風の族の祝祭

詩歌の森のなかで、風に吹かれて、詩や短歌や俳句の世界に遊んでいたい。
著作権は石原明に所属します。

4月・5月の俳句

2017-05-31 13:39:48 | 俳句
4月・5月の投稿結果です。



「俳句α」6・7月号

じやんけんで踏み割りてゆく初氷 →一次予選通過


「俳句界」5月号

影絵遊び誰もが狐になれた夜の →岸本マチ子選 秀逸

鮟鱇の吊られて海を眺めをり →砂糖麻績選 秀逸/坂口緑志選 佳作

探梅や母娘の後を出しやばらず →中西夕紀選 佳作

 

「俳句界」6月号

幽冥の境や蝶の見え隠れ →中西夕紀選 秀逸

紅梅の明かり障子に翳りたり →能村研三選 佳作

引力の糸引くごとし春の雨 →大牧広 岸本マチ子選 佳作

いつしんに花びらとなる蜆蝶 →山田佳乃選 佳作


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月・5月の短歌

2017-05-31 13:38:33 | 短歌
4月5月の投稿結果です。


「短歌」5月号
孫の手を引いてエスカレーター降りる時「大丈夫だよ」自分にも言う →古谷智子選 佳作


「短歌研究」5月号
零歳で生地離れしデラシネにパッションフラワーの矜持のありや →米川千嘉子選 佳作一首選

「短歌研究」6月号
鶴千羽折り上げさらにもう一羽母鳥折りて千一羽とす →米川千嘉子選 佳作一首選



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日月宙」第九十三号 春号 20句

2017-05-15 13:15:24 | 俳句
芋平さんの「日月宙」93号春号に「続 地名譚」と題して20句投稿しました。

続 地名譚

見つくしてまた未練湧く花吉野
通天閣の低き大阪霾くもり
陸奥の風白きまで花林檎
白梅や湯島通れば明治の闇
恐山プラスチックの風車
春眠の唐天竺の諸仏かな
逃水や遠き亜米利加黄泉の国
紀州とは御三家の国青実梅
横須賀や異国の軍艦さみだるる
熟田津に女帝ありけり青葉潮
日雷シリアは遠しフクシマも
古稀祝薔薇はベルサイユのばらが良し
秋は奈良釈迦も菩薩も泥鰌髭
逝く秋や明日香に嗤ふましら神
たましひの色なき風や石舞台
中百舌の古墳の群や鵙日和
月天心原宿の猫渋谷の猫
阿弗利加の大地溝帯天高し
小春日やアウシュヴィッツ以後を生き
初日差す富士丹沢をペンキ絵に
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする