耳 --ライトヴァース風に
なぜあなたは黙っているの
毛細血管にチェリー色の血が溢れて
ウサギの耳のように
真っ赤な耳をして
わたしと同じくらい
あなたは恥ずかしいのかな
あなたは
わたしの心臓の鼓動や
五月のどこまでも爽やかな夜空の
私語を聞き分ける
わたしは
神話のバラードの時々
薔薇の蕾のように外れた音階の
幼い沈黙をカノンする
あなたの耳に流れつく溜息
滝壺への垂直の人生のように
ぶっきらぼうに
愛したいのに
わかってくれとは決して言わないけれど
なぜあなたは黙っているの
なぜあなたは黙っているの
毛細血管にチェリー色の血が溢れて
ウサギの耳のように
真っ赤な耳をして
わたしと同じくらい
あなたは恥ずかしいのかな
あなたは
わたしの心臓の鼓動や
五月のどこまでも爽やかな夜空の
私語を聞き分ける
わたしは
神話のバラードの時々
薔薇の蕾のように外れた音階の
幼い沈黙をカノンする
あなたの耳に流れつく溜息
滝壺への垂直の人生のように
ぶっきらぼうに
愛したいのに
わかってくれとは決して言わないけれど
なぜあなたは黙っているの