Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

ただの平日

2014-12-24 22:26:27 | コラム

「カップルは自己批判せよ! リア充は爆発しろ!」 渋谷でクリスマス粉砕デモ敢行、ネットでは日本の誇りだと賞賛の声(キャリコネニュースの記事より)

子供の頃、キリスト教にはあんまりいい印象はありませんでした。
というのは、多くの教会で、自分とこの教祖が掌に釘を打たれ十字架に吊るされているのをわざわざ飾ってるからです。
ほとんど拷問のような光景ではっきり言っていい趣味とはいえません。

それは人々の罪を背負って死んだ美しい光景というより、教祖を惨殺された信者の恨みのようなものを感じます。

かのニーチェによれば、宗教の教義は「もたざる者のひがみ」だそうです。
「清く貧しく」は金持ちをひがんだ貧乏人が自分を美化しただけです。
「汝、姦淫するなかれ」はモテる男をひがんだモテない男が嫉妬してそういう決まりを作っただけです。

そして、宗教を否定する唯物論の左翼もまた「もたざる者のひがみ」と言う面があります。
みんなで平等にというのはいってみれば、平均以上に豊かな人が許せないということです。
反体制、反権力は自分より偉い奴が気に食わないということです。

なので、上記事のような左翼運動のパロディがリア充批判にうってつけなのも当然といえば当然でしょう。

しかし、これはあまりに意地悪な見方です。
バッハを始めとした教会音楽を聴けば、神に祈る人の心の崇高さが分かります。
左翼主義だって、国家権力や大企業の横暴という毒を制するための毒になりえます。

ですから、僕がカップル達に腹が立つのは恋人がいないからではありません。
お互いの心と身体の寂しさを埋め合わせてるだけの彼らの虚しい関係に警鐘を鳴らしたいのです。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

チャリティー目的で毎年発行されるクリスマスシール。カワイイ物が多くてインテリアにオススメ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 正しく問うことの大切さ | トップ | 母なる自然があなたを殺す(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事