このお話にはまだ続きがあった。
やがて、春が来て2年生。
また入れ替わったクラスで、同じようないじめがあると思っていた。
しかし全く違った。
なぜなら、担任の島村清先生との出会いがあったからだ。
島村先生が初めに子供たちの前に立ってきちんと説明された。
「このクラスには、竹内昌彦くんがいます。
竹内くんは、赤ちゃんのときの病気で、目がよく見えません。
だから教室の席も、黒板がよく見えるところがええ。どこがええかなぁ。」
そんな風だから教室は自然に、みなで助けようという空気が流れてくる。
ある時隣の女の子が、間違っている字をみつけ、ノートを差し出してくれた。
先生はそういう子供をみつけて、たくさんほめた。
そうすると自然に、ほかの子供たちも、助けたいという雰囲気が広がる。
みんな競争で、何とかして役に立とうとしてくれるようになった。
鬼ごっこも、一緒に入る。2年生の彼らは、目の見えない者を
排除するよりも、どうしたらできるか、解決法を考えようとした。
しかしこんな良いクラスを作り上げたのは、一にも二にも、
島村先生の力だった。
先生は子供たちに一度も、「人権」だの「差別」などという言葉は
使わなかったし、「いじめはいけない」とも言われなかった。
しかし、先生の姿勢が、60人の子供たちに対し、あっという間に、
何が正義で、何が人として恥ずかしい行為かということを教え込んで行かれた。
お話は一時間ぐらいだった。
子供たちに対して、親に対して、また指導者に対して、
メッセージがいっぱいあふれていた。
あっという間の一時間。笑いあり、涙あり。
子供たちも泣いている子がいたのには驚いた。
すばらしいお話を、ありがとうございました。
YOU
やがて、春が来て2年生。
また入れ替わったクラスで、同じようないじめがあると思っていた。
しかし全く違った。
なぜなら、担任の島村清先生との出会いがあったからだ。
島村先生が初めに子供たちの前に立ってきちんと説明された。
「このクラスには、竹内昌彦くんがいます。
竹内くんは、赤ちゃんのときの病気で、目がよく見えません。
だから教室の席も、黒板がよく見えるところがええ。どこがええかなぁ。」
そんな風だから教室は自然に、みなで助けようという空気が流れてくる。
ある時隣の女の子が、間違っている字をみつけ、ノートを差し出してくれた。
先生はそういう子供をみつけて、たくさんほめた。
そうすると自然に、ほかの子供たちも、助けたいという雰囲気が広がる。
みんな競争で、何とかして役に立とうとしてくれるようになった。
鬼ごっこも、一緒に入る。2年生の彼らは、目の見えない者を
排除するよりも、どうしたらできるか、解決法を考えようとした。
しかしこんな良いクラスを作り上げたのは、一にも二にも、
島村先生の力だった。
先生は子供たちに一度も、「人権」だの「差別」などという言葉は
使わなかったし、「いじめはいけない」とも言われなかった。
しかし、先生の姿勢が、60人の子供たちに対し、あっという間に、
何が正義で、何が人として恥ずかしい行為かということを教え込んで行かれた。
お話は一時間ぐらいだった。
子供たちに対して、親に対して、また指導者に対して、
メッセージがいっぱいあふれていた。
あっという間の一時間。笑いあり、涙あり。
子供たちも泣いている子がいたのには驚いた。
すばらしいお話を、ありがとうございました。
YOU