晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

石垣島

2014年12月31日 | ☆星見隊
年末の連休を利用して石垣島に行ってきました。

石垣島の伝統的な赤瓦建築様式(石垣やいま村に保存中、築約100年)。

1909年(明治42年)に建てられた旧士族の屋敷(森田邸)だそうです。

石垣島と言えば、星空が美しいことを観光の目玉としているので

はいむるぶし(南十字星)が見られるかも…と期待して行ったのですが、

4日間とも天気はの連続で、見られた星は

カクテルに浮かぶ「大きなひとつぼし」と…

      泡盛をベースにしたカクテル「Island Star」

竹富島の砂浜に輝く星砂…だけでした。トホホです。

川平湾のグラスボートで見た「青サンゴの群れ(*1*2)」も夜空に輝く星のようにきれいに見えましたが、太陽も含めて星はひとつも見えませんでした。ガッカリ…です。

まー、天気には勝てません!、気を取り直して観光に出かけましょう~、
ということで、石垣島にある天文施設を見学に行きました。

天文施設は石垣島南西部にあるバンナ公園近くに集中してます。
レンタカーで向かっている途中、カンムリワシが出むかえてくれました。→写真

こちらは天文広域精測望遠鏡VERAがある石垣島観測局の入り口です。

石垣島の天文施設入り口には必ずシーサーがいます。

VERAは小笠原局と水沢局と入来局の4局で同時に観測することで直径2,300km
の望遠鏡と同じ性能を発揮することができる優れもの望遠鏡です。

直径が20m、高さは23mあります。入り口を入った所に解説パネルがあります。
                            解説パネル→写真1 写真2 写真3
こちらは石垣島天文台です。

天文台までは一方通行の林道を通って行きます。

直径8mのドームの中にむりかぶし望遠鏡(口径105cm)があります。

西村製作所の望遠鏡なので仙台市天文台のひとみ望遠鏡とよく似た形をしています。

カバーを開けて主鏡も見せてもらいました。

行った日は天体観望会開催日でしたが、どしゃぶりのため当然観望会は中止です。いつの日か、ジェット気流の通らない石垣島の星々を、むりかぶし望遠鏡で見てみたいものです。

…と思っているうちに、時間は過ぎて…、あっというまに帰る日になりました。

帰りの飛行機から見た空は、雲の上なのでもちろん快晴でした。

関東方面を通過中の低気圧のため飛行ダイヤが大幅に乱れ、石垣空港発も那覇空港発も出発時刻に大きな遅れがでました。これじゃ~仙台着もかなり遅れるな~と思ったのですが、妻から「今日は西風が強く吹いているので、那覇-仙台間は予定の2時間30分ではなく、2時間で飛ぶらしいよ。」という情報が…

いくらなんでも30分短縮はあり得ないなぁ~と思ったのですが、なんと2時間ぴったりで仙台に着きました。それもそのはず、対地速度は1040kmを超えていました。わぉ。

通常の時速は800km~900kmなので、1000km越えは初めての経験です。超ビックリ!

さ~て、今年もあと6時間あまりとなりました。来年はどんな天体現象が見られるのか楽しみですね。来年もたま~にアップしていきますので、時間があるときにお寄りいただければ幸いです。

今年も、このブログを見てくださった みなさん、本当にありがとうございました。
それでは皆さん、よいお年を~!

2015年「LunarX」

2014年12月21日 | 月面X
おっと、早くも年末です…。

「次回からは年末恒例の来年ぜひ見たい天体現象コーナーが始まりま~す。」
…と前回のブログで告知してから、なんと1ヶ月近くも過ぎてしまいました。

もうすでに天文書籍で来年の天文現象をいっぱい紹介してるよ…、という声が聞こえてきそうですが、当ブログで紹介する「見たい天体現象」は天文書籍で紹介されている天文現象はいっさい参考にしておりませ~ん。晴れスター的な完全オリジナル版なので、これから見ても楽しめると思います…。

…ということで遅ればせながら、年末恒例となりました

「来年ぜひ見たい天体現象」を数回にわたって紹介していくことにしましょう。

第1回目は、何回見てもなぜか気になる「LunarX」です。
…で、来年の「LunarX-Day」を天文年鑑で調べてみました。

ふ~むふむ、2015年は全くのハズレ年のようです…。観測可能な日は
日没前後にピークがくる12月18日だけのようですね~。

2015年「LunarX」
□2月26日(木)予想ピーク12:31(日没17:28)月高度16°(東) F値+5.85°b+0.87°
□4月26日(日)予想ピーク14:26(日没18:24)月高度36°(東) F値+6.12°b-0.69°
□6月24日(水)予想ピーク13:10(日没19:06)月高度19°(東南東) F値+0.99°b-1.55°
□10月20日(水)予想ピーク11:47(日没18:47)月高度-10°(東南東) F値-6.55°b+0.66°
□12月18日(金)予想ピーク15:45(日没16:20)月高度42°(南東) F値-1.02°b+1.52°
*F値:Fが正の時は月の北側(雨の海側)が地球に向いている。
*b値:月面上で太陽が真上から照らす地点の月面緯度(中央標準時9時)

ピーク時刻のずれや秤動による見え方の違いなど観測したいことがいくつかあるのですが、来年は無理のようですね~。次のチャンスを待つことにしましょう。

注:上記予報はあくまでも独自予報ですので、予想できない誤差があります。

「来年ぜひ見たい天体現象」の2回目は「Conjunction(合)」で~す。

2015年にぜひ見たい天体どうしの接近を紹介しま~す。