![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/08/4e03c7fe9ffd842ddfb2525e5772803e.jpg)
自分の展示でばたばたしてて行けてなかった朝海陽子 個展「22932」を見てきました。
ある邸宅を舞台にして撮影された写真。しかも、モノクロとカラーが混在してるのです。
タイトルの数字はこの邸宅のかつての番地だそう。
実の舞台を使いつつも、そこに虚のモデルや小道具を配して作り込まれる物語のピース。
でも、テキストがあるわけではなく、登場するアイテムや人物の相関によってなんとなく綱外が気になるような仕掛けになっています。時間軸が自由という面白さ。
無人島プロダクションにしては珍しく、ストレートな写真。なんて、思ってたらやっぱり密かに頭脳戦なギミックありありでやっぱり面白い。
一見、感性の趣くままに撮られているようできちんとしたルールがあるのです。
それは会場にあるポートフォリオの後ろのページを見ると判明します。
曖昧に作られてるのではなく、プランと確信に基づいてるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/f9/ebeb08f6da3f3b2124636c6e59ddeffa.jpg)
こちらは無人島プロダクションの入口横。(※許可を頂いて掲載しています)
この向かって右側がこの一軒家のどのポイントで撮影したかを図面に起こしたもの。
今回、会場の中に展示されているのは5点。
ポートフォリオに全貌があるので、是非見てくださいね。
思わせぶりな感じ、すごく好き。カラーとモノクロってどう?って思ったものの前述したルールが分かると納得がいきます。
平成に撮影された作品ですが、この一軒家が持つ雰囲気が、どことなく昭和にみえてくるのです。
5/2まで。
朝海陽子 個展 「22932」
2009年3月27日(金)~5月2日(土)
Open:1-8pm
Closed:4/29(水・祝日)
※会期中、祝日以外は無休