国内線と国際線短距離路線において、客室乗務員に休憩がないという問題をご存知でしょうか
この「休憩問題」をめぐり、きちんと休憩が取れるよう取り組んでいた人たちがいます。
① 2012年、ソラシドエアで「みなし休憩」を取らせるようにと、組合が要求しました。
➡ 会社は、「九州路線の場合、1便につき20分間のみなし休憩が取れる」と組合に回答しました
② 2014年、JAL有志が「休憩がないのは労基法違反」と労基署に申告しました。
➡ 労基署から会社に調査が入り、客室乗務員の組合も会社と交渉し、会社は休憩時間の確保の為、
「アジア路線のミールを、チョイスから単一に変更」「編成数を増やす」などの改善を行いました
③ 2021年、ANA有志が「休憩がないのは労基法違反」と労基署に申告しました。
➡ 労基署は『労基法違反かどうかはグレイ。しかし、働き方改革として休憩は必要なので、会社を指導する」と申告者に回答(2022年3月)。
しかしANAは「飛行機が到着しドアが開いて、次の便の出発でドアが閉まるまでの間の『ステイタイム』が 休憩に変わる時間」だと労基署に伝え、
客室乗務員に休憩を与えようとしていません。
ステイタイムが「休憩に変わる時間」とは??
ステイタイムは乗客の降機や搭乗も含まれ、セキュリティチェックや次便の準備で大忙し!!
トイレに行く時間をつくるのも大変!!なのに・・・
客室乗務員は保安要員、健康と安全は直結します!
ANAは客室乗務員に休憩がない問題に真摯に向き合うべきではないでしょうか