斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

川での水難

2018年08月29日 22時48分51秒 | 水難・ういてまて
川の水難では、流れが直接的原因になることは少ないのに、なぜか事故現場と急流を結びつける癖があるようです。むしろ流れが危険に感じられないところで事故が多発します。

答えは簡単で、安全に見えるから水に入っていくのです。そして急な深みにハマってしまうのです。川の水底構造は複雑です。

夜景撮影中に海転落→無人島で二晩

2018年08月29日 12時26分25秒 | 斎藤秀俊の着眼
よくぞ島に泳ぎ着きましたね。
浸食された岩ばかりの海岸で周囲が囲まれた島です。どこからでも上陸できるようになっていたのがよかったし、小さな島だから人がいれば目立つし、すぐに通報されるということで。ただ、2晩も心細かったことでしょう。

船から転落したときには救命胴衣をきていたのでしょうか???

戻り流れによる水難

2018年08月27日 18時35分57秒 | 水難・ういてまて
これからの時期、海には入らないが、釣りやバーベキューを楽しむ機会が増えてきます。
こうした中で、陸にいても海に引きずりこまれ溺れてしまう現象があります。

最も大きな要因として、戻り流れが挙げられます。
戻り流れは、ビーチカスプと呼ばれる砂浜地形によく発生します。養浜のために並べられた消波ブロック群と群との間でも発生します。

台風などで大きなうねりが沖からやってくると、砂浜海岸の陸地側に波が遡上していきます。そのとき、すなおにもときた通りに波が去ってくればそうそう水難につながらないのですが、戻るときに周囲より低くなっていたり、ブロックで戻りがさえぎられる構造になっていると、あるところに海水の戻りが集中します。この流れにはまると秒速5mから10mといった、普通ではありえない水の流れに流されることになります。

戻り流れのイラストはこちら

静岡県で発生した水難現場では翌日に上空からの映像で戻り流れが明確にでていました。この場所では戻り流れが発生することが実証されています。このような現象は、台風シーズンにはどこの砂浜海岸でも起こりえます。秋の行楽シーズン、海に入らないからと言って安心することなく、レジャーを楽しみたいものです。