<みちのくにて>
缶ビール買ひ忘れしがはや白河
白河越ゆ隣の女のどくだみ茶
蕉翁も見しや蔵王の新樹光
梅雨晴や新樹はすべて天を指す
唐突に仙台はじまる夏野かな
みちのくの一句を恵む青葉風
野辺地過ぐ彼方に陸奥の夏の波
新緑に切れ目はあらず夏泊
浅虫の沖なる社夏日差す
玫瑰の実にふてぶてしき未来あり
夏列車一輌全部中国人
海底駅夏の気圧と水圧と
白詰草の四葉ありしや五稜郭
歳三のごとき野良猫五稜郭
草刈機斬首のごとき五稜郭
姫女苑五稜郭のこと夢のこと
田を越えて鴎を追ひし青田風
青田風遺跡のごとき墓石群
隧道を抜ければ津軽比婆蒼し
空洞のごとくに鴎風に浮く
缶ビール買ひ忘れしがはや白河
白河越ゆ隣の女のどくだみ茶
蕉翁も見しや蔵王の新樹光
梅雨晴や新樹はすべて天を指す
唐突に仙台はじまる夏野かな
みちのくの一句を恵む青葉風
野辺地過ぐ彼方に陸奥の夏の波
新緑に切れ目はあらず夏泊
浅虫の沖なる社夏日差す
玫瑰の実にふてぶてしき未来あり
夏列車一輌全部中国人
海底駅夏の気圧と水圧と
白詰草の四葉ありしや五稜郭
歳三のごとき野良猫五稜郭
草刈機斬首のごとき五稜郭
姫女苑五稜郭のこと夢のこと
田を越えて鴎を追ひし青田風
青田風遺跡のごとき墓石群
隧道を抜ければ津軽比婆蒼し
空洞のごとくに鴎風に浮く