海側生活

「今さら」ではなく「今から」

目は口ほどに物を言う

2017年07月05日 | 感じるまま

(大仏/高徳院・鎌倉)
「女性に出会った時、先ず、最初にどこを観る?」って、旧友が杯を傾けながら聞いてきた。
全ての女性は基本的に美しいとココロに刻んでいるが、一瞬考え「やはり、目かな~」と返事をした。

彼が上着の内ポケットから取り出し、手渡した一枚の紙には『男がそそられる身体的特徴-魅力の大きい順』の文字が飛び込んできた。
①引き締まった身体つき ②官能的な唇 ③豊かな乳房 ④長い脚 ⑤くびれたウエスト ⑥丸みのある尻 ⑦魅力的な目 ⑧長い髪 ⑨小さい鼻 ⑩平べったい腹。(この資料の出所記載なし)

花にも美しいのには理由がある。鮮やかな色彩の花は、動物や虫たちに自分の存在を示している。栄養源がここにある、今が食べごろだと伝えている筈だ。
人間も花を見て美しいとか可愛いと感じる。花や植物から自分たちの生存に関わる情報を取り入れるために、そういう反応を進化させてきた。果実が未熟か、それとも食べられるか、酸っぱくないかなどを、食べる前に判断しなければならないからだ。果物や花だけでなく、人間の美しさに対しても同じプロセスが働いている。
どんな人も、異性が魅力を感じるシグナルを発している。ハッキリ分かるものもあるが、ほとんど意識できないものもある。いずれにしてもシグナルにはいわば暗号化されたメッセージが入っていて、異性はそれを解読し、目的に相応しい相手かどうかを判断する。

男にとっては、次世代に自分の遺伝子を上手く伝えられるかどうかが、生物学的なレベルで女に魅力を感じる決め手になる。また女にとって生物的に魅力的な男は、妊娠して子供を育てる間は食べ物と安全を満たしてくれることが条件になる。
男も女も、生物学的なレベルで相手のシグナルに反応するように脳にしっかり古代より組み込まれている。だから美しいことと、性的魅力があることは基本的に同じなのだ。

しかし、これまでを思い起こしてみると、女の人の多くは、女と言うものは顔や姿ではなくココロだと思っている。ココロやアタマではなく女は顔と姿だと思っている人は少ない。女はココロやアタマより顔や姿だとハッキ言うと大抵の女の人はいやな顔をする。女は頭がいいより器量がいいほうが幸せだなんて言うと大抵の女の人は怒ってしまう。

透き通った濁りの無い目に出会うと、今でもドキツと一瞬息が止まり、ココロが騒ぐ。
『眼は心の窓』、『目は口ほどにものを言い』という表現があるではないか。