雑感  ー皆さんからの投稿をお待ちしていますー

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憎しみは、身を滅ぼす病

2014-06-18 12:40:39 | インポート

医師であり作家である鎌田實氏のコラム。
パレスチナから来日した医師の
イゼルディン・アブエライシュさんが、
東京で開催された講演会でそう語った。
怒りは体に良くないと聞いていたが、
このタイトルにハッとした。
“病”なのだ。


以下その文章を挙げる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼は、ガザ地区の難民キャンプで生まれた。
貧乏の中で苦労して医師になった。
医療は、長年、争い続けている
パレスチナとイスラエルの
懸け橋になると考えてきた。


しかし2009年1月、惨劇が起こる。
イスラエルがガザ地区を攻撃。
戦車が彼の自宅前まで迫り、砲撃した。
彼の目の前で、3人の娘と
一人の姪が絶命した。


彼は電気の消えた暗闇の中で、
娘たちの遺体を抱きしめながら、
絶叫した。
「なんてことだ。
神様、どうなっているんだ。」


こんな残酷な目に遭わせた敵ならば、
憎んで当然だろうとだれもが思う。
だが、彼は違った。
憎まない生き方を選んだのだ。


中略


ぼくはイゼルディンさんに聞いた。
なぜ、あなたは憎まない生き方を
選んだのですか。
すると彼はこう答えた。
「憎しみや暴力は、病です。
どこかで誰かが憎しみ合いを絶たなければ、
身を滅ぼしてしまう。」

・・・・・・・・・・・・・・・・

家族を
目の前で殺された怒りは、
どれほどだろう。
自分の腕の中で、
息絶える姿をみる悲しみは・・・


それでもイゼルディンさんは、
憎まない生き方を選んだのだ。
「憎しみは、身を滅ぼす病」だから。


怒り憎しみという感情を
洗い流して生きたい。
人間の心の可能性に
勇気をくれるコラムだった。


YOU


少年の瞳

2014-06-03 23:29:31 | インポート

偶然出会ったある少年 
十数年も前の夏なのに今でも覚えてる


後輩の結婚式のため
沖縄へ行った帰りの飛行機
3列の席の通路側に僕
隣に10歳くらいのその少年
窓際にはその父親らしき人
特に関わることもなく
「子供を窓際にしてあげたら良いのになぁ」
くらいのことしか思ってなかった


その親子は不思議なくらい全く会話もなく
少年は飛行機という
かなりテンションが上がるはずの空間の中
ただただ黙っておとなしくしている


気になって何度か顔を見ると・・・
悲しいほど覇気のない目をしている(>_<)
岡山空港に着き上の荷物置きから
アホみたいに買ってきたお土産を降ろしてると
その少年がじっとこっちを見ている


どうやらその子のリュックもそこにあるようで
先に取ってあげ


「これやろ?」
リュックを手渡し初めて笑顔で声を掛けた


すると

「あっ、ありがとうございます!!」


まるでさっきまでとは別人のような笑顔
僕には少年の目が輝いてるように見えた
(実際目が輝くわけではないですが 
表情が違うとこんなにも
違うように見えるのだと思った)


接し方1つでこんなにも違う 
そしてそんな環境は
おそらく将来の彼の姿も
変えてしまうのかもしれない


その少年は
今頃は成人になってる年頃だと思うが、
その後大人になった彼は
どっちの顔で過ごしているのか・・・


もう二度と会うこともなく、
たとえ会ったとしても気が付かないだろうけど
最後に僕に見せてくれたような顔で
今を過ごしていてくれたらと思う


子供と接する大人の責任を考えさせられる
今でも忘れられない、ほんの一瞬の出来事でした(^^


小トラッチョ