今季の全国地域リーグ決勝大会1次ラウンドが終了。3グループからShizuoka.藤枝MYFC、S.C.相模原、HOYO AC ELAN 大分がそれぞれグループ首位で、そして2位チームの最上位(ワイルドカード)としてY.S.C.C.が12月2日から長居第2陸上競技場で行われる決勝ラウンドへ進出を決めた。
Bグループで、2日目にS.C.相模原と対戦した奈良クラブは0-1で惜敗。続く3日目には東北リーグ王者の福島ユナイテッドFCに2-0と勝利。2勝1敗で2位につけたが、勝点で及ばず、ワイルドカードを掴むことはできなかった。2勝しても決勝ラウンドが遠い4/12という狭き門。奈良クラブの初めての地域決勝大会での冒険は終わった(現地での戦いぶりはこちらを参照のこと)。
非常に感慨深いものがある。思えば、3年前に土のグラウンドで、ろうそくの灯りを頼りに練習を始めた草サッカーチームに等しきチームだった。1年での関西リーグ昇格、そしてまた1年でのDiv1昇格。Div1で2年目ながら優勝。関西王者としてこのJFL入学試験の切符を掴んだ。今季の関西リーグでの強さは圧倒的だったが、全社関西予選を予選で落とし、天皇杯もホームでの1回戦で苦杯を喫した。10月の関東遠征で、同じく地域決勝大会に出場するJリーグ準加盟・S.C.相模原に0-6と完膚なきまでに叩きのめされた。この時の光景は相模原戦当日まで脳裏を過って仕方なかった。地域決勝大会1次ラウンド2日目、雨の中での接戦は19分にPKで1点を献上したものの、その後は完全に奈良クラブペース。相手を圧倒するシュートの嵐で試合の主導権を握った。しかしながら最後まで追いつくことはできず、1点の壁に泣いた。この1点の遠さも地域決勝大会の厳しさだと実感する悔しい試合だった。
3日目の福島U戦に他力本願の要素もありながら全てを懸けた。初めて対戦する相手だったが、序盤から攻勢に出る。前半をスコアレスで凌ぐと、後半に入って牧、橋垣戸の得点で一気にリードを掴む。大量得点差での勝利が他力本願以前の最低条件だったが、健闘虚しく勝利しながらも決勝ラウンド進出はならなかった。しかしながら、初の地域決勝大会で2勝1敗。十分に誇れる戦績ではないか。素晴らしい試合ぶりだった3日間。本当に奈良クラブの強さを全国レベルで発揮してくれた来年以降に繋がる3日間でサポーターとしては「感謝」の言葉、労いの言葉しかまずは出てこない。
十分全国の舞台で戦えることを証明した3日連続の3試合。もちろん、今後の課題もはっきりした。2戦目の相模原戦で1点に泣いた決定力の充実。まずはここに尽きる。
この大会では、奈良クラブ得意のパスサッカーが前面にアピールできた。前半こそ相変わらずのスロースタートぶり(特に北海道戦)だったが、それでもリーグ戦で蓄積したコンビネーションがフルに活かされたはずだ。ここに負傷で離脱の辻村隆がいれば本望だったが、中盤の構成力はグループ屈指だったはず。組み合わせによっては決勝ラウンド進出も叶ったと信じている。しかしながら、牧と檜山の先発コンビに、後半、嶋や大塚を投入するも、欲しいところで得点がなかなか奪えなかった。元来、「どこからでも点が取れる」というのがこのチームのストロングポイントではあったが、関西リーグと地域決勝大会で最も「差」として実感した部分だといえる。
また、懸念された選手層の部分では、負傷や警告累積の影響を受けなければ、十分通用すると感じた。欲を言えば、もっと層が厚いに越したことがないだろうが、1年目の吉田監督が選手を見極めるにはちょうど良い少数精鋭だったのではと感じている。GK日野以外、地域リーグクラスに収まらない選手がお世辞にもいるとは言い難い。もちろん、戦力の上乗せは来季この大会を勝つためには重要なところ。まだKSLカップ3位決定戦を12月に残しているが、この点でも楽しみなシーズンオフになりそうだ。
しっかりKSLカップ3位決定戦で勝利して、今季を締め括りたい。この3日間が選手に相当な自信をもたらしているはずだ。もっとチームは強くなる。
Bグループで、2日目にS.C.相模原と対戦した奈良クラブは0-1で惜敗。続く3日目には東北リーグ王者の福島ユナイテッドFCに2-0と勝利。2勝1敗で2位につけたが、勝点で及ばず、ワイルドカードを掴むことはできなかった。2勝しても決勝ラウンドが遠い4/12という狭き門。奈良クラブの初めての地域決勝大会での冒険は終わった(現地での戦いぶりはこちらを参照のこと)。
非常に感慨深いものがある。思えば、3年前に土のグラウンドで、ろうそくの灯りを頼りに練習を始めた草サッカーチームに等しきチームだった。1年での関西リーグ昇格、そしてまた1年でのDiv1昇格。Div1で2年目ながら優勝。関西王者としてこのJFL入学試験の切符を掴んだ。今季の関西リーグでの強さは圧倒的だったが、全社関西予選を予選で落とし、天皇杯もホームでの1回戦で苦杯を喫した。10月の関東遠征で、同じく地域決勝大会に出場するJリーグ準加盟・S.C.相模原に0-6と完膚なきまでに叩きのめされた。この時の光景は相模原戦当日まで脳裏を過って仕方なかった。地域決勝大会1次ラウンド2日目、雨の中での接戦は19分にPKで1点を献上したものの、その後は完全に奈良クラブペース。相手を圧倒するシュートの嵐で試合の主導権を握った。しかしながら最後まで追いつくことはできず、1点の壁に泣いた。この1点の遠さも地域決勝大会の厳しさだと実感する悔しい試合だった。
3日目の福島U戦に他力本願の要素もありながら全てを懸けた。初めて対戦する相手だったが、序盤から攻勢に出る。前半をスコアレスで凌ぐと、後半に入って牧、橋垣戸の得点で一気にリードを掴む。大量得点差での勝利が他力本願以前の最低条件だったが、健闘虚しく勝利しながらも決勝ラウンド進出はならなかった。しかしながら、初の地域決勝大会で2勝1敗。十分に誇れる戦績ではないか。素晴らしい試合ぶりだった3日間。本当に奈良クラブの強さを全国レベルで発揮してくれた来年以降に繋がる3日間でサポーターとしては「感謝」の言葉、労いの言葉しかまずは出てこない。
十分全国の舞台で戦えることを証明した3日連続の3試合。もちろん、今後の課題もはっきりした。2戦目の相模原戦で1点に泣いた決定力の充実。まずはここに尽きる。
この大会では、奈良クラブ得意のパスサッカーが前面にアピールできた。前半こそ相変わらずのスロースタートぶり(特に北海道戦)だったが、それでもリーグ戦で蓄積したコンビネーションがフルに活かされたはずだ。ここに負傷で離脱の辻村隆がいれば本望だったが、中盤の構成力はグループ屈指だったはず。組み合わせによっては決勝ラウンド進出も叶ったと信じている。しかしながら、牧と檜山の先発コンビに、後半、嶋や大塚を投入するも、欲しいところで得点がなかなか奪えなかった。元来、「どこからでも点が取れる」というのがこのチームのストロングポイントではあったが、関西リーグと地域決勝大会で最も「差」として実感した部分だといえる。
また、懸念された選手層の部分では、負傷や警告累積の影響を受けなければ、十分通用すると感じた。欲を言えば、もっと層が厚いに越したことがないだろうが、1年目の吉田監督が選手を見極めるにはちょうど良い少数精鋭だったのではと感じている。GK日野以外、地域リーグクラスに収まらない選手がお世辞にもいるとは言い難い。もちろん、戦力の上乗せは来季この大会を勝つためには重要なところ。まだKSLカップ3位決定戦を12月に残しているが、この点でも楽しみなシーズンオフになりそうだ。
しっかりKSLカップ3位決定戦で勝利して、今季を締め括りたい。この3日間が選手に相当な自信をもたらしているはずだ。もっとチームは強くなる。