ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

つい頑張ってしまう手先

2012年01月22日 | ゴルフ理論…私の見解
水泳の北島康介選手が、テレビのインタビューで、
「腕を速く動かせて水をかこうとするより、
ゆったりとかいた方が、同じ50mを泳ぐにしても、
かく回数が減り、タイムも伸びる」
「だから気分的にも焦らずに、ゆったりと泳ぐことを心掛けたい」
と言うようなことをおっしゃっていた。
(注…言葉は、この通りではなかったかもしれません)

でも、その言葉を聞いた時、
私は、「それって、やはり、そういうことだよね…。北島選手クラスの人でも、焦ると、そういうことになってしまうのね…」って思ったことが有る。

「それって、そういうこと」の意味、分かりますかね?(笑)

「腕力で、水をかかない。
肩甲骨から腕を動かせて、水をかく。
そうすると、ゆったりと泳いでいるような感覚になる。
だけど、力んだり、気分的に焦ったりすると、腕の力が頑張ってしまう。
結果、タイムが伸びない。」
ってことだと、私は、解釈しました。

現在、レッスンを受講中の皆さまに行なって頂いている「肩甲骨の動きを、腕の振りの起点に…」と言う練習は、
北島選手も感じている「ゆったり感」を、つかんで、磨いて行く練習です。

肩甲骨から腕が動けば、感覚的には、ゆったりとしているように感じると思います。
手先から動いた方が、頑張って振っているように感じる。
ところがどっこい…スピードが出るのは、前者…なのです。

ですが、人間は、頑張って腕を振ろうとすればするほど、手先が、つい頑張ってしまう…。

何故か…。

その理由と言えそうなのが、以下の文。

『左右の大脳半球から出る運動神経は、随意運動といって意識下に行う動きの神経回路です。
人のこの運動神経が通う骨格筋肉は、
指先、手、腕、肩、そして下半身の順に、
その動きが細やかに、かつ思いどおりに動くようにできています。
ですから「よし!ボールを飛ばそう」と意識すると、まず指先のグリップが強くなり、
手・腕が足腰に比べて、はるかに反応するのです。
寝たきりの病人が回復するのも、やはりこの順で、足腰は早く衰え、回復も最後になります。』
(『痛快!ゴルフ勉強法。』 大井静雄・著 より)

肩よりも腕だし、手や指先は、それよりも先に反応するのです。

だから、「頑張ってクラブを振ろう」とすると、つい、手先が頑張ってしまうのではないでしょうか?

また、下半身は、肩より後。

ここから考えると、足腰の力でクラブを振ろうとするのは、肩を意識するより、もっと難しい…と言えるかもしれません。

…頑張ってクラブを振ろうとしたときに、「つい、頑張ってしまう」のが、手先。
北島選手クラスの人でも、時には、「そうなってしまうのか?」って思うと、
これって、ある意味、「人間だから、気を付けておいた方が良いこと」なのかもしれませんね。

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