棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

9-珍訳源氏物語-葵の上

2009-06-25 08:50:33 | 山郷の暮し
源氏殿が12歳のとき元服と同時に、私の妹・左大臣の姫君・葵の上(16歳)と結婚された。ワタシの妹葵の母親は、帝の妹のだから光源氏殿にとっていとこにあたる。申し分の無い高貴な身分だ。蛇足だがワタシとは腹違いの妹ということになる。
 親が決めた結婚で、妹は4歳年上だった。
この年上女房というのが、妹-葵の上にとって終生屈辱的な結婚とおもい、精神的には喜ばしい生活ではなかったようだった。・・・・後々のはなし・・・
カップルになったいきさつといえるのが、元服を迎えると、上流貴族の娘を添い寝させる添臥(そいぶし)の習慣があり、その役目をおおせつかった。まーー俗に言ったら「筆おろし」ってところだが、光源氏もその夜が初めてでないのは当然だ。妹にしてもおなじことだろう。特に操のことを問題にする気はないが、重視されるのは帝の正室・つまり后の資格のある姫くらいだった。
親同士が決めた結婚であったから、源氏殿も私の妹・葵の姫宅(左大臣の屋敷)に通ったが、どうもこころがつうじなかったようだ。

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