先日のお話・・・・生徒さんから、にじみやぼかしなどのご質問があったので、では実際にやってみましょう!という運びに。
しかし進むにつれて、わたくしお店を広げすぎてしまい……その結果、即席のマチエルとコラージュ講座と相成りました。
マチエルとは・・・絵画を描く場合において、画面上の質感、絵肌を指します。
コラージュとは・・・紙や、その他の素材を貼り付ける表現方法です。
今回は油絵の具や盛り上げ材などの厚塗り等ではなく、水彩、薄塗りで出来るものを試してみました。
まずは、アクリル絵の具や、透明水彩絵の具で画用紙に、適当に色を置いていきましょう。
水の量を増やせば隣同士の色が滲み、意図していない色合いになったりします。
「ポイントは同じ濃度にしない」ということです。
↓こちらは、より模様っぽく、でもランダムな柄になるようにしたマチエルです。
同系色で色を垂らし込んでみたり… 縦横で模様にしてみたり…
わざと筆跡を残しても面白い質感になります。
かすれさせるのは、「ドライブラシ」という技法です。また、筆につける色を部分的に変えることで色味が複雑になります。
乾いたら、ランダムに切ってみましょう。
↓切りました。
にじみに沿って切ったもの、直線的に切ったもの・・・など様々です。
何かに見えたから、その形を想像しながら切った!なんてこともアリです。
適当に切った黄緑の形が木になりそうだったので、筆のタッチが残った茶色の紙と組み合わせてみました。
↓葉っぱの色を黄緑から、黄色のわしゃわしゃしたマチエルに変えてみました。
他の黄色い部分の端の部分も細かく散らして落葉っぽく・・・。
色画用紙の背景も付けて、秋晴れの日といったところでしょうか。
↓お次は、青くにじませた部分を細く切り、雨に。
葉の部分の角度を斜めにすることによって秋の嵐になりました。
↓次は、背景を青に変えて、アトリエに咲いている蘭にしてみました。
↓こちらは、シクラメン。
赤くにじんだ濃淡が花びららしくなりました。
↓お次は先ほどの葉っぱを切り抜いた、いわば捨てる部分です。
フレームのように見えたので、その周りに様々な切れ端を配置してみました。
何かに見えなくても、色のパズルのように組み替えて見ると、思ってもいないような組み合わせができたりするのです。
↓南国の海
↓最初に作った木の幹と同じ紙を使ってトラ猫を作ってみましたよ。
周りの赤いのは、先ほどのシクラメンの花びらです。
お魚に夢中の様子・・・。
にじんだ形が人型に見えたので、それに沿って切ってみて、さらに帽子や花などをつけてみました。
なんだかファンタジーな雰囲気になりました。
春を運んできてくれる妖精と言ったところでしょうか・・・(^^)