斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

10月でよく読まれた記事は?

2019年10月31日 05時40分33秒 | YAHOO!ニュースの背景
この10月は、台風や豪雨の被害が大きくて、関係の記事をたくさんYAHOO!ニュースに出しました。最も読まれた記事から順に示します。

1.洪水リスクこれから本番 流域の長い河川は特に注意
2.台風による冠水に注意 自らの命を守るために準備できること 救助は遅れます
3.愛車、流されます 洪水時に車内は避難所にならない現実
4.洪水の救助活動 どう進む? 救助が来るまでしっかり命をつないで
5.まず垂直避難 命の危険のはじまりは豪雨冠水です
6.冠水してきた 車で避難途中に冠水したら躊躇せず車外へ そして歩いて避難
7.東北地方 台風大雨で過去に大洪水が 就寝は2階以上で
8.ヘリコプター救助中に要救助者が落下 何があったのか詳細に解説します
9.避難をためらう魔の時間 洪水からどのように自分の命を守るか
10.冠水地域で活躍する小型ボート 被災地の状況に合わせた操船が必要

「洪水リスクこれから本番 流域の長い河川は特に注意」は被害に遭われる方がとても多くて、結果的に多く読まれることになってしまいました。避難の参考になったでしょうか。
「ヘリコプター救助中に要救助者が落下 何があったのか詳細に解説します」は、外野は黙ってろ的な批判が寄せられ、そのために関心を持たれた方が読みに来られたかもしれません。1日たたずに非公開にしましたが、それでもこの順位です。純粋に事故なら、解説を再開したいところですが。。。
「冠水地域で活躍する小型ボート 被災地の状況に合わせた操船が必要」は対象者が限定されて読み手は少なかったようです。その分、ボート操船を被災地で初めて行う方には啓蒙になったのではないかと思います。




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愛車、流されます 洪水時に車内は避難所にならない現実

2019年10月30日 20時46分32秒 | YAHOO!ニュースの背景
愛車、流されます 洪水時に車内は避難所にならない現実 は、多くのメディアのニュースできっかけとして利用されたようです。
公開が10月26日で、その日のうちにYAHOO!トップページに採用されました。
その後、いくつかのサイトで引用され、27日の昼から夕方にかけてはテレビニュースや新聞でも、車中死の原因として取り上げられました。
結果的に、今年の洪水災害のトピックスになってしまったようです。

ここに至るまで、なぜ洪水のリスクのある中で、クルマでの移動に人はこだわるのか、というテーマでいろいろな人の意見を聞いてみました。
その結果、「愛車」「避難の足」の二つのキーワードが浮き上がってきました。
前者は言われてみればその通り。後者については、避難の足だったのが、避難所にすり替わっているのではないかという意見でした。
確かにその通りで、クルマは避難所への、あるは高台への避難の足としては、利用価値が高いと思われます。ところが、それが「安全な空間」にすり替わっているというものです。

「愛車は避難所ではない。」これを表現しようと、さらに落ち着いたので少し科学をベースに説明したのが、この記事でした。この記事をきっかけしたかどうかは検証していませんが、多くのメディアで27日に車中死を取り上げていただいたことは、今後の啓もうにつながるかと思います。





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まず垂直避難 命の危険のはじまりは豪雨冠水です

2019年10月29日 20時59分30秒 | YAHOO!ニュースの背景

まず垂直避難 命の危険のはじまりは豪雨冠水です

この記事は、10月25日の午後から始まった、千葉県の豪雨に合わせて公開した記事です。
この日は、午後から新潟県内の企業の見学会に出ておりました。見学が終わるころ、YAHOO!ニュース編集部から「千葉県が豪雨で大変なことになっている」という情報がよこされました。
レーダー像を調べたところ、豪雨の範囲が千葉県から茨城県、福島県に移りそうな気配だったので、まだ啓発には間に合うと判断して、大至急でまとめてニュースとして公開しました。

ここまでの反省で、地域を限定しない、重要なことを前面に出す、の2点に集中し、「まず垂直避難 命の危険のはじまりは豪雨冠水です」としました。
その後、タイトルを吟味しなおしたら、「まず垂直避難 命の危険、はじまりは豪雨冠水」の方がよかったかな?とも思っています。

25日の豪雨で、ダブルで被災された方々が大勢おられます。心よりお見舞い申し上げます。



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そもそもハーネスって帯(ベルト)が体に密着する製品ですが。

2019年10月28日 18時23分53秒 | YAHOO!ニュースの背景
身体を包むシート状の黄色いものをハーネスという時点で、工業製品としては、どうなのでしょうか。ベルトが体に密着して始めて転落防止になるはずですが。

高所作業中の作業員が2019年2月1日施行以降義務化装着するのは「フルハーネスでハーネスではない」などという言い訳は通用しません。

まずは、製品につけられた言葉から、見直しましょう。言葉を間違えると使い方に誤解を生じます。

冠水地域で活躍する小型ボート 被災地の状況に合わせた操船が必要

2019年10月28日 02時21分26秒 | YAHOO!ニュースの背景
冠水地域で活躍する小型ボート 被災地の状況に合わせた操船が必要

この記事は、関東から東北にかけての各地の冠水・浸水被害がおよそ収まってから公開しました。
時期的に遅かった感がありありだったのですが、実は25日から始まった豪雨で台風19号で冠水・浸水した関東から東北にかけての各地が再度被災してしまいました。そのため、25日以降に参考にされた方が多かったようです。

今後、こういった水害が数多く発生しそうな感じを多くの皆さんがお持ちのようです。
ボートによる救助、物資の搬送、こういった時の参考にしていただければと思います。





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