これは、NHK放送文化研究所が、全国の16歳以上の3600人を対象に調べたもので、2394人から回答を得ました。60の「ことば」を示して好きなことばを幾つでも選んでもらったところ、1位は「ありがとう」で3分の2の67%。2位は「思いやり」の44%。3位は「健康」の41%で、以下「平和」「優しさ」「正直」の順でした。
同じような調査は25年前の昭和58年に40の言葉から選んでもらう方法で行っていますが、 このときも1位は「ありがとう」で、以下「健康」「思いやり」と上位の3つは今回と同じ言葉でした。
しかし、前回4位だった「努力」は今回15位まで順位を下げたほか、前回11位だった「根性」は今回は28位となっています。好きなことばに「努力」を選んだ人は若い年代ほど少なく、男性、女性とも30代から50代の働き盛りの世代で20ポイント以上落ち込んでいるのが目立っています。
その一方で、前回22位だった「やさしさ」は今回は5位と大きく順位を上げたほか、「平和」が9位から4位に、「幸福」が13位から7位とそれぞれ順位を上げてベスト10に入りました。
★「平和」や「優しさ」「幸福」が順位を上げているのはそうした指向が現在の日本に高まっている証拠なのでしょうか?頑張っても報われない今の世への訴えなのでしょうか?
ともあれ、下記のような言葉のあふれる国には戻りたくないものです。これは、戦時中、内閣情報局が国民から募集しマスコミ、学校、各種公共機関に奨励配布した「国策標語年鑑」にある優良文の一つです。
「万歳を 重ねて築け 大東亜、勝った感謝で 勝ち抜こう、勝ちに踊るな 歓呼
に酔うな、今ぞ目指すは 米英本土、前進へ また前進へ 大歓呼、日本刀 鞘に納
めず 祝い酒、侵略の地に 共栄の日章旗、征け 米英にとどめ刺すまで」(シンガ
ポ-ル陥落祝賀 昭和十七年)
同じような調査は25年前の昭和58年に40の言葉から選んでもらう方法で行っていますが、 このときも1位は「ありがとう」で、以下「健康」「思いやり」と上位の3つは今回と同じ言葉でした。
しかし、前回4位だった「努力」は今回15位まで順位を下げたほか、前回11位だった「根性」は今回は28位となっています。好きなことばに「努力」を選んだ人は若い年代ほど少なく、男性、女性とも30代から50代の働き盛りの世代で20ポイント以上落ち込んでいるのが目立っています。
その一方で、前回22位だった「やさしさ」は今回は5位と大きく順位を上げたほか、「平和」が9位から4位に、「幸福」が13位から7位とそれぞれ順位を上げてベスト10に入りました。
★「平和」や「優しさ」「幸福」が順位を上げているのはそうした指向が現在の日本に高まっている証拠なのでしょうか?頑張っても報われない今の世への訴えなのでしょうか?
ともあれ、下記のような言葉のあふれる国には戻りたくないものです。これは、戦時中、内閣情報局が国民から募集しマスコミ、学校、各種公共機関に奨励配布した「国策標語年鑑」にある優良文の一つです。
「万歳を 重ねて築け 大東亜、勝った感謝で 勝ち抜こう、勝ちに踊るな 歓呼
に酔うな、今ぞ目指すは 米英本土、前進へ また前進へ 大歓呼、日本刀 鞘に納
めず 祝い酒、侵略の地に 共栄の日章旗、征け 米英にとどめ刺すまで」(シンガ
ポ-ル陥落祝賀 昭和十七年)
平和、やさしさ、幸福などが上がったのはいまの世があまりにもひどいから、やさしさなどを求めるのではないかと思います。
反面、ひどい格差で「努力」を重ね、重ねても追いつけない現実・・・・が、努力も、根性も『言葉』自身が虚しくなっているのかもしれませんね。
考えさせられる結果でした。