心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

第十七回 扶桑印社展のご案内

2017-12-12 | 書展・展覧会情報

日付変わって、今日12月12日から第17回扶桑印社展が始まります。
今回は全会員の方の中から150数名を選抜しての展覧とのこと。

 ■平成29年12月12日(火)~17日(日)
  10時~6時まで 最終日は5時まで

 ■銀座セントラルミュージアム銀座

これまでお邪魔した扶桑印社展の模様はこちらから
(ずずいと下まで続きます)


ご案内状を稲村龍谷氏より頂き、そこには書の師、稲村雲洞先生旧蔵の龍門造像が。






雲洞先生は龍門もお好きで、お稽古の合間に時々所蔵の拓本の数々を見せて下さり。

けれど、ゆっくり拝観していると、わからないだろうからもったい、
とでも思われるのかどんどん頁をめくられて、
あらよあらよと閉じられてしまうのでした。

でも私にとって、そんなところも、書を愛してやまない
師の魅力のひとつでもありました。

今回の北魏比丘・・の造像の拓本も、お稽古の時、
実物を拝見した記憶が鮮明にあります。

その原本を拝観させて頂けるのは、師にお目にかかれることのように感じ
それもまた、楽しみにいたしております。


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第16回扶桑印社展レポート

2016-12-28 | 書展・展覧会情報


気がつくとX'masも終わり、師走も残り4日! 
全然更新ができていなかったので、展覧会レポートをもうひとつ。

12月6日~11日までセントラルミュージアム銀座で開催されていた扶桑印社展。

書の師のご子息、稲村龍谷先生もいらして、お話を伺いながら、拝観。






卯中恵美子氏





奥には今回特別展示の塼(せん)の古い拓本も。

もしや‥と拝見すると、師の蔵書印が押してあり、思わず涙が溢れてきて。。

お元気だった頃、愛おしそうに解説されていた師の声が聞こえてきました。

龍谷先生も、この機会に一堂に展示できたことは
とても感慨深いです、とお話しされて。

篆刻の世界も、時代の流れとともに、新しい世界を模索中とのこと。

とはいえ、たとえば仮名文字の篆刻や、形の新しさを求めるのは
どうなんだろう・・・と。

限られた方寸の世界の中で、古典を鑑みつつ新しいことをやる、
それは難しいけれど、挑戦していきたいことだ、とお話し下さいました。

それは書の世界でも同じかもですね。

古典を学ばないまま、書の線を身につけないままの作品は、
とかく奇をてらったりするものも多く、
長い間見ていると、どこか居心地の悪さを感じてしまうというか。

さてと。
私も臨書しなきゃ。
書いて書いて書きまくっていた頃の感激を、思い出してきました 

龍谷先生、ありがとうございました。




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第16回扶桑印社展 6日~11日まで

2016-12-07 | 書展・展覧会情報


篆刻家、稲村龍谷先生よりご案内が届きました。

今年の日展の作品 「道在瓦甓」は、特選を受賞されました!

日展のHPの授賞理由をご紹介。

余白を呼応させた構成とし、輪郭を大胆に排除することで印面に光を取り込んだ。
筆意と刀意の柔軟な対応を見せる線状からは瀟洒な趣きが感じられ、
生命感溢れる見事な朱白の世界を表出している 


日展の作品は残念ながら拝見できなかったのですが、
先日の鳩居堂での龍谷先生の印は、遊び心満載、自由で大胆。
今回の作品も拝見するのが楽しみです。


■ 会期:平成28年12月6日(火)~12月11日(日)
     午前10時~午後6時 最終日午後5時まで

 ■会場:セントラルミュージアム銀座

地図はクリックで拡大⇒ 


特別陳列として「塼文の美」と題し、趙子謙を始め多くの印人が
作品制作のヒントとした古塼の精拓本が展示されるそうです。

龍谷先生の作品はこちらでご覧になれます。


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蒼龍白須展/「竹林會」書展のご案内

2016-04-15 | 書展・展覧会情報

すっかり桜も散り、新緑の季節。
目まぐるしい年度末の仕事+私事のあれこれで1ケ月以上も
ブログを更新できずにおりましたが、何とか乗り切って日々を重ねとります。

さて、上の画像は、もう5年も前になりますが。

第11回扶桑印社展の時の
私の書の師のご子息で、篆刻家でいらっしゃる稲村龍谷先生の作品。

その龍谷先生より、なんだか楽しいご案内を頂き。
堅苦しい書のそれとは違って、狂言の文言のようで笑っちゃうのでして。

遊び心満載の龍谷先生らしいなぁと、楽しみです 


そのご案内はこちら。
画像クリックで拡大します→     



何はともあれ、篆刻展と書展のご案内です。
(敬称略)

 ■蒼龍白須展 

  高橋蒼石 稲村龍谷 北川博邦

 ■竹林會書展
  
  石井清和  佐野栄輝   佐野光一   須田義樹 
  中野 遵  蓑毛 个一  北川博邦


 
 会期:平成28年4月26日(火)~5月1日(日)
    11:00~19:00 最終日は17:00まで

 会場:東京銀座 鳩居堂画廊 3階・4階


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不手非止同人展~

2011-04-24 | 書展・展覧会情報

             前田次郎氏「山」

 

 

昨日の書展巡りの続き・・まずは鳩居堂での不手非止同人展から。

 

なんて読むのかな・・と思って検索したら「ふでびとどうじん」と。

扶桑印社展会場で、う~ん・・どこかでお目にかかったことがある方・・と

思っていた、大柄の独特の風貌のお方が、ここにもいらして 

 

あ・・そうだ。美術評論家の小野寺啓治氏だ。。

 

骨太の剛健な印象だけど、作品はゆったりとした人肌を感じるなり。

軸装の生地は、バリ島のバティックを使われていて、そんなところも私好み 

 

今は休刊のようだけど、雑誌「不手非止」の同人、浦野俊則氏、小野寺啓治氏、

小木太法氏、野中吟雪氏、前田次郎氏の5名による恒例の展覧会のようで。

階下ではメンバーの小木太法氏の個展も。

 

 

上段:小野寺啓治氏 中段:野中吟雪氏 下段:小野寺氏・浦野俊則氏

 

 

それぞれの個性が、ぎんぎん感じる会場でした 

写真はOKとのことでしたが、ブログ掲載NGでしたらご一報下さい

 

そして、ほんとはこっちが先だったんだけど、東京銀座が朗美術館での

かなの会 舟友会春季書展。 かなの会場はいつも華やかな女性で一杯。

構図が斬新って思った2点をば。杉岡華邨氏の賛助出品もあり。

 

 

 

左:青木錦舟氏 右:吉田博氏

 

 

そしてお隣の会場での墨華書道展。こちらは伝統的な書風の作品がズラリ。

ちょうど特別参考作品の比田井天来先生、川谷尚亭先生、桑原翠邦先生、

渡邊沙鴎先生などの作品の解説をされていて。

 

書の奥深さにため息ばかりだけど、よい目習いになりました。

休憩なしで一気に拝見したので、今日は腰が痛い・・

 

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第11回扶桑印社展へ

2011-04-23 | 書展・展覧会情報

         稲村龍谷氏

                       左:鑑在機前 右:不言之言

 

 

今日は生憎の雨でしたが、銀座・東京セントラル美術館で明日24日まで

開催中の第11回扶桑印社展(代表 關 正人氏 へ。

 

180点の篆刻作品が一同に、という展覧会には、初めてお邪魔をば。

 

自分が勉強不足で、その世界観の味わい方がまだよくわかっていないのだけど

ちょうど稲村龍谷先生がいらして、お声をかけて下さり、お話を伺い。

 

右の作品の前で、四文字の下の行に同じ「言」がきたり、

画数が少ないこの文字組を、なんとも大胆で自由、朴でありながら

現代的な作品に、素敵だなぁ・・と、しばし釘付けになっていたら

『今回特に、右の作品「不言之言」は、篆刻を始めて30数年の中でも

自分なりに納得のいく作品です』と。

 

篆刻はわからない・・と決め付けていたところがあったけど、 

あれだけの個性溢れる作品群に、ほんの少しだけ心の眼を開けた気が・・

 

 

↑昨年、文部科学大臣賞受賞された龍谷先生、変わらず気さくで素朴なお人柄 

(写真の掲載は了承頂いてます)

 

図々しくも図録を頂いてしまい・・龍谷先生・・ありがとうございました

 

 

たくさんある作品の中から9点・・ご紹介。

 

 

 

薩川 弘氏             増澤土龍氏         卯中恵美子氏

米澤北伸氏             渡邊貴彦氏        池尾北象氏

柳 諸良氏             加藤雨人氏         新留琳峰氏

 

 このあと、階上の東京銀座画廊美術館での、かなの「舟友会 春季書展」と

墨華書道展、鳩居堂画廊での不手非止同人展、小木太法個展にもお邪魔。

そのレポートはまた明日。

 

 

コメント (6)
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