 

↓お次は、青くにじませた部分を細く切り、雨に。

葉の部分の角度を斜めにすることによって秋の嵐になりました。

 

 ↓次は、背景を青に変えて、アトリエに咲いている蘭にしてみました。

↓こちらは、シクラメン。

赤くにじんだ濃淡が花びららしくなりました。

 

↓お次は先ほどの葉っぱを切り抜いた、いわば捨てる部分です。

フレームのように見えたので、その周りに様々な切れ端を配置してみました。

何かに見えなくても、色のパズルのように組み替えて見ると、思ってもいないような組み合わせができたりするのです。

 

 ↓南国の海

 

↓最初に作った木の幹と同じ紙を使ってトラ猫を作ってみましたよ。

周りの赤いのは、先ほどのシクラメンの花びらです。

お魚に夢中の様子・・・。

 

 

にじんだ形が人型に見えたので、それに沿って切ってみて、さらに帽子や花などをつけてみました。

なんだかファンタジーな雰囲気になりました。

 春を運んできてくれる妖精と言ったところでしょうか・・・(^^)

 

コメント
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