あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

ドレスデン国立美術館展[世界の鏡]

2005-07-10 21:46:20 | アート系
昨日、上野の国立西洋美術館に行ってきました。
ドレスデン国立美術館展を見て来たのです。

余談ですがドレスデンドールズ(過去の記事)というバンド(2人だからデュオか?)が好きだったりするのでドレスデンという言葉の響きだけでこれは行かねばと。

土曜の夕方の4時近くだったのでくつろいでゆっくり見られるかと思ってましたよ。
しかし、大誤算

会場に入ると人であふれていました。

今回はドレスデンの美術館の収集の展示だったのでとても多岐に渡る内容でした。
基本、美術なんですが、コレクションの始まりが化学計測機器だったということで地球儀、天球儀がありました。

中でもすごい大きく、目立っていたのが集光鏡というもの。
???
何をするものか一目でわからなかったのでキャプションを見てみました。
なんでも、光を集めてその熱で物質を溶かし、その成分を分析していたようです。鏡のうしろには太陽に顔が描かれているのがなんとなくよいです。機能一辺倒でないところでしょうかね。

その後、トルコ、イタリア、フランスと続きます。
美術もさることながら甲冑からメダルまで展示内容が広すぎです。
ここいらへんは実はあまり印象に残らなかったので割愛します。

さて、この後が驚き
なんと日本や中国のものまであるとは。
なにかと思いきや、磁器です。

なかでも、伊万里焼壷は見事でした。ちゃんと、後ろも鏡で見えるように展示されています。
日本の磁器が海外で人気だったとは。昔のことですが、なんかうれしくなりますよね

さきに登場した集光鏡で磁器を溶かし成分を分析することでヨーロッパ初の磁器制作をスタートさせたということでした。そんな歴史があったとは知りませんでしたよ。

さて、お次はオランダです。ここはかなり、よかったです
レンブラントの影響がどれほど、ドレスデンに与えられたか展示されています。

この写真のチケットにも使われている「窓辺で手紙を読む若い女」が展示されていました。さすがに、メインビジュアルに使われているだけあって人だかりがすごいです。ヨハネス・フェルメールというひとが描かれたとのことです。

絵の後ろの壁は濃い緑色、絵の額縁は金色。この色の合わせは見事にはまってました。

窓の外から差し込む光と吹き込んでくる風。女性の想い。ベッドの上の傾いた皿からこぼれ落ちる果実。

長くみていても飽きのこない絵でした。

レンブラントの作では「ガニュメデスの誘拐」という絵が一番目立ちました。赤子が鳥にさらわれているという絵です
実際にあったらとてもいやだろうにな。

展示された絵の横に解説がありました。

この絵のラフスケッチには赤子の父と母が泣き叫ぶ様子が描かれています。が、実際にこの絵には赤子とさらう側の鳥しか描かれていません。
なんと、この絵をちゃんと洗浄してみたところ、左下に母親が描かれていることがわかったということが書かれてありました。

注意してもう一度見てみると、あっ、見える。母親の姿がかすかに見えます。
もし、見に行かれるのであれば、これは見ておいたほうがいいと思いますよ。

さて、想定外の作品が2点。こんな絵があるとはね。
老女の絵なんですがものすごくきれいなんです
顔が美しいとかじゃなくって、写真みたいというかいやそれ以上の存在感のある絵です。

「金色のスカーフ被る老女」「すみれ色のスカーフを被る老女」この2点は並んで展示されています。どちらも素敵です。まさか、おばあちゃんの絵をこんなに見入ることになるとは。
どちらもバルタザール・デンナーというひとが描かれたものです。

最後はドイツ・ロマン主義のくくりでした。
どれもそれなりにいい絵なのですが、前のブースのインパクトが大きすぎました。

結局、最後にもう一度気になった展示だけ見て出てきました。

いやー、圧巻のボリュームでした
展示の量が少ないとチケット代金(今回は一般1400円)に見合わないのではと思ってしまうのですが、これだけ見れたら満足です

あと、JRの上野駅の公園口の改札の中にちゃんとチケット売り場があるので。上野駅から行かれる方はそこでもチケットが購入出来ます。なおここでは他の主要な博物館のチケットも扱っています。

ドレスデン国立美術館展[世界の鏡]
9/19まで。上野の国立西洋美術館にて
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 4匹なかよく並んでる | トップ | 来た!新生銀行のカード!み... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アート系」カテゴリの最新記事