斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

AEDはよくて、フィブリンはなぜ受け付けにくいか

2019年02月25日 12時24分37秒 | 斎藤秀俊の着眼
答えは簡単で、AEDは現物が見えるが、フィブリンは認識できないから。
中身が複雑だろうと、使い方を忘れてしまおうと、AEDは目で認識できるから、だからその名称がテキストに出ていても理解できる。フィブリンは見た目がどんな感じで、指でこするとどんな感じか試すことができれば、普く沢山の人が理解できるでしょう。高校の教科書に載っているから程度では、なかなか。

個人的には、フィブリンが掲載されている救急法テキストは読み応えが上がって好感度も上昇なのですが。。。

赤十字救急法指導員研修会

2019年02月24日 15時40分10秒 | 赤十字
本日、赤十字看護専門学校でありました。
平成31年4月1日から新しいテキストで講習展開することになりました。
新しいテキストについての感想です。CoSTR2015準拠色がますます濃くなり、専門的にはかなり的確性があがりました。
しかしながら、この内容を理解できる人のイメージは、理系の大学の教養課程のしかもこの数年くらいの期間で履修した人という感じです。止血のページにはフィブリンの作用が解説されていますが、フィブリンというのを研究で扱っていればピンときますが、皆さんはどうでしょうか。現在高校生物では習うことは習うのですが。

逆潜流?

2019年02月16日 20時10分37秒 | 斎藤秀俊の着眼
逆潜流という言葉は存在するけれど、そんな現象はありません。
水は粘る液体なので、汀線付近で表層の流れと水底の流れが相反するなどあり得ません。

カッパという言葉は存在するけれど、そんな動物はいません。
いずれにしても水辺は危ないという啓発をすると言う点で同じで、実在しなくても言葉は語り継がれていくのでしょう。テレビドラマを含めて、物語で語られる分にはいいのです。

でも、テキストに載せたらいかんのです。責任ある講習を行うのであれば、きちんと専門家の監修を受けてテキストの完成度を高めなければなりません。