晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

ニイニイゼミの梅雨明け発表予報!

2016年06月25日 | お天気
そろそろ梅雨明けの時期が気になる今日この頃となりましたが
本日、驚くべき現象が起きました。なんと…
日没直後に、ニイニイゼミの初鳴きを観測しました。

夕食直後に、ニイニイゼミ特有のあのチィーという鳴き声が部屋の中に響いてきました。
これはかなりの至近距離です。もしや…と思って庭にでると、ズバリ庭木で鳴いていました。

今日は6月25日です。これまで6月にニイニイゼミの初鳴きを観測したことはありません。

今年の梅雨明けは、早まるのでしょうか?

とりあえず、これまでの観測データを確認してみましょう。


観測年  初鳴き  晴れスタ予報  発表日(初鳴から)  梅雨明け(確定値)
2007年  7月20日→           8月 1日(11日後)→ 8月 1日ごろ  
2008年  7月11日→  7月23日 → 7月19日( 8日後)→ 8月 6日ごろ
2009年  7月 6日→7月13日~16日→ 梅雨明け発表なし →  -
2010年  7月 7日→  7月18日 → 7月18日(11日後)→ 7月18日ごろ
2011年  7月 9日→  7月20日 → 7月11日( 2日後)→ 7月 9日ごろ
2012年  7月16日→  7月27日 → 7月26日(10日後)→ 7月26日ごろ
2013年  7月15日→  7月25日 → 8月 3日(19日後)→ 8月 7日ごろ
2014年  7月12日→  7月23日 → 7月28日(16日後)→ 7月25日ごろ
2015年  7月12日→  7月23日 → 7月26日(14日後)→ 7月26日ごろ  
2016年  6月25日→  7月 7日 → 


*気象庁では梅雨明け発表は速報値と位置づけており、春から夏にかけての実際の天候経過を
考慮して修正した値をその年の統計的な確定値としています。

これまでの観測では、初鳴き11日前後で梅雨明け発表していますので、
2016年の東北南部梅雨明け発表日は7月6日~7月8日ごろと予想されます。

東北南部で7月10日前に梅雨明けした年は4回しかありません。
 観測年      A  B  C
・1955年 7月8日 28.3 28.4 34.9  A:7月平均気温
・1978年 7月5日 28.9 29.8 34.3  B:8月平均気温
・2001年 7月7日 29.0 25.0 35.6  C:7月最高気温
・2011年 7月9日 29.0 28.6 34.6

仙台での7月平均気温は24℃~27℃なので、いずれもかなり暑い夏だったことが分かります。



おっと本題に戻ります。今年、気象庁が東北南部の梅雨明けを発表する日は…、
7月7日の七夕の日で~す。七夕の日の梅雨明け発表は風情があってニュース的には最高ですね。

追記:7月10日
6月25日に初鳴きを観測した翌日以降は、ニイニイゼミは全く鳴かず飛ばずで…
一斉に鳴き出したのは、7月10日でした。6月25日のニイニイゼミはフライングだったようです。
7月10日を初鳴き日とすると、梅雨明け発表日はプラス11日で7月21日、ずれ込んでも
7月29日頃となり、今年は7月中に東北地方南部の梅雨明け発表がありそうですね。

6月10日の火星・土星

2016年06月11日 | 火星
NCEP200を見ると、6月10日に仙台上空の気流が良くなるようです。
チャンスです。衝は過ぎましたが土星を撮影するには絶好の日です。

しか~し、一つ問題があります。6月10日は…、そうです平日の金曜日で~す。
平日では撮影開始時刻が遅くなってしまいます。撮影カット数が少なくなりますがしかたありません。

…ということで準備を開始したのは、22時過ぎ、準備をしながら肉眼で恒星瞬きチェックをしてみると、
ふ~む、アルクトゥールスがチカチカと瞬いています。気流はそれほど良くないのかもしれません。

直前にチェックしたWindytyのWindMapでは、8000m付近の風速が仙台としてはかなり緩やかであることを示していたのですがね~。とにかく撮影を開始しましょう。本命土星の前に、まずは火星撮影です。今日はどんな模様を見せてくれるのでしょう?



本日の火星は特に有名どころは見えてませんが、
個人的には、火星の荒涼な砂漠の雰囲気が感じられる好きな模様です。

光度 -1.9等 視直径 18.3" 輝面比 0.98

2016.6.10 22:56 SE200N DBK21AU618AS HC Or12mm

輝面比が 0.98になったので夜の側を地球に向けるようになってきました。
火星は、これからどんどん細面になっていきます。

地心距離 0.51267 AU

2016.6.10 23:02 SE200N DBK21AU618AS HC Or12mm

本日のベストショット

2016.6.10 23:10 SE200N DBK21AU618AS HC Or12mm

おっと、そうでした、今日の本命は土星でした。土星にチェンジしましょう。

土星を導入して…、撮影前に同焦点アイピースで覗いてみると…、
おおー! 今日の土星はきれいです。カッシーニの間隙がくっきり見えます。

土星本体の周囲にはたくさんの衛星が見えます。感激するほどきれいな土星です。
さすが、衝を迎えた直後の土星は、今が見頃といった感じですね。

…と、ここまでは良かったのですが、土星撮影はどーもうまくいきませんでした。
土星は遠いですね。土星までの距離の大きさに宇宙の広さを感じました。

DBK21AU618ASカメラを使って土星を撮影するにはさらなる習熟が必要です。
ウェッジプリズムも全く機能していません。むしろ逆効果です。

どーも手際が悪く、あろうことか、眠気も出てきました。
やはり週末は蓄積疲労度がMAXのようです。

…で、とりあえず撮影してRegiStaxした土星がこちら↓

6月10-11日の土星

2016.6.10 23:50 SE200N DBK21AU618AS HC Or12mm

光度 0.0等 視直径 18.3" 輝面比 1.00

2016.6.11 0:05 SE200N DBK21AU618AS HC Or12mm

高度 28° 地心距離 9.02278 AU 

2016.6.11 0:09 SE200N DBK21AU618AS HC Or12mm




2016.6.11 0:13 SE200N DBK21AU618AS HC Or12mm

火星は望遠鏡で見たときより画像処理をした方が、はるかにきれいでしたが、土星は望遠鏡で見た方がよりきれいでした。昨日のパフォーマンスを生かし切れなかったのは痛恨の極みです。やはり、経験を積むことが何よりも大事ですね。
土星撮影は、機会を見て再チャレンジすることにしましょう。

大火球による夜光雲の発生

2016年06月05日 | 夜光雲
アメリカで-16等級クラスの大火球が発生した直後に夜光雲が目撃されたようです。
Spaceweather.com(20016/6/3)に記事が載っていたのでメモしておくことにしましょう。

大火球が発生したのはアメリカ中部時間の午前4時頃、明るさは満月の10倍ほど、衝撃波が地上でも感じられたようです。NASAによるとその正体は火星軌道の外側から来た直径3mほどの小惑星だそうです。

この写真を撮影した Chris Schurさんは火球そのものを見ることはできなかったが直後に発生した夜光雲の撮影に成功しました。

Chris Schurさん撮影

Taken by Chris Schur on June 2, 2016 @ Payson, Az

拡大写真

Taken by Chris Schur on June 2, 2016 @ Payson, Az


下の写真はMike Lerchさんが撮影した写真です。Mikeさんは仕事に出かけようとドアを開けた時に空に広がる夜光雲を発見したようですが、見た直後はロケットの打ち上げによる雲だと思ったそうです。たしかにSTS-31の打ち上げ時(*)に発生した夜光雲によく似ていますね。→PHOTO

Mike Lerchさん撮影

Taken by Mike Lerch on June 2, 2016 @ Front yard of home..Phoenix Az USA

拡大写真

Taken by Mike Lerch on June 2, 2016 @ Front yard of home..Phoenix Az USA

夜光雲は緯度50度以上の地域でないと見られない現象ですが、大火球発生直後は緯度に関係なく発生するようですね。日の出の1時間前と日没直後に大火球が発生したときは要チェックですね。きっと日本でも見られるはずです。