Chim↑Pom「オーマイゴッド」展（無人島プロダクション）

Chim↑Pom「オーマイゴッド」展に行ってきました。

無人島プロダクションは自分的にすごくヒットで、毎回素直にアートって面白いなと感じさせてくれるところが好きなのです。

だから、今回もかなり期待して行ってみたところ、やはりやってくれましたよ。

Chim↑Pomは男女6人からなるアートユニットです。なんでも会田誠さんの周辺でわらわらと集まったひとたちのようです。

去年、ここ無人島プロダクションで開催されたスーパーラット展はかなり話題に登ったようです。

この時の内容は渋谷で捕獲した野良ネズミを剥製にして黄色く塗ってピカチュウのペイントを施すというもの。

今回、無人プロの方とお話してて、実物を見せてもらっちゃいました。

こういう方法で実際にかたちにしてるということにただ脱帽です。

さて、メインの写真は今回の図録です。わざわざこーゆーの作ってくれてるところが恐れ入りますね。どこぞの美術館はリストすら作ってなかったりしますから見習ってほしいものです。

まず、目に入ったのがエロキテル。

真空管ラジオのような木製のボックス、その上には大きな電球が。

ボックスにはケータイが繋がっていて、電話がかかってくると、受信された電波リレー付き光センサーで感知し電気を発電するとのこと。

で、電話はどこからかかってくるのか？

このエロキテルの上にはスポーツ新聞をパネルにしたものがいくつも掛かってるのです。

中を見てみると、、、エロ広告の中に「チ○ポムエロキテル」と書かれててそのあとにケータイの番号が。

エロエネルギーを変換するって、まさかこんな大掛かりな方法をとってたとは。

実際、会場にいた30分の間に3回はかかってきてたのでエロエネルギー、バカに出来ません。

この電話をかけてるひとはまさか、高円寺の無人島プロダクションでこんなことになってることとは思いもよらないでしょうね。

ちなみにこのエロキテル、ちゃんと特許出願をしててその書類を見ることが出来るのです。

うわー、このひとたち本気です。

今回、天井にはたくさんのバルーンがあるのですが、天国の芸術家なるタイトルで「DVD、バルーン、ディーゼル」となってます。

東京都ではディーゼルの規制があるので、都以外ではOKなディーゼルもこっちに入ってくるとアウトとなるのです。

あと、大道芸のバルーンもなんと登録制だかで誰も彼もやっていいというものではないみたいです。なるほど、ヘブンアーティストにひっかけたタイトルなわけです。

そのバルーンに都の規制にひっかかるディーゼルのガスを詰めて、会場の天井に浮かんでるのです。

しかも、その採取の様子がDVDで流れてる。。。

うわ、大丈夫なのかな？この空間。一抹の不安を覚えつつ、無人プロの方に聞いてみたら、すかさず「もれてるみたいですね」と。

オレオレもよかったなあ。使用済みテレホンカード、振込明細書、CD。

社会的問題になったオレオレ詐欺の逆パターン。

Chim↑Pomのメンバーがオレオレと言って、電話を掛けるのですが、なんと相手の口座番号を聞き出し、息子のふりしてその口座に振込むというもの。

その会話が延々、CDで流れてるのです。

横には振込明細書。6000円、見ず知らずのひとに振り込んでしまってる！

これもエロキテルとおんなじで電話もらったひとが録音されて流されてるとは思いもよらないのでしょう。

いいなあ、この手際たるや。このほかにも、メンバー6人の垢でつくったアカ太郎やディズニーシーでのゲリラ撮影した写真、富士樹海の首をくくった木などどれも着想が素晴らしいものばかり。

あんまりおかしかったんで、ついこんなものを買ってしまいました。

エロキテルのライター。
たばこ吸わないのでライター使わないのですが、エロキテルの記憶を焼き付けるのに持っておきたいなと

8/11まで。11時～19時、木金土のみ開廊。