足摺岬への旅をイメージする時どうなんでしょう宿泊施設を決める時。
旅では旅の宿での印象で旅のイメージが大きく変わることもあります。
わたしの足摺岬の旅はだいたい今度はここと決めて宿泊することにしています。
もうすぐゴールデンウィーク足摺岬も宿泊ラッシュです。
ここは足摺岬では国民宿舎としてスタンダードな存在足摺テルメです。
なぜスタンダードかというと以下ブリタニカからの引用です。
国民宿舎
”自然環境に恵まれた休養適地において、国民のだれもが健全なレクリエーションを楽しみつつ健康の増進をはかることを目的とした宿泊休養施設で、地方公共団体が厚生年金や国民年金の積立金により建設し、運営されている。”以下割愛。
わくわくする足摺岬への旅、意気込んで宿泊施設を検索して電話をする。
「あいにく当日は満室となっております。申し訳ありません。・・・」
「そうですか・・・ありがとうございます。」
「もしもし、何日空いていますか?」
「申し訳ありません。満室となっています。」
足摺岬も繁忙期となるとこんな感じでしょうか。
それも旅の一つの楽しみと言えば楽しみです。
いざとなったら土佐清水観光協会に連絡すれば何とかしてくれます。
足摺テルメにも何度も宿泊しましたが時代とともに変化を感じることがあります。
それが良いとか悪いとかというものではなく今年に入って複数回宿泊することがあったので旅の思い出を少しだけ。一般的な口コミでの情報はジャランなどの宿泊サイトの口込みを参考にしてくださいね。
以前大食堂だった場所は今は少しの遊具がある遊技場になり温泉プールは夏季だけの運用。プールの運用も通年利用との要望が強いと聞く。運用にどのような付帯条項が盛り込まれていたのかは知る由もないがまだまだ一年目、今回宿泊して前向きな画像のような朝日を浴びるイメージが浮かんできます。
夜の玄関、少し凝り過ぎという感じもしないわけではありませんが立地条件からこうならざるを得なかったのでしょうか。
階段が苦手な方や車椅子の方はあらかじめフロントに連絡しておく方が戸惑いが少ないと思います。
和室棟と洋室棟に分かれています。コンクリートは厚く各部屋の防音性は優れプライバシーはよく保ていると思います。旅行の目的によってプライバシーが重要な場合もあります。
各部屋はオートロックになっています。どことなく飾り付けも以前と少し異なって新鮮に感じます。
いつもの風景
足摺テルメではよくこの洋室棟の画像が出てきます。特殊な構造となっていて前述の各洋室にはこの階段を下りて左右に三層構造になっています。だから一番下の階層は階段を下りて少しヨイショが必要。絨毯も少し絡みがちな場所もあるのでお年寄りには少し注意。
でもおそらくフロントで足腰の状態や荷物の多さなど部屋の配置に余裕がある時は尋ねてくれると思います。
各部屋は言うに及ばず清潔清掃がよく行われていて各部屋に付属するユニットバスも独特の匂いもなく部屋のタバコ臭もない。以前は旅館に寝たばこにご注意などの注意書きがあったがどうなんでしょう。現在は女性の二十数パーセント男性の三十数パーセントが喫煙者とのこと。最近は女性の喫煙者が増えているのではないかとも思います。個人のマナーが問われています。ベットカバーに時々見られる跡、どうなんでしょう。繕うのがよいかそのままがよいか。少し気になったところ。
旅の宿の楽しみの一つは温泉と夕食ではないでしょうか。足摺テルメの温泉は地下か汲み上げた源泉を加熱し循環ろ過したものです。かけ流しこだわられる方には物足りないかも知れませんがわたしには十分旅の疲れを洗い流すことが出来ると思いました。何より清潔感が大切だと思います。風呂上がりには肌がつるつるする感じになります。
夕食は洋室の宿泊客はレストラン足摺で時間帯を決めていただくことになります。和室には各部屋に料理を運んでいただけます。
以前は机に部屋番号があり(今もそうですが。)あらかじめその多くは配善済みで椀物と茶碗蒸しなどが後から出てきます。最近の経験ではゆっくり時間をとっているようで一品ずつ客の食事の進み具合をサービスを行う人が見ながら配善されるように感じました。食事の内容についてはありふれた言葉ですが期待を裏切らないと思います。
異なったコースを試してみました。その金額はどこでもありふれた例えば祝い膳や偲ぶ膳などに見られるコース料理のように品数には大きな違いは無くその構成素材に違いが見られます。
最上のコースは未経験ですが基本的なコースでも足摺岬の旅の夜の食事としてわたしは満足できました。
以前の団体客をターゲットにした施設に見られるような金額が高くなるにつれ食べきれないくらいの舟盛りや伊勢エビの飾り盛りとは少し異なり個々に上質な物を求める傾向にあるのではないかと感じました。もちろん別注で同様な大勢で楽しむ料理も可能なことは言うまでもありません。
ただ注意しておく必要があるとすれば土佐の旅と言えば何と言ってもカツオのたたきではないでしょうか。今の時期、どろめやのれそれという季節感あふれる食材も民宿で供されることもありますがここは定番のカツオのたたきを求めるのが土佐路を旅する時の流儀だと思います。
画像左上は温かいカツオのたたき。本来カツオのたたきなど料理番組では氷水でしめてという表現がありますが地元では案外そうでもなさそうです。少しあぶってこの時はいただきました。画像右上は通常のよく見られるタタキです。小さいのが三つ、あらかじめ基本コースではタタキの量は少なめです。とフロントに問い合わせて知っていましたから驚きはしませんでしたしむしろコース料理全体の量からすると至極当然に感じられます。が多くを期待する方には少し物足りないかも知れません。別注で1200円で単品がありますからお酒のあて(肴)に物足りない方は是非どうぞ。
器にもこだわりが見られます。料理、特に和食などでは見た目の心地よさも大切なものだと感じました。
椀物です。青さのりや桜の塩漬の花とあさりのすまし。記憶が定かではありませんが足摺岬の近くに大岐の浜がありハマグリで有名ですが・・・それではなかったようです。
もちろん特産のハマグリを供する施設もあったような気がしますがテルメのメニューにはなかったようです。以前にあったナガレコの煮物もメニューから消えていました。どちらも季節性の食材だからかも知れません。
茶碗蒸しはどちらも共通していたのでしょうか多分かぼちゃの茶碗蒸し。デザートもよく似た作りであったようです。これらの画像はあくまでも参考で季節によって創意工夫が凝らされているのだと思います。この点は団体客が中心の以前宿泊した施設では月日にまたがってまったく同じメニューが出てきてあまり連泊やリピーターを念頭に置いていないのかなあーと思ったことがありますが最近はだいぶん様変わりしてきたようです。ついでに団体客に集客のウエートを置く宿泊施設では食事の時間帯が重なると少し悲惨。その点、足摺テルメは経験上グループ旅行や家族カップル個人旅行者が中心だと思います。高知ファイティングドッグズがたとえ同宿しようとも個人が忘れ去られることはありません。
鍋物などなど
あるコースでは画像左上串カツで自分で揚げながらいただきます。テーブルにある砂時計はおおよその目安です。具体的には係りの人がその日の状態に合わせて指示してくれます。
画像右がスタンダードな白魚の卵とじというか鍋。以前はどちらかと言うとテーブルに最初から満漢全席のように配置されていましたがわたしが訪れた今年は時間配分により客の食事ペースに合わせ食べ終えたのを確認して次の料理が配膳されるコース料理の形態をとっているようです。
最期にご飯物です。わたしは二回とも巻き寿司が出てきました。あとから分かったことですが白米が希望であればあらかじめそのように伝えればご飯も大丈夫です。そんなこともあらかじめ知っておくと戸惑わなくてよいと思います。というのも最近は巻き寿司も今流に洋風になっているようです。画像左下はいわゆるシーチキンマヨ風味、画像右下は海老フライを巻いたものでした。年をとると洋風ばかりでも少し引いてしまいます。わたしのスタンダードな巻き寿司は味のよくしみたかんぴょうと卵焼きそしてきゅうり、でんぶがあればなおさら。上巻きになればこれまた味の整った穴子があれば・・・そんな気持ちもこの時ばかりは感じました。シーチキン巻きがあるなら海鮮太巻きなどもと思うことも。・・・とにかくご飯についてはあらかじめ係りの人に選択できるかどうか尋ねておくことをお勧めします。
あらためて触れますが足摺テルメの一角に今年から恋人の聖地と認定された場所があります。
正式には今年の4月からグランドオープンということです。それに向っていろいろな企画も出てくるのではないでしょうか。
わたし的には宿泊プランや料理のコース、料理については宿泊プランに付帯したもの以外に足摺テルメでは昼食もレストラン足摺で楽しむこともできます。地元の方の会食によく利用されていますが是非恋人の聖地にふさわしいメニューを考えていただきたい。なお、ランチメニューは週末祝祭日に時間限定です。
テルメにはカラオケもありますが多分地元の人にマイクを握られて無理だと思いますからどうなんでしょう。
カップルお勧め足摺岬サンセットクルージング・・・船に酔うカップルはだめだなあー。
それでは足摺岬夜の肝試しツアー・・・これもすこしいかがなものかと思うし。・・・名前を変えると星空観賞ツアーと言えば足摺温泉郷の他のホテルが行っているし・・・お互いご一緒出来る企画があると良いと思います。
何度も使用して恐縮です。が足摺岬の星空って結構お勧めなんですよ。この画像ばかりでは信用してもらえませんから次の機会にアップしたいと思います。
星空ツアーは多分画像右下の足摺国際ホテルのサービス企画としてあると思います。懐中電灯をガイドに丁寧に案内してる光景をよく目にします。
間違ってもカップルで夜の足摺岬の遊歩道を散歩しようとしてはいけません。夜は足摺岬旅の宿でほっこりしてくださいね。
それと大切なこと足摺岬ではテレビのチャンネル数はあまりありません。よく見られる定期の番組などは出発前に予約録画しておくことをお勧めします。
朝食はレストラン足摺です。時間帯をフロントで聞かれます。最終は午前8時30分です。
目の前に広がる海を見ながら明るい陽光が差し込む食堂で食べる朝食は足摺岬の旅と相まって食欲が増します。
最近は生卵は出てきません。これは変わった板長の考えだと思います。生卵については食品衛生上微妙な問題もあるようでわたしにとってはとても残念ですが仕方ありません。朝食は比較的簡素ですが料理長の好みでしょうか豚バラ肉の煮物が供されることが多いです。脂身も多く見えますがお腹には優しく感じました。
食後のコーヒーも別料金ですが大丈夫です。後でフロントで清算されます。足摺岬の宿泊施設ではよく見られますがウエイトレスさんが夜と昼では出で立ちが変わります。そうそう、夜の夕食で言い忘れましたが足摺テルメはお酒は結構いろいろと楽しめます。なんだあーと思われるかも知れませんが施設によってはだいたいアサヒの中瓶しか置いていないところや焼酎がない施設もあります。お酒が好きな方は必ず宿泊施設に酒類の状況を問い合わせることをお勧めします。まあ、無ければ無いでなんとかなるものですがあるに越したことはありませんから。
足摺岬の宿泊施設に昼もうろうろしている観光客はあまり見かけない。だいたいが朝出発して足摺岬を散策して後次の観光地へ移動してゆくパターンが多いと思います。
足摺テルメは混雑にもよりますが時間延長が可能です。3時間延長で千円。これはわたしにとってはとてもありがたい。ほんとにゆっくりくつろぐことが出来ます。
また、昼食セットの部屋を利用するシステムもありこれもお勧めです。もちろん部屋のバスは利用できませんが心配ご無用。広々とした温泉を利用することが出来ます。
よいものです。足摺で昼から自由に誰にも気兼ねせずゆっくり入浴を楽しめるなんて。
もちろん昼食もオッケー。入浴昼食部屋レンタルセットの昼食はそれは豪華なセット料理で足摺岬の旅情がさらに高まります。特に雨に降られた時には万次郎足湯も無料でよいのですがゆっくり部屋でくつろげて食事と温泉です。足湯ではありません。この企画は是非知っておいていただきたいと思います。詳しくは足摺テルメのホームページを参照してください。ホームページの変わりようからその施設の本気度がすぐ読み取れます。テルメはやる気満々。以前の沈滞した雰囲気が一掃されているのには驚きを感じます。
画像はカレーです。さすがに連泊するとタタキも昼から(以前はぜんぜん大丈夫でしたが)は躊躇われ、それと何となく足摺テルメの板長さんは洋食志向の傾向がうかがわれたのでちょっとカレーのルーを味わって見たかったから。で、この時思いついたのがせっかくですのでカフェテラスやあの恋人の聖地にちなんだランチやデザートを工夫すれば宿泊客以外のリピーターも増えるのではないかと思いました。冬場のイルミネーションもよいのですがあまり日にちがたち過ぎると昼行燈のように感じます。イルミネーションは松の内までくらいがよいのでしょうか。テルメらしい解放感あふれる自然立地をいかしたちょっとしたサービス、何か期待できそうです。
足摺テルメでは売店も特筆すべきものです。ちょっとしたコンビニのような感じで酒類や飲料水のほかちょっとしたおつまみや何と言ってもポテトチップスが置いてあるのです。
カップ麺も比較的そろっています。これはわたしにとってとても大切なことで夜間撮影する時に深夜出発前に夜食をとる必要もありとても助かっています。
各種お土産もそろっていますし回転も速いので安心です。
それと恋人の聖地、言わずと知れた展望台アネモネにカップルで掛ける愛の鍵も販売されています。もちろんメッセージを記入する筆記用具もありますから大丈夫。
でも、大切なことは付帯するサービスでいかにカップルを足摺テルメの利用に結びつけるかがこれからますます期待できるところです。そして体力を付けたなら温水プールの新たな利用方法を考えればよいのだと思います。人々はあれほど悩んだことなどのど元過ぎればすぐに忘れ目先の利便性をすぐ追求してしまいがちです。温水プールがいかに負の遺産だったかを考えると長期的な視野に立ったことを考えないと朝令暮改・・・ちょっと違ったかな。
話がそれましたが足摺テルメの売店は特にお勧め。
いかがでしたでしょうか。足摺テルメのわたしの印象。
いいですよ。国民宿舎として足摺岬の万人にお勧め出来る宿泊施設だと思います。また、一見の日帰りの旅行客のちょっとした立ち寄り場所としてもお勧めします。
ゴールデンウィークの宿泊予約はもうお済ですか。
「お客様あいにく当日は満室になっております。・・・」という電話の声が聞こえて来るようです。
ゴールデンウィークの足摺岬はもちろん混むのは当たり前!でも行くのですね。
でも、必ず予約してから訪れて下さいね。足摺岬へ行ってなんとかなるだろうという考えは甘いと思います。
一人旅などは歓迎というコメントも見られますがやはり大勢を相手にしてどうなのという世界ですから特に一人旅では注意して下さい。ホームページの部屋のイメージで訪れると道路側でオーシャンビューでなかったり民宿であれば布団部屋だったということもあります。
で、その布団部屋に泊っている時、宿の表で「布団部屋でいいですから一晩でも泊めて下さい。」と懇願している人の訴えに「今日はあいにく満室です。」という宿の人の話し声が聞こえました。
でもね、ひょっとしたら足摺岬へ行く道筋、観光協会へ電話して見るのもよいかも・・・折り返し連絡してくれるかもしれません。
ではすばらしい足摺岬の旅を!