たこさんの秋吉台日記

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2月5日 イワトラノオ

2008年02月05日 | Weblog

イワトラノオ(チャセンシダ科 チャセンシダ属) 常緑性。
葉は叢生し、長さ5~12cm、まれに20cm以上に達し、葉柄・中軸・羽軸は細い。
葉身は2回羽状に分裂し、小羽片は羽状に深裂するか小さいものでは鈍鋸歯縁。
裂片は円頭、まばらな鋸歯があり、基部はくさび形、
葉質は薄い草質、両面とも緑色で無毛。
葉脈ははっきり見え、1本の先端が裂片の鋸歯に入る。
葉柄基部の鱗片は被針形、葉柄上部や中軸のものは線形で黒褐色、格子状。
胞子嚢群は裂片に1~3個ついて、長楕円形、長さ2~3mm。
包膜は胞子嚢群を包み込み、白っぽく、薄いがしっかりしている。
北海道(ややまれ)・本州・四国・九州の各地で、
山林中のやや薄暗い渓流沿いの岩上などに、コケと混生する。

図鑑を見ていて、1月10日に書いたコケと混生しているのは
コバノヒノキシダではなく、イワトラノオではないかと思われ、
何度か行っても、湿気が多く葉がぬれていて、はっきりと撮れませんでした。
イワトラノオは、秋吉台では記録に「石灰岩上に稀」となっています。

【何度来てみてもぬれていて、こんな風にテカテカでした】

08年2月3日 撮影
大きい葉でも長さは10cmほどです。

【葉裏は】


08年2月3日 撮影
【今日、葉の表面が乾いていました】


08年2月5日 撮影
湿気が多い渓流沿いでコケと混生していること、全体が小形、
緑色で柔らかい葉などの点から、イワトラノオと思うのですが。

【 ① 上の画像右側の葉】


08年2月5日 撮影
【 ①の葉先にピントを合わせました】


08年2月5日 撮影
「葉脈ははっきり見え、1本の先端が裂片の鋸歯に入る」

【 ①の葉裏を】


08年2月5日 撮影
【 ①を測ってみました】


08年2月5日 撮影
この葉の長さは7cm弱。

【上の画像を拡大しました】

08年2月5日 撮影
 ①定規の1目盛りは1mmです。
「胞子嚢群は裂片に1~3個ついて、長楕円形、長さ2~3mm。
包膜は胞子嚢群を包み込み、白っぽく、薄いがしっかりしている」


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