来るべき時が来たという印象だ。
引退後パーキンソン病に罹り、健康状態を心配されながら
ライバルのケン・ノートン、ジョー・フレージャーを先に
見送ってきたモハメド・アリ。
遂に彼までが逝ってしまった・・・。
リング外での言動の事もあり、20世紀もっとも世界に
影響力を持ったアスリートだった。
※その辺は色々なメディアが紹介するだろうから多くは
語りません。
ボクサーとしてはシュガー・レイ・ロビンソンに憧れ
ながらも、先達のような強烈な左フックを振るタイプ
ではなく、ストレートを主武器とするアウト・ボクサー
として大成。
20世紀を代表する選手として長いキャリアを誇った。
ただ、「金メダルを川に捨てたというのは嘘だった」と
晩年語っていたし、
最晩年は衰えて凡戦を世界中に披露してしまった事は
付け加えておきたい。
「足を使い過ぎるからヘビー級にしてはパンチ力が無い」とも
言われたが、後ろ足を巧みに使う体重移動の妙を見せた。
※下がりながらでも後ろ足を突っかい棒にしてブレーキを
掛け、慣性で前に出る相手に右ストレートを突けば必然
的にカウンターとなったのだ。
試合前に相手を罵るなどのパフォーマンス、足を使ってジャブを
突いてポイントを稼ぐ戦術など、「アリの真似」をする選手も
数多く生まれた。
※また、結構それで人気もポイントも得られるように
なっちゃったんだよな・・・。
リングの上ではライバルにも恵まれた。
時代も味方したんだろう。
キング牧師やマルコムXなど黒人活動家の影響も感じられた。
改宗も話題になった。
ボクシングを超えたヒーローとして、世界的な人気を得た。
黒人初のヘビー級世界王者ジャック・ジョンソンも歴史に
残る選手だが余りに白人に憎まれた。
黒人世界王者としてヘビー級王座25度防衛の大記録を打ち
立てたジョー・ルイスは、ドイツのマックス・シュメリング
との対戦で歴史的勝利を上げ(当時はナチスの時代)、自身も
従軍や寄付などを行いながら晩年は破産して再起、老残を晒し
て同情の対象になった。
アリは最後までスポーツ界を含む黒人世界の精神的支柱として
存在したのだから、なおさら印象深い。
パーキンソン病に蝕まれながら、
アトランタ五輪に聖火ランナーとして登場、ロンドン五輪には
白スーツで五輪旗の入場に付き添った。
黒人初の米大統領バラク・オバマ氏の誕生を見届けた事は、
大きな喜びとなっただろう。
享年74。死因は呼吸器疾患とされているが、1984年に患った
パーキンソン病との関連も伝えられている。
心から哀悼の意を捧げたい。
モハメド・アリ氏、安らかにお休みください。
引退後パーキンソン病に罹り、健康状態を心配されながら
ライバルのケン・ノートン、ジョー・フレージャーを先に
見送ってきたモハメド・アリ。
遂に彼までが逝ってしまった・・・。
リング外での言動の事もあり、20世紀もっとも世界に
影響力を持ったアスリートだった。
※その辺は色々なメディアが紹介するだろうから多くは
語りません。
ボクサーとしてはシュガー・レイ・ロビンソンに憧れ
ながらも、先達のような強烈な左フックを振るタイプ
ではなく、ストレートを主武器とするアウト・ボクサー
として大成。
20世紀を代表する選手として長いキャリアを誇った。
ただ、「金メダルを川に捨てたというのは嘘だった」と
晩年語っていたし、
最晩年は衰えて凡戦を世界中に披露してしまった事は
付け加えておきたい。
「足を使い過ぎるからヘビー級にしてはパンチ力が無い」とも
言われたが、後ろ足を巧みに使う体重移動の妙を見せた。
※下がりながらでも後ろ足を突っかい棒にしてブレーキを
掛け、慣性で前に出る相手に右ストレートを突けば必然
的にカウンターとなったのだ。
試合前に相手を罵るなどのパフォーマンス、足を使ってジャブを
突いてポイントを稼ぐ戦術など、「アリの真似」をする選手も
数多く生まれた。
※また、結構それで人気もポイントも得られるように
なっちゃったんだよな・・・。
リングの上ではライバルにも恵まれた。
時代も味方したんだろう。
キング牧師やマルコムXなど黒人活動家の影響も感じられた。
改宗も話題になった。
ボクシングを超えたヒーローとして、世界的な人気を得た。
黒人初のヘビー級世界王者ジャック・ジョンソンも歴史に
残る選手だが余りに白人に憎まれた。
黒人世界王者としてヘビー級王座25度防衛の大記録を打ち
立てたジョー・ルイスは、ドイツのマックス・シュメリング
との対戦で歴史的勝利を上げ(当時はナチスの時代)、自身も
従軍や寄付などを行いながら晩年は破産して再起、老残を晒し
て同情の対象になった。
アリは最後までスポーツ界を含む黒人世界の精神的支柱として
存在したのだから、なおさら印象深い。
パーキンソン病に蝕まれながら、
アトランタ五輪に聖火ランナーとして登場、ロンドン五輪には
白スーツで五輪旗の入場に付き添った。
黒人初の米大統領バラク・オバマ氏の誕生を見届けた事は、
大きな喜びとなっただろう。
享年74。死因は呼吸器疾患とされているが、1984年に患った
パーキンソン病との関連も伝えられている。
心から哀悼の意を捧げたい。
モハメド・アリ氏、安らかにお休みください。
私はアリのリアルタイムはフレージャーⅢからでしたが、その前に地元の電気屋で
延々流されてたクレイ時代からのビデオを店頭でずっと見ていた記憶があります。
先日テレビを点けっぱなしにしてたら「iphoneX」と「トゥームレイダー」のCMが
立て続けに流れてきて、そこで聞かれたのが「クレイ時代のスピーチ」と
「蝶のように舞い蜂のように刺す」のキャッチフレーズが…
いうまでもなくモハメド・アリは2018年にも生きているのだと感じさせられました。