民主主義と資本主義についてはいつか語りたいと思っているが、ここ数回のエントリの補足として次の記事あたりは参考になると思う。
(民主主義は最低かもしれないが、他のどれよりもマシである)
資本主義という不平等で有害なシステム - ブローデル『歴史入門』(池田信夫)
http://agora-web.jp/archives/825869.html
マルクスは、市民社会(市場経済)が必然的に資本家による搾取を生み出すと考えたが、両者の関係はそれほど自明ではない。古来からあるローカルな市場における交換は、現代社会のような大規模な工場による生産を生み出さなかった。それに必要な資本蓄積ができなかったからだ。工場が初めて生まれたのは、18世紀のイギリスである。産業革命の本質は技術的な発明ではなく、植民地から搾取した資本を株式会社によって蓄積する制度的なイノベーションだった。
このように資本主義は、その生い立ちからグローバルなシステムだった。等価交換の均衡状態になったとき資本主義は終わるので、それはつねに変化しながら国境を超えて広がり、中心部が周辺部を搾取し続けなければならない。資本主義は不平等で有害なシステムだが、今のところわれわれはこれよりましなシステムを見出していない。その弊害を国家の介入によって是正しようとするケインズ以来の「修正資本主義」も、市場経済に社会主義を接ぎ木して市場の機能をゆがめてしまった。
著者は資本主義が市場経済と共存できる唯一の経済システムだという経済学者の主張は誤っていると指摘し、別の経済システムが市場経済の上に成立する可能性はあるという。しかしマルクスがそのような搾取なき市民社会として構想したコミュニズムは、現実には逆ユートピアになってしまった。著者も、資本主義に代わるシステムを提案しているわけではない。残念ながら向こう100年ぐらいは、人類はこの出来の悪い経済システムとつきあってゆくしかないのだろう。
言いたいことを全て文章にするのは難しい。
とにかく民主主義や資本主義は決して理想的なシステムではない。
だけど、それ以上によいシステムがあるわけではない。
少なくても私は知らないし、聞いたこともない。
結果、我々は民主主義かつ資本主義と付き合っていくしかない。
じゃ、どうやって付き合っていくべきか。
その前に、これまでどうやって付き合ってきたのかを振り返って、
そして今政治はどちらに向かっているのか、
その後、今後どうしていこうか考えたい。
みたいな話を私はしたいのだ。
(民主主義は最低かもしれないが、他のどれよりもマシである)
資本主義という不平等で有害なシステム - ブローデル『歴史入門』(池田信夫)
http://agora-web.jp/archives/825869.html
マルクスは、市民社会(市場経済)が必然的に資本家による搾取を生み出すと考えたが、両者の関係はそれほど自明ではない。古来からあるローカルな市場における交換は、現代社会のような大規模な工場による生産を生み出さなかった。それに必要な資本蓄積ができなかったからだ。工場が初めて生まれたのは、18世紀のイギリスである。産業革命の本質は技術的な発明ではなく、植民地から搾取した資本を株式会社によって蓄積する制度的なイノベーションだった。
このように資本主義は、その生い立ちからグローバルなシステムだった。等価交換の均衡状態になったとき資本主義は終わるので、それはつねに変化しながら国境を超えて広がり、中心部が周辺部を搾取し続けなければならない。資本主義は不平等で有害なシステムだが、今のところわれわれはこれよりましなシステムを見出していない。その弊害を国家の介入によって是正しようとするケインズ以来の「修正資本主義」も、市場経済に社会主義を接ぎ木して市場の機能をゆがめてしまった。
著者は資本主義が市場経済と共存できる唯一の経済システムだという経済学者の主張は誤っていると指摘し、別の経済システムが市場経済の上に成立する可能性はあるという。しかしマルクスがそのような搾取なき市民社会として構想したコミュニズムは、現実には逆ユートピアになってしまった。著者も、資本主義に代わるシステムを提案しているわけではない。残念ながら向こう100年ぐらいは、人類はこの出来の悪い経済システムとつきあってゆくしかないのだろう。
言いたいことを全て文章にするのは難しい。
とにかく民主主義や資本主義は決して理想的なシステムではない。
だけど、それ以上によいシステムがあるわけではない。
少なくても私は知らないし、聞いたこともない。
結果、我々は民主主義かつ資本主義と付き合っていくしかない。
じゃ、どうやって付き合っていくべきか。
その前に、これまでどうやって付き合ってきたのかを振り返って、
そして今政治はどちらに向かっているのか、
その後、今後どうしていこうか考えたい。
みたいな話を私はしたいのだ。
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