みっかぼうず。

ものぐさ&ぐ~たら三日坊主の、ドラマ・映画・本のオボエガキ&おりおりの記録。

今日の本 『特別な一日』@浅田次郎

2011-09-25 11:46:59 | 本・コミック
久々「やられた…」。

以下ネタばれありで。

ラジオ放送が始まった時点で、それまで読み流していたのが
思わず最初から読み返してしまった。
だってどう読んでも「サラリーマンの最後の一日」としか
思えないじゃない。

もし、現実になったら、この世界はこの小説のような
煩悩を捨てた理想の世界になれるんだろうか。
なんらかの形で限界を知ったときの方が、
人はより良い方向に進んでいけるのか、それとも真逆の絶望に走るのか。
そして、特別な一日を、普通の延長として過ごすことができるのか。

私は「誕生日」とか「母の日・父の日」「敬老の日」
「クリスマス」「結婚記念日」などの「特別な日」が好きじゃない。
面倒くさいというのが一番にあるけど、その日だけ「ありがとう」とか
「おめでとう」「元気でいてね」と特別に騒ぐのが、なんかうそ臭くて。
(だから、ウチは子供が小さいころはともかく、これらの日は
特別な日ではなく、普通の日として過ごしている)

そういう日が、日常に感謝するきっかけだというのはわかる。
あった方がいいだろうなとも思う。
でも、できれば、限定されなくてもいつもそういう気持ちを
持って、しかもそれを大げさに表さなくても過ごせるのが
私の理想かも知れないと思う。

だからこそ、「特別な日」にこだわりたくなるから、
逆にこだわらないでいようとしているのが本音かなぁ。

いつ何が起こっても、後悔しない時がすごせていれば
それが一番だと思うけれど…現実はむずかしい。

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